オーストラリアの乾燥地帯に暮らすインコ
アキクサインコの学名はNeopsephotus bourkiiです。古い資料ではNeophema bourkiiとも記されています。野生型は背中が茶色、体の下面がピンク色で、青い部分もあります。飼育下で繁殖されたピンク色の品種は、より鮮やかに見えることがあります。原産地はオーストラリアの乾燥した低木地帯です。
ドイツの獣医動物保護協会(TVT)は、アキクサインコを比較的静かで、ほかの多くのオウム目の鳥ほど強く物をかじらない鳥と説明しています。明け方や夕暮れの薄暗い時間帯には、餌や水を探すことがよくあります。家庭でも、夕方早めの時間に飼育スペースの外で安全に飛べる機会を設けると、この活動のリズムに合わせられます。TVTが示す寿命はおよそ10~12年です。適切な飼育環境、獣医療費、留守中の世話を長年にわたって考えておく必要があります。
静かに見える鳥でも、普段の活動量や動き方を知っておくことが大切です。落ち着いた個体は慣れた場所の間を静かに移動します。いつもの移動経路を知っておくと、小さな変化にも気づきやすくなります。
相性のよい仲間と、距離を取れる環境
アキクサインコは、同種の仲間と少なくとも2羽で飼育します。相性のよい仲間がいれば、休むときも、食べるときも、周囲を探索するときも一緒に過ごせます。ほかの種類の鳥は、活動する時間帯や行動の勢いが大きく異なる場合があります。初めて飼う人には、複数種を一緒に飼うよりも、アキクサインコ専用の飼育スペースのほうが管理しやすいでしょう。
新しい鳥を迎える前に、健康状態、性別、これまでの飼育状況を確認します。鳥の診療に詳しい動物病院に、迎えた直後の別居期間や必要な検査について相談できます。その後、鳥同士を会わせる際には、どちらかが繰り返し餌や休む場所から追い払われていないか見てください。餌場と止まり木を複数設けると、互いに距離を取りやすくなります。
一緒に暮らす鳥が死んだ場合は、残された鳥の健康を含め、今後の暮らし方を見直します。経験のある保護団体なら、相性のよい新たな仲間探しを手伝えることがあります。人が寄り添うことはできますが、同種の鳥とのふれあいに代わるものではありません。別の適切な飼育スペースを用意しておくと、新しい鳥との対面や一時的な別居も安全に進めやすくなります。
飛ぶ経路、地面の採食場所、徐々に暗くなる照明
飼育スペースは、鳥が障害物にぶつからず、数回羽ばたいて飛べる長さにします。2羽の場合は、床面積2 m²を目安にし、鳥が上下に移動できる高さと、物にぶつからずに飛べる通り道を用意しましょう。TVTは、飼育スペースの外で追加の飛行ができない場合、床面積を少なくとも2 m²としています。毎日、安全を確保した場所で飼育スペースの外を飛ばす放鳥は、さらに体を動かし、周囲を探索する機会になります。
太さの異なる自然木の枝を使い、飛ぶ経路をふさがないように配置します。外が見えない壁面に沿って、鳥が身を隠して休める場所を設けます。地面での採食には、洗いやすい浅い皿が向いています。上の止まり木から糞が落ちてこない場所に置いてください。出入りしやすい浅い水浴び容器も用意できます。水浴びをするかどうかは、鳥自身が選べるようにします。
鳥がまだ動いているときに突然真っ暗になると、驚かせてしまうことがあります。明るさを調節でき、ちらつきの少ない照明なら、夜に向けて徐々に暗くできます。その後は、邪魔されずに休めるようにします。屋外で飼育するには、凍結しない適切な避難場所、風雨を防ぐ設備、屋外環境への段階的な慣らしが必要です。ベランダに小さなケージを置くだけでは、これらの条件は満たせません。
地面での餌探しを食事に取り入れる
野生のアキクサインコは、地面で小さな種子を数多く探します。家庭でも餌を探す機会を設けながら、栄養のバランスと適切な量を考えます。食事には、種子、アキクサインコに適したペレット、新鮮な植物性の食べ物を組み合わせられます。ペレットは、原料や栄養素が各粒に均等に含まれる固形飼料です。それぞれの量は、鳥の診療に詳しい動物病院に相談するとよいでしょう。特に体重が増えすぎている場合や、食事を切り替える場合は大切です。
慣れた餌を少量、清潔で浅い皿に広げると、鳥が探してついばめます。食べ残しも取り除きやすくなります。汚れた餌を飼育スペースの床に残さないようにします。飲み水の容器と新鮮な餌の皿は毎日洗います。
食事を切り替えるときは、2羽とも実際に食べているか確かめます。新しい餌に慣れるまでは、これまでの餌も用意しておきます。定期的に体重を測ると、羽に隠れて見えにくい変化に気づけます。ビタミンやミネラルの補助剤は、むやみに加えず、食事全体とのバランスを考えて使います。給餌の内容を記録しておけば、一時的に世話をする人も、おやつを与えすぎずに済みます。
人への慣れ、年齢による変化、健康
アキクサインコは、慣れた止まり木に落ち着いて乗ったまま移動したり、自分から移動用のケースに入ったりすることを覚えられます。まずは、鳥が近づいたときに好物を少量与えることから始められます。止まり木を安定させ、短く予測しやすい動きで扱うと、鳥も状況を理解しやすくなります。鳥が離れようとしたら、それ以上近づかず、鳥が落ち着ける距離を取ります。
若い鳥を迎えるときは、すでに自分で食べられることが必要です。巣穴のような囲われた巣箱は、繁殖行動を促すことがあります。設置する前に、ひなが生まれた場合の世話、または望まない繁殖を防ぐ方法を考えておきます。その際は、一緒に飼う鳥の組み合わせや飼育スペースの設備についても相談します。
年齢を重ねた鳥には、餌場と休む場所の間を短い経路で移動できる配置が役立つことがあります。ただし、飛びたがらない、羽を膨らませたままでいる、呼吸が変わる、体重が減るといった様子があれば、まず鳥の診療に詳しい獣医師に診てもらいます。もともと静かな種類なので、活発なほかのインコと比べるより、その鳥自身の普段の行動と比べるほうが変化を見つけやすくなります。明らかに呼吸が苦しそうな場合は、すぐに鳥の診療に詳しい動物病院か救急の動物病院に連絡してください。
よくある質問
アキクサインコはセキセイインコと一緒に飼えますか?
同じ飼育スペースで暮らすことを一律には勧められません。アキクサインコはより控えめな傾向があり、活動する時間帯も異なります。それぞれに適した飼育スペースを分けると、餌を食べられているか、邪魔されずに休めているかを確かめやすくなります。
寝室で飼うのに向いていますか?
明け方や夕暮れの活動、羽から出る粉、邪魔されずに夜間休む必要があることを考えると、鳥のための場所を別に計画するのがよいでしょう。人と鳥の双方が、長く無理なく暮らせる環境かを考えてください。
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出典・写真クレジット
- Bourkesittiche, Merkblatt 165Tierärztliche Vereinigung für Tierschutzオーストラリアの乾燥地帯に暮らすインコ · 相性のよい仲間と、距離を取れる環境 · 飛ぶ経路、地面の採食場所、徐々に暗くなる照明 · 地面での餌探しを食事に取り入れる · 人への慣れ、年齢による変化、健康
- What to feed your pet birdRSPCA地面での餌探しを食事に取り入れる
- Housing and environments for pet birdsRSPCA飛ぶ経路、地面の採食場所、徐々に暗くなる照明
- Living with other birdsRSPCA相性のよい仲間と、距離を取れる環境
- Geriatric diseases of pet birdsMerck Veterinary Manual人への慣れ、年齢による変化、健康
- The power of positive reinforcementWorld Parrot Trust人への慣れ、年齢による変化、健康
写真の出典
写真: Neophema bourkii 121274727.jpg · Kym Nicolson · CC BY 4.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式で保存しました。レイアウトによっては画像の一部が切り取られて表示されます。
写真: Bourke's Parrot (Neopsephotus bourkii) -zoo.jpg · Peter Dutton · CC BY 2.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式で保存しました。レイアウトによっては画像の一部が切り取られて表示されます。
写真: Bourkes parrot 1 (18261135615).jpg · Jim Bendon from Karratha, Australia · CC BY-SA 2.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式に変換しました。レイアウトによって画像の一部が切り取られて表示される場合があります。
写真: Neopsephotus bourkii -Flying High Bird Habitat -Australia-8c.jpg · paulgear · CC BY-SA 3.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式に変換しました。レイアウトによって画像の一部が切り取られて表示される場合があります。






