fellfolio.
日本語
App StoreでダウンロードiPhone・iPad向け

鳥 · インコ・オウム類 · 毎日の暮らし

インコ・オウム類との暮らし:種類選びと毎日の世話

鳥が止まり木から餌場へ飛び、枝をかじってから、食事の一部を紙片の間で探します。餌と新鮮な水の用意、掃除、飛ぶ時間の確保は毎日の世話です。家庭でこうした日課をどう続けられるかが、鳥の暮らしを左右します。

インコ・オウム類には、小さなセキセイインコから力の強いアマゾンインコ類までいます。体の大きさや活動量、必要な空間、鳴き声、仲間との関わり方は種類によって大きく異なります。この記事では、その違いが飛ぶための空間、仲間、食事、日々の世話にどう関わるかを説明します。リンク先の種類別の記事では、それぞれに必要な環境を詳しく紹介しています。

枝に止まるホオミドリアカオウロコインコ。
毎日の暮らしから種類を選ぶ
飛べる空間、相性のよい仲間、鳴き声、継続できる世話の体制が、その種類に合っているか考えましょう。
毎日動ける環境を整える
障害物のない飛行経路と安定した枝があれば、鳥は日々飛び、着地し、よじ登れます。
餌を探す機会をつくる
1日分の餌から少量を取り分け、ゆるく折った紙包みに入れると、鳥が餌を探すきっかけになります。
鳥が自分から参加できる練習をする
止まり木への乗り移り、体重測定、移動用ケースに入る練習は、できた行動に少しずつごほうびを与えながら進められます。

使える空間と時間から種類を考える

迎える前に、鳥が毎日安全に飛び、着地し、邪魔されずに眠れる場所を考えておきましょう。大型の飛行用ケージ、つまり中を飛べる広さのある飼育設備なら、その中だけで十分な飛行距離を確保できる場合があります。室内のケージで飼う場合、英国の動物保護団体RSPCAは、安全に自由飛行できる空間で、毎日少なくとも6時間はケージの外で過ごさせることを勧めています。鳥が翼を妨げられずに広げられることも必要です。窓、鏡、扇風機、台所への出入りについても、迎える前に対策を考えておきましょう。

セキセイインコにもオカメインコにも、それぞれ同じ種類の仲間と一緒に飛べる空間を用意しましょう。コザクラインコにも仲間とのつながりが必要ですが、ほかの鳥種には攻撃的になることがあります。アキクサインコは特に早朝と夕方によく活動するため、鳥がその時間に飛べるようにし、餌を与える時間も合わせて考えましょう。ホオミドリアカオウロコインコは、よじ登ったり、時間をかけて物をかじったりして過ごします。安全にちぎれる素材を飼育環境に用意してください。ヨウムには、数十年にわたって広い空間、多様な活動、世話が必要です。種類別の記事で、こうした必要条件を詳しく説明しています。

ワカケホンセイインコには、特に長い飛行経路が必要です。小柄なネズミガシラハネナガインコも、木や餌を取り出すおもちゃを力強くかじります。アオボウシインコには、広い空間、種類に合った食事、数十年にわたる世話の計画が必要です。

人になついた鳥にも、その種類に合う日課が必要です。迎える前に、鳴き声、飛ばせる時間、掃除、旅行中の世話について、家族全員で確認しましょう。鳥を診られる獣医師のいる動物病院にも通えるようにしておきましょう。

一緒に暮らす鳥の相性を考える

多くのインコ・オウム類は、ほかの鳥と日常的に関わろうとします。群れで暮らす種類を迎えるなら、相性のよい相手や群れを最初から計画に入れましょう。人も遊びや安定した関わりを提供できます。一方、互いの羽づくろいや種類特有の鳴き交わし、一緒に休むことは、相性のよい同種の仲間との暮らしで経験できます。

一緒に暮らせるかどうかは、種類、体の大きさ、気質、すでにできている鳥同士の関係によって変わります。セキセイインコ、オカメインコ、コザクラインコは、それぞれ十分な空間があれば、相性のよい同種の仲間と群れで暮らせます。ヨウムやアマゾンインコ類のような大型種について、RSPCAは、十分に大きい飛行用ケージでも1組のペアまでを勧めています。室内のケージでは、ペアの2羽でも傷つけ合うことがあります。その場合は同じ部屋に別々のケージを置き、互いの姿が見え、声が聞こえるようにすることを勧めています。格子越しにかみ合えない配置も必要です。新しい鳥は、先住の鳥と接触する前に、鳥を診られる獣医師の診察を受け、最初は別の部屋で過ごさせましょう。この一時的な隔離を検疫と呼びます。気づかれていない病気を新しい鳥が持っていた場合に、先住の鳥へうつすのを防ぐためです。隔離を続ける期間と、その後の顔合わせの進め方は動物病院に相談できます。餌入れ、水入れ、止まり木を複数用意すると、それぞれの鳥が邪魔されずに食べたり休んだりしやすくなります。

一緒に落ち着いて食べる、互いに羽づくろいする、くつろいで休むといった様子は、鳥同士の関係を知る手がかりになります。繰り返し追い回す、餌入れに近づかせない、1羽が休む場所にほとんど行けないといった場合は、環境を変え、詳しい人に相談する必要があります。大声で鳴くことや羽の傷みへの思いつきの対策として、鳥をもう1羽迎えるのは避けましょう。

毎日使いやすい飛行経路と休み場所

飛行用ケージから、少なくとももう1か所の着地場所まで、障害物のない経路をつくりましょう。太さの異なる自然木の枝があると、足でつかむ形を変えられます。餌入れと水入れは、上の止まり木からふんが落ちて入らない場所に置きましょう。複数の鳥がいるなら、よく使う止まり木や餌場を複数用意してください。おもちゃでいっぱいのケージは、見通しよく整えたケージよりも動ける範囲を狭めることがあります。

鳥を飛ばす前に、窓と屋外に通じるドアを閉めるか、鳥が通り抜けられない安全な仕切りを設けましょう。大きなガラス面は鳥から見えるように覆い、通り抜けられる空間と間違えないようにしてください。扇風機は必ず止め、ほかのペットは別の部屋にいてもらいましょう。鳥が台所に入れないようにすることも必要です。熱い調理器具やコンロではけがをするおそれがあり、過熱したフッ素樹脂などの焦げ付き防止加工からは、命に関わる煙やガスが出ることがあります。飛行中に誰かが屋外へのドアを開けないよう、鳥を飛ばす時間を家族全員で共有しましょう。

静かに眠れる場所と、毎日安定した昼夜のリズムも大切です。鳥が明るい場所、日陰、身を隠して休める場所を選べるようにしましょう。照明は鳥の種類と、実際に止まる枝の高さに合うものを選びます。光が常にまぶしかったり、紫外線(UV)を過度に浴びたりしないようにするためです。

食事と餌探しを組み合わせる

多くのインコ・オウム類にとって、種子だけの混合餌は、長く続ける食事として栄養のバランスが十分ではありません。RSPCAは、その種類に適したペレットに、洗った野菜と少量の果物を合わせる食事を基本として紹介しています。ペレットは、複数の原料を混ぜて小さな粒に加工した餌です。ニンジン、パプリカ、ブロッコリーなどを生鮮食品として与えられます。セキセイインコとオカメインコには、RSPCAはさらに毎日少量の種子を、食事全体の10分の1以下で与えることを勧めています。種類、体重、活動量に合う配分は、鳥を診られる獣医師に相談しましょう。ナッツや特に好む種子は少量のごほうびに使えますが、1日分の餌の量に含めてください。アボカドは与えないでください。

種子の混合餌からペレットに替えるなど、食事を大きく変える前には、鳥が健康かどうかを鳥を診られる獣医師に確認してもらいましょう。新しい餌を食べるようになるまで、慣れた餌も引き続き食べられるようにします。毎日体重を量ると、十分に食べているかを知る手がかりになります。ふんの量や見た目も確認しましょう。鳥が新しい餌を実際に食べ、体重を維持できていることを確かめてから、以前の餌に代わる割合を少しずつ増やします。体重が減ったり、ふんが変わったりした場合は動物病院に相談してください。生鮮食品には清潔な餌入れを使い、湿った食べ残しは傷む前に取り除きましょう。

紙包みを開いたり、いくつかの餌場を回って探したりすると、鳥はくちばしを使って餌を得られます。使う餌は、いつもの1日分から少量を取り分けます。最初は餌が少し見えるように紙をゆるく折ると、鳥が取り組みやすくなります。開けられるようになったら、紙をもう少し閉じてみましょう。餌を追加せずに、探す活動を増やせます。ちぎったときに危険な糸や留め金、飲み込める小さな部品が出る素材は使わないでください。

世話と移動に役立つ短い練習

鳥が自分から安定した止まり木に乗る練習は、小さな段階に分けて進められます。最初は差し出した止まり木に近づくだけでごほうびを与え、次に触れる、片足を乗せるという具合に進めます。望む行動の直後に好物を少し与えると、どの行動でごほうびをもらえたか鳥に伝わりやすくなります。これを正の強化と呼びます。行動のあとによいことが起きるため、その行動を再びしやすくなるという方法です。鳥がいつでも元の場所に戻れるようにしましょう。おなかに手を押し当てて乗せようとすると、鳥を無理に動かすことになります。

同じ方法は、体重測定や移動用ケースに入る練習にも役立ちます。まず、慣れた止まり木の近くに体重計と開けたケースを置きます。鳥が自分から体重計やケースに近づいたら、少量の餌をごほうびに与えます。慣れてきたら、鳥が体重計に乗る、ケースの中に入る、といった段階へ少しずつ進めましょう。最初はケースを開けたままにして、鳥が自分で出られるようにします。短く落ち着いた練習を重ねると、これらの物に慣れやすくなります。定期的な体重測定は体重の変化に気づく助けになります。ケースに慣れておけば、次に動物病院へ行くとき、初めて見る物を使わずに済みます。

鳥が急にかんだり、いつもより目立って大きな声で鳴いたりしたら、まず距離を取り、どんな場面で起きるか見てください。普段どおりに動き、食べているかも確認しましょう。罰を与えると恐怖が強まることがあります。食べる量が明らかに減る、体重が落ちる、活動や羽毛の状態の変化が続く場合は、早めに鳥を診られる獣医師に相談してください。呼吸が苦しそうな場合や、明らかに衰弱している場合は、すぐに獣医師の診察が必要です。

代わりに世話をする人にも1日の流れを伝える

毎日の世話には、水、生鮮食品と乾いた餌の用意、ふんの確認、飛行や遊びの時間、壊れたおもちゃがないかの確認が含まれます。引き継ぎには、どの鳥同士が仲よく過ごしているか、どこに着地するか、どうやって飛行用ケージに戻るか、どのドアを閉めておくかを記しておきましょう。可能なら、代わりに世話をする人が、普段世話をする人と一緒に前もって日課を試せると安心です。

ヨウムの場合、こうした計画は数十年先まで関わります。小型の種類にも、長期にわたる安定した世話が必要です。鳥を診られる動物病院の連絡先、適切な移動用ケース、最近の体重の記録が役立ちます。鳥が明らかに衰弱している、呼吸が苦しそう、止まり木にとどまれない場合は、すぐに獣医師の診察が必要です。

よくある質問

人がいれば、同じ種類の仲間は必要ありませんか?

信頼できる人との関わりは大切ですが、相性のよい同種の鳥との鳴き交わしや共同生活を、すべて補えるわけではありません。どのように仲間と暮らすのがよいかは、種類とそれぞれの鳥によって変わります。

違う種類のインコ・オウムを同じ飛行用ケージで飼ってもよいですか?

家庭では、相性のよい同種の仲間と暮らすことをまず考えるのが一般的です。異なる種類では体の大きさや行動が大きく違い、争ったときに傷つけ合うことがあります。異種を同じ飛行用ケージで飼うことを考える前に、具体的な種類、鳥同士の相性、使える空間について、詳しい人に相談しましょう。たとえばコザクラインコは、ほかの鳥種に攻撃的になることがあります。

最初に練習するなら、何が役立ちますか?

差し出した止まり木に自分から乗り、また自分から戻る練習です。無理に動かさずに、体重測定や移動用ケースに入る練習へつなげられます。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: Pyrrhura molinae -captive-perch-8a-1cp.jpg · Brandon Lim; derivative by Snowmanradio · CC BY 2.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式に変換しました。レイアウトによって画像の一部が切り取られて表示される場合があります。

枝にとまる、頭が白い青色のセキセイインコ。
飼育と毎日の暮らし

セキセイインコ

セキセイインコには仲間と毎日の放鳥が必要です。広い飼育スペース、食事、遊び、安全な暮らしの整え方を紹介します。

ガイドを読む
頭に黄色い羽が立ち、頬にオレンジ色の模様がある灰色のオカメインコ。
飼育と日々の暮らし

オカメインコ

オカメインコの仲間との暮らし、広い住まい、食事、睡眠、日々の触れ合いを通じた信頼づくりについての実用的なガイドです。

ガイドを読む
枝の上で体を寄せ合う2羽のコザクラインコ。
Fellfolioのペットケア

コザクラインコ

コザクラインコは、仲間との結びつきが強い小型のインコです。飛ぶための広さ、バランスのよい食事、くちばしを使う遊びなど、毎日の世話を紹介します。

ガイドを読む