名前から分かること
品種団体は、それぞれの小型品種の特徴を定めています。例えば、米国のウサギの品種団体American Rabbit Breeders Associationは、ネザーランドドワーフを公認品種としています。一方、販売広告の「ドワーフラビット」は、今は小さく見える子ウサギを指しているだけかもしれません。雑種の子ウサギが成長後にどのくらいの大きさになるかは、その呼び名からは確実に分かりません。年齢、親ウサギ、これまでの成長について聞くと、判断の手がかりになります。
とても小さくても、ペットのウサギはノウサギではありません。野生のヨーロッパアナウサギは、毛がなく目も開いていない子を、守られた巣穴で育てます。一方、ノウサギの子は毛が生え、目が開いた状態で生まれます。呼び名を混同しても、ペットのウサギに必要な仲間や生活空間は変わりません。
走り、互いに離れられる広さ
英国のウサギ保護団体Rabbit Welfare Association & Fundは、平均的な大きさのウサギ2匹に対し、いつでも使えるひと続きの空間として、床面が少なくとも3 m×2 m、高さが1 mあることを勧めています。これは同団体の推奨する最低限の広さです。さらに広く、実際に動き回れる場所があれば、走る、互いに距離を取る、さまざまな設備を使うための余裕が増えます。
小型のウサギを迎えるときは、隙間、柵の間隔、ドアの隙間を特に丁寧に確かめてください。頭が挟まりそうな開口部は塞ぐ必要があります。出口が複数ある背の低い隠れ家、滑りにくい通り道、安全に掘れる場所があると、ウサギはさまざまな行動をとれます。室内では、コードや有毒な植物に届かないようにしましょう。掃除機をかけるとき、換気するとき、ドアを開けるときも、危険な場所へ出られない状態を保ってください。
続きを読む:ウサギの飼育環境:広さ、運動、仲間との暮らし
ウサギの望む距離で付き合う
相性のよいウサギ同士なら、寄り添って休み、互いの毛づくろいをし、ウサギ同士のやり取りができます。人とのふれあいは、ウサギ同士の関わりの代わりにはなりません。すでに仲よく暮らしている2匹を迎える場合は、普段の関わり方を観察しやすくなります。ウサギの保護団体に、相手選びや2匹を引き合わせる方法を相談することもできます。
床に座って静かに過ごすと、ウサギが少しずつ安心しやすくなります。近くにいれば、どの子が先に寄ってくるか、どの子が距離を取りたがるかを見られます。なでられるのを好むかどうかも、ウサギの反応を見て判断しましょう。離れたり身をよけたりしたら、その意思を尊重してください。一緒に過ごすために、何度も抱き上げる必要はありません。診察などで抱える必要があるときは、ウサギの扱いに慣れた専門家に、安全で負担の少ない支え方を見せてもらい、少しずつ練習するとよいでしょう。
続きを読む:ウサギをペアにするには:一緒に暮らすための準備
一日を通して食べる
食事の基本は、干し草とウサギに適した新鮮な草です。食べ慣れたロメインレタスやバジルなどの葉物も添えられます。新しい食べ物は少しずつ取り入れ、種類と量は年齢、健康状態、これまでの食事に合わせましょう。食べやすい場所を複数設けると、特に控えめな子がいる場合も、一緒に食べやすくなります。毎日、それぞれのウサギが実際に食べているか確かめてください。
食べ慣れた葉物を何か所かに分けて置くと、ウサギは探しながら歩き回れます。例えば、トンネルや木の橋のそばの床に、少量ずつ分けて置くとよいでしょう。どの場所でも、高い所に登らなくても餌に届くようにしておきましょう。餌を入れるボール型の道具でも、開口部が狭すぎるものや、頭が挟まりそうな穴のある道具は向いていません。こうした食事中の楽しみに、甘いおやつや色とりどりの混合飼料は必要ありません。水はいつでも飲めるようにしましょう。重く安定した器なら、水が汚れていないか確かめやすく、洗いやすくなります。敷材が何度も蹴り込まれる場合は、器の置き場所を調整できます。
続きを読む:うさぎの食事:干し草、葉物野菜と毎日の習慣
頭の形と歯の健康を丁寧に見る
丸く短い頭をかわいいと感じる人は多いでしょう。ただ、見た目だけで、そのウサギの歯が健康かどうかは確実には分かりません。品種ウサギ435匹を調べた研究では、調査対象となった歯の異常と頭の短さの間に、統計的に有意な関連、つまり偶然のばらつきでは説明しにくい関連は確認されませんでした。ただし、調査したのは品評会や繁殖群にいたウサギです。この結果をすべてのペットウサギにそのまま当てはめることはできません。一匹ずつ歯を診てもらうことが大切です。
普段の食べ方と定期的な診察で分かることに目を向けましょう。あごの下が濡れる、食べ物の好みが変わる、体重が減る、噛む時間が長くなるといった変化は、問題の兆しかもしれません。食べる量が明らかに減ったり、まったく食べなくなったりしたら、ウサギの診療に慣れた動物病院へすぐに連絡してください。年齢を重ねると、動くことや毛づくろいが難しくなる場合もあります。そのときは、出入りする場所の段差を低くし、食べ物に届きやすくすると役立ちます。仲間と過ごすことや体を動かす機会も、引き続き大切です。
よくある質問
ドワーフラビットは必ず一定の体重以下に収まりますか?
品種が明確に記録されているウサギなら、その品種基準が目安になります。一方、雑種や親の分からない子ウサギでは、「ドワーフ」という呼び名から成長後の大きさを確実に予測することはできません。
小型のウサギは、特に子どもに向いていますか?
小さなウサギは、無理に押さえたり抱き上げたりするとけがをすることがあります。一緒に観察し、床の高さで静かに触れ合うほうが適しています。世話と見守りは大人が担いましょう。
写真で詳しく見る
出典・写真クレジット
- Creating the right home for rabbitsRSPCA走り、互いに離れられる広さ
- Space recommendationsRabbit Welfare Association & Fund走り、互いに離れられる広さ
- Company for pet rabbitsRSPCAウサギの望む距離で付き合う
- Keeping rabbits in your homeRSPCA走り、互いに離れられる広さ
- Enrichment for rabbitsRSPCA一日を通して食べる
- What do rabbits eat?RSPCA一日を通して食べる
- Nutrition of RabbitsMerck Veterinary Manual一日を通して食べる
- How to keep your rabbit healthyRSPCA頭の形と歯の健康を丁寧に見る
- Pet rabbits: care, behaviour and welfareRSPCAウサギの望む距離で付き合う
- Recognized BreedsAmerican Rabbit Breeders Association名前から分かること
- Rabbits in the wildRSPCA名前から分かること
- Rabbit Dental Abnormalities: Investigation of Conformational Risk FactorsJackson, Betts, Hedley und Burn; Animals, 2025頭の形と歯の健康を丁寧に見る
写真の出典
写真: Netherland Dwarf On Brick.jpg · Erebus555 at en.wikipedia · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変えていません。
写真: Netherland dwarf rabbit chibi.JPG · Ian Elwood · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変えていません。
写真: Netherland Dwarf Bunny-Strider.JPG · SloMo2639 · Public domain. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変えていません。
写真: Young Netherland Dwarf rabbit.jpg · color line · CC BY 2.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変えていません。






