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馬 · 品種紹介

アイスランドホースの歩き方、気質、日々の世話

放牧地にいるアイスランドホースを見ると、毛色やたてがみ、体つきの違いが目を引きます。乗ってみると、速歩とは異なる乗り心地のトルトにも気づくでしょう。トルトは、4本のひづめを順に地面に着ける歩き方です。この歩き方が、品種に興味を持つきっかけになる人も多くいます。

アイスランドホースを知るには、これまでの調教、ほかの馬との暮らし、健康状態も大切です。基本の歩き方に加えてトルトなどもできるため、動きの質や乗り手に必要な技術は、専門家と一緒に見極めるとよいでしょう。

雪の中にいる、厚い冬毛に覆われた茶色いアイスランド馬。たてがみと尾は黒色
歩き方
常歩、速歩、駈歩という基本の3つの歩き方に加え、アイスランドホースはトルトを見せ、ペースができる馬もいます。ペースは同じ側の前脚と後脚をほぼ一緒に動かす歩き方です。このため、4種または5種の歩き方を持つと表現されます。それぞれをどの程度安定して見せられるかは、馬によって異なります。
日々の暮らし
ほかの馬との交流、自由に動ける環境、干し草などの適切な粗飼料、雨風や暑さを避けられる場所が、毎日の世話に欠かせません。粗飼料とは、干し草や牧草のように繊維を多く含む飼料です。
相性を確かめる
野外の道での経験、乗り手の合図への反応、調教の進み具合が、自分の技量や予定している乗り方に合うか確かめましょう。

アイスランドで育まれた品種

アイスランドホースの祖先は、874年から930年のアイスランド入植期に島へ渡りました。その後、ほかの品種と交配されずに何世代にもわたって育まれました。人を乗せて長い距離を移動する馬として、乗りやすい歩き方と持久力が重視されてきました。

現在は趣味の乗馬にも競技にも使われており、品種としては、さまざまな乗馬の楽しみ方に対応できる馬を目指して繁殖が行われています。それでも、個々の馬には大きな違いがあります。野外の道に慣れた馬は安心して乗れる相手になる一方、活発な若い競技馬には、まだ計画的な調教が必要かもしれません。馬を見に行く際は、これまでの経験を聞き、どんなことを安定してこなせるか見せてもらいましょう。慣れた場所と初めての場所での様子も、予定している乗り方に合うか判断する手がかりになります。

トルトとペースはどう違う?

アイスランドホースは常歩、速歩、駈歩に加え、トルトを見せ、ペースができる馬もいます。トルトでは4本のひづめが順に着地し、均等な4拍子のリズムになります。常に少なくとも1本のひづめが地面に着いており、速歩のように4本すべてが宙に浮く瞬間はありません。そのため、乗り手は揺れが少ないと感じることがよくあります。ただし、気持ちよく安定したリズムでトルトを続けられるかは、その馬のバランスや調教、乗り手の合図にも左右されます。合図とは、脚や手綱などを使って乗り手が馬に伝える指示です。

速いペースでは、体の同じ側の前脚と後脚がほぼ一緒に動きます。この歩き方には馬の適性と専門的な調教が必要です。購入前には、適切な乗り手が乗ったときに、その馬がどの歩き方を安定して見せるか確認しましょう。トルトなどの歩き方を持つ馬に詳しい指導者のレッスンを受けると、合図の出し方と馬の動きの見方を学べます。短時間乗って心地よかったという印象に加え、その馬の動きを具体的に確かめられます。

動き、食べ、休める環境を整える

アイスランドホースには、相性のよいほかの馬と安定して接する機会が必要です。群れで飼う場合は、ほかの馬に繰り返し追い払われることなく、飼料や水、休む場所にたどり着けるか確かめましょう。出入り口を複数設け、馬が互いを避けられる広さを確保すると、狭い場所で行き詰まりにくくなります。給餌の時間に飼育場所を訪ねると、馬のいない放牧地を見るだけでは分からない、餌場での群れの様子を確認できます。

冬毛が密なアイスランドホースは、運動中に大量の汗をかくことがあります。寒い時期には、通気性のある汗取り用の馬着が、体を冷やさずに湿った毛を乾かす助けになる場合があります。馬着の下を定期的に確かめ、毛がまだ湿っていないか、馬が暑くなりすぎていないか見ましょう。クリッピングとは、バリカンで冬毛を短く刈ることです。必要かどうかは、運動量、飼育環境、刈った後にできる世話によって変わります。夏は日陰と、馬がいつでも飲める水を用意しましょう。

季節を通じて体つきと食事を見る

放牧中、馬は動きながら草を食べ、仲間とも過ごせます。一方、運動量の少ない趣味の乗馬用の馬は、消費する以上のエネルギーを食事から取ることがあります。毎日の飼料は、その馬の体の状態に合わせて考えましょう。長いたてがみや密な毛に脂肪の蓄積が隠れることもあるため、定期的に毛の下を手で触って確かめると役立ちます。

同じような角度から撮った写真、体の寸法の記録、干し草、草、追加の飼料、おやつを含む食事全体の記録があると、給餌について相談しやすくなります。減量が必要な場合は、適切な資格や経験を持つ給餌の専門家と獣医師が協力して計画を立てることが大切です。飼料の量とエネルギー量の両方を考え、必要な粗飼料と栄養素は引き続き十分に取れるようにします。

夏癬の兆候に早く気づく

アイスランドホースは、夏癬になりやすい品種の一つです。夏癬は、刺す虫の唾液に含まれる成分へのアレルギーで、特に小さな吸血昆虫のヌカカが関わります。強いかゆみから、たてがみや尾をこすりつけ、皮膚が傷つくこともあります。購入前には、以前の夏に同じような症状がなかったか聞いておくとよいでしょう。獣医師は原因を調べ、ケアの方針を立てられます。適切な虫よけ、体に合った虫よけ用の馬着、明け方や夕暮れ時に虫を避けられる場所で過ごすことは、虫との接触を減らす助けになります。

購入前に調教と健康状態を確かめる

馬を見に行く際は、無口という頭に着ける引き具を嫌がらずに着けられるか、引き綱で歩けるか、ひづめの手入れのために脚を上げられるかも見ましょう。屋外の道を馬に乗って出かける予定なら、車が通る道、ほかの馬と一緒に出かけること、仲間から離れて単独で行動することに慣れているかも聞いておきたい点です。経験のある人と複数回訪れると、最初の印象を確かめられます。購入前には、予定している用途に照らして健康状態を評価する、独立した獣医師による検査も受けましょう。

若いアイスランドホースには、成長の時間を十分に取りながら段階的に進める調教が必要です。高齢の馬では、歯や動きやすさ、筋肉の変化によって必要な世話が変わることがあります。体つきが変われば、それまで使っていた鞍の適合も改めて確認しましょう。若いか高齢かだけで適性は決まりません。現在の体の状態と調教の段階で、どのような活動を無理なくこなせるかが大切です。具体的に観察したことを伝えると、指導者や獣医師にも相談しやすくなります。

よくある質問

どのアイスランドホースも自然に上手なトルトができますか?

トルトには、生まれ持った適性、バランス、健康状態、調教が影響します。人を乗せて明確で落ち着いたトルトを見せるために、的確な指導が必要な馬もいます。経験のある専門家に見てもらうと、その馬の適性と、今後必要な調教を見極めやすくなります。

体が小さいので、子ども向けの馬ですか?

体高だけでは、乗り手に合うか判断できません。馬の体つきや筋力、運動への慣れ具合に加え、乗り手の体重とバランスも関わります。その馬と乗り手の組み合わせについて、適切に助言できる専門家に見てもらいましょう。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: IcelandicHorseInWinter.jpg · Andreas Tille · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小し、WebPという画像形式に変換しました。写っている内容は変えていません。

写真: Búlandshöfði, Vesturland, Islandia, 2014-08-14, DD 085.JPG · Diego Delso · CC BY-SA 4.0. 画像を縮小し、WebPという画像形式に変換しました。写っている内容は変えていません。

写真: 043 Sævar frá Stangarholti.jpg · Dagur Brynjólfsson · CC BY-SA 2.0. 画像を縮小し、WebPという画像形式に変換しました。写っている内容は変えていません。

写真: Icelandic Horse Face.jpg · Carl Young · CC BY-SA 4.0. 画像を縮小し、WebPという画像形式に変換しました。写っている内容は変えていません。

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