走り回れる、ひと続きの広さを
英国のウサギ福祉団体 Rabbit Welfare Association & Fund は、平均的な大きさのウサギ2匹に対し、ひと続きの床面積が少なくとも3 m×2 m、高さが1 mある飼育スペースを推奨しています。これは同団体の推奨する最低限の広さです。体の大きいウサギや、より多くのウサギを飼う場合は、さらに広い場所が必要です。小柄なウサギも、走れる場所が広いほど活動しやすくなります。
小屋や食器などを置いても、走る道が残るように配置しましょう。幅の狭い段を何段も設けても、ウサギが速く走れるひと続きの床の代わりにはなりません。休むための小屋と運動スペースは、常につながっている必要があります。ウサギは人が寝ている間や仕事をしている間にも活動するため、一緒に過ごす時間以外も走れる場所が必要です。
それぞれのウサギが心地よく過ごせる配置に
気心の知れたウサギ同士なら、寄り添って休み、毛づくろいをし合い、ウサギ特有のしぐさで気持ちを伝え合えます。ただし、相性を見極め、慎重に引き合わせる必要があります。譲渡に慣れた保護団体などで、すでに仲よく暮らしている2匹を迎えると、飼い始めやすいでしょう。モルモットは、暮らしに必要なものや仲間への意思の伝え方がウサギと異なるため、ウサギの仲間の代わりにはなりません。
仲のよいウサギ同士でも、離れて過ごしたいときがあります。隠れ場所を複数用意し、餌と水を取れる場所も分けて設けましょう。小屋には出入口を2か所設けると、1匹が入口に座っていても、もう1匹は反対側から出られます。小屋、食器、囲いの壁の間にも、ウサギ同士がすれ違える広さを残しましょう。
室内では床から安全を整える
滑りやすい床では、ウサギが走ったり方向を変えたりしにくくなります。ずれにくく、洗いやすい敷物を使うと足元が安定します。敷物の端にかじった跡がないか、定期的に確認しましょう。電気コード、室内の植物、洗剤、スポンジ状の素材には手が届かないようにします。ソファの裏でも、ウサギが入り込める隙間があればコードに届きます。
ウサギがいつでも使える生活スペースを設け、さらに安全を確保した場所で運動できるようにするとよいでしょう。掃除の際に手が届く配置も大切です。重い家具の下に餌の食べ残しがたまると、取り除くのが大変になります。隠れ場所は、来客や子ども、ほかのペットに邪魔されず休める場所にしましょう。ウサギは家族のそばで過ごしながら、静かにしたいときには自分で離れられます。隠れ場所で休んでいるときは、何度も連れ出さず、そっとしておきましょう。
屋外では上部と地面にも安全対策を
屋外の囲いは、ウサギの脱走と外敵の侵入を防げるつくりにする必要があります。上部を覆い、地面を掘って出入りできないようにすることも欠かせません。短時間、見守りながら使う軽い柵だけでは、その安全を確保できるとは限りません。側面だけでなく、扉、つなぎ目、地面との境目も丁寧に確認しましょう。常設の囲いをつくる際は、詳しい人に設計を相談するのもよいでしょう。
休むための小屋は乾燥と風通しを保ち、強い暑さや悪天候からウサギを守れるようにします。日当たりのよい場所は、危険なほど暑くなることがあります。朝だけでなく午後にも日陰があるか確認しましょう。季節を問わず、新鮮な水を用意し、毎日ウサギの様子を確認する必要があります。暖房のある室内と寒い屋外を行き来させる場合は、ウサギが気温に慣れているか、健康状態はどうかを踏まえて計画しましょう。
日々の活動を楽しめる住まいに
干し草を数か所に置き、安全なトンネルや掘れる場所を用意すると、ウサギの日常に変化が生まれます。安全を確保した運動スペースに広めの掘り箱を置けば、ウサギは本来の習性に沿って掘ることができます。使う素材は有害な成分を含まず、鋭い部分のないものにしましょう。ウサギがどう使うかも観察してください。かじって分解したり食べたりするものは、危険がないか確認し、必要なら取り替えましょう。
手が届きやすいトイレ、交換できる敷物、清潔に保管した干し草があると、毎日の世話がしやすくなります。配置を変えた後は、ウサギの様子を見てみましょう。新しいトンネルを使っているか、走る道がふさがれていないか、2匹とも落ち着いて食べられるかが手がかりになります。どの工夫が役立ち、どこにまだ動きにくさがあるかが分かります。
よくある質問
大きなケージで飼い、夕方に運動させれば十分ですか?
夕方だけの運動では、それ以外の活動時間をまかなえません。いつでも使える飼育スペースを確保し、可能なら安全を確保した場所でさらに運動できるようにするのがよいでしょう。
ウサギは子ども部屋で飼えますか?
子ども部屋で飼うなら、いつでも使える十分な広さと、邪魔されずに休める場所が必要です。ウサギは夜も活動し、人に近づくタイミングを自分で選びます。世話と健康状態の確認には大人が責任を持ち、子どもは見守りのもとで手伝えます。
出典・写真クレジット
- Creating the right home for rabbitsRSPCAそれぞれのウサギが心地よく過ごせる配置に · 屋外では上部と地面にも安全対策を
- Space recommendationsRabbit Welfare Association & Fund走り回れる、ひと続きの広さを
- Company for pet rabbitsRSPCAそれぞれのウサギが心地よく過ごせる配置に
- Keeping rabbits in your homeRSPCA室内では床から安全を整える
- Enrichment for rabbitsRSPCA日々の活動を楽しめる住まいに
写真の出典
写真: Lying domestic rabbit · Orlica · Public domain. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。



