コザクラインコはラブバードの1種
コザクラインコの学名はAgapornis roseicollisです。ラブバードにはほかにもフィッシャーラブバードやキエリラブバードなどがおり、それぞれ別の種です。仲間を迎えるときは、正確な種名を確認する必要があります。野生型のコザクラインコは顔が桃色、くちばしが淡い色、体が緑色です。繁殖によって生まれた色の系統では、見た目が大きく異なることもあります。
コザクラインコの原産地はアフリカ南西部で、仲間と暮らす鳥です。一緒に休み、互いに羽づくろいをし、鳴き交わすことで関係を保ちます。2羽を迎えるなら、住まい、旅行中の世話、鳥を診られる動物病院への通院を、両方の鳥について長期的に考える必要があります。体が小さくても、必要な広さや世話が少なくて済むわけではありません。スイス動物保護協会によると、これらのラブバードの寿命はおよそ12〜16年で、それ以上生きることもあります。
迎える前に、すでに一緒に暮らしているペアをしばらく観察すると、人に慣れた1羽に短時間会うだけでは分からない暮らしぶりが見えてきます。よく動き、鳴き、素材をかじって壊す様子から、日々どのような環境や世話が必要かを考えられます。
相性のよい仲間と安全な距離
すでに仲よく暮らしているペアは、飼育を始めるうえでよい選択肢です。新たに仲間を迎える場合は、2羽の相性が大切です。たまたま隣に置いた2羽が、必ずペアになるわけではありません。年齢やこれまでの飼育歴、必要に応じた確実な性別判定が、組み合わせを考える助けになります。経験のある保護施設や鳥を診られる動物病院に相談できます。
2羽を一緒にする前に、鳥を診られる動物病院で健康状態を確認し、最初にどのくらい別々にしておくか相談してください。その後も、餌場を複数設け、互いから離れられる場所を用意します。一方がもう一方を追い回し続けたり、餌場などの大切な場所に近づけなかったりする場合は、安全に分けて飼えるようにし、専門家に相談してください。
コザクラインコをセキセイインコや、小型のフィンチ類(文鳥など)と気軽に同居させるべきではありません。強いくちばしや縄張りを守る行動によって、深刻なけがが起こり得ます。同じコザクラインコでも、複数のペアが広いケージでずっと仲よく暮らせるとは限りません。必要に応じて飼育場所を分けられるよう、計画しておきましょう。
飛ぶための広さと落ち着いて休める場所
スイス動物保護協会は、ラブバード2〜6羽に対し、床面積が少なくとも2 m²、例えば約2 m×1 mで、高さが2 mある飼育ケージを勧めています。ペアの住まいを考える際の出発点になる広さです。障害物のない長い飛行経路と、安全を確保した場所で毎日ケージの外を飛ぶ時間があれば、さらに体を動かせます。
コザクラインコの強いくちばしを考え、素材と扉の留め具を選ぶことも大切です。金網、塗装、金具はインコに適した無毒のものにします。太さの異なる自然の枝は足でつかみやすく、かじることもできます。ケージの中央には飛ぶための空間を残しましょう。落ち着いて休める場所は複数に分け、一方の鳥が占めていても、もう一方が別の場所で休めるように配置します。
ケージの外を飛ぶ部屋では、開いた窓や半開きの窓、回っている扇風機、熱い場所、ふたのない水の容器が危険になります。煙や調理中の蒸気が鳥に届かないようにしてください。人が夜遅くまで起きていても、鳥には静かで規則的な夜の休息が必要です。
毎日の活動を支える食事
種子だけでは、コザクラインコの食事は栄養が偏ります。鳥種に合った総合栄養食のペレットは、栄養素を小さな粒のそれぞれに配合した餌です。野菜や適量のほかの食品と組み合わせ、鳥を診られる動物病院で食事内容を相談できます。洗ったニンジンやキュウリを小さく切って与えるのも一例です。主食、野菜、その他の食品をそれぞれどのくらい与えるかは、2羽の体重とこれまでの食事を踏まえて相談しましょう。ヒマワリの種の中身など、好物を少量だけトレーニングのごほうびに使う場合も、1日の食事量に含めます。
新しい食べ物は少しずつ取り入れましょう。共用の餌入れで餌が減っていても、2羽とも食べたとは限りません。一方だけが好物を先に食べている可能性もあります。それぞれが食べる様子を観察し、定期的に体重を測ると、両方が十分に食べられているか確かめやすくなります。
生の野菜などは清潔な容器で与え、食後は取り除きます。飲み水は毎日取り替え、汚れたらその都度交換します。不溶性グリットは、一部の鳥が胃の中で食べ物をすりつぶすために使う小石です。コザクラインコは種子の殻を食べる前に自分で取り除くため、この小石を必要としません。栄養補助剤は、実際に食べているものに合わせて選びます。成分を確認せずに複数を加えると、栄養のバランスが不適切になることがあります。
かじる、探す、自分から学ぶ
種類を正しく確認したハシバミやヤナギの無処理の枝、安全な小さな紙片、見つけやすい場所に隠した餌を用意すると、くちばしを使ったり餌を探したりできます。最初はすぐに餌を見つけられる簡単なものから始め、慣れたら少しずつ難しくできます。長くほつれた繊維、触れられる状態の接着剤、外れて飲み込める部品のある素材は避けましょう。
落ち着いた環境でのトレーニングは、鳥が自分から止まり木に近づくところから始められます。近づいた直後に少量のごほうびを渡すと、どの行動がごほうびにつながったか伝わります。鳥が離れたり、明らかに体をこわばらせたりしたら、その反応を尊重してください。自分から移動用ケージに入り、体重計に乗ることに慣れておくと、後の通院に役立ちます。
巣箱や暗い穴のような場所は、繁殖行動を促すことがあります。設置する前に、その飼育環境に必要かどうか、望まない繁殖をどう防ぐかを相談しましょう。卵を産んだ場合や産卵を繰り返す場合は、獣医師と個別の対応を考えてください。年齢にかかわらず、食べる量が減ったり、急に活動が少なくなったりしたら、早めに診察を受けてください。呼吸が明らかに苦しそうな場合は、鳥を診られる動物病院か動物の救急診療にすぐ連絡してください。
よくある質問
人に慣れたコザクラインコにも仲間は必要ですか?
はい。一緒に休み、互いに羽づくろいをし、鳴き交わす関係を人が代わりに作ることはできません。相性のよいペアでも、自分から人に近づいてふれあうことがあります。
コザクラインコは集合住宅でも静かに飼えますか?
鳴き声は大きく、よく通ることがあります。迎える前に、保護施設や適切な飼育環境で、活動が盛んな時間帯も含めてしばらく様子を見ると、実際の声や暮らしぶりが分かります。
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出典・写真クレジット
- AgapornidenSchweizer Tierschutz STSコザクラインコはラブバードの1種 · 相性のよい仲間と安全な距離 · 飛ぶための広さと落ち着いて休める場所 · 毎日の活動を支える食事 · かじる、探す、自分から学ぶ
- Lovebirds: FeedingVCA Animal Hospitals毎日の活動を支える食事
- Housing and environments for pet birdsRSPCA飛ぶための広さと落ち着いて休める場所
- Living with other birdsRSPCA相性のよい仲間と安全な距離
- The power of positive reinforcementWorld Parrot Trustかじる、探す、自分から学ぶ
写真の出典
写真: 087 Rosy-faced lovebird couple cuddling in Damaraland Photo by Giles Laurent.jpg · Giles Laurent · CC BY-SA 4.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式で保存しました。レイアウトによっては画像の一部が切り取られて表示されます。
写真: Rosy-faced lovebird (Agapornis roseicollis roseicollis).jpg · Charles J. Sharp · CC BY-SA 4.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式で保存しました。レイアウトによっては画像の一部が切り取られて表示されます。
写真: 162 Rosy-faced lovebird in flight in Damaraland Photo by Giles Laurent.jpg · Giles Laurent · CC BY-SA 4.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式で保存しました。レイアウトによっては画像の一部が切り取られて表示されます。
写真: Rosy-faced lovebird (Agapornis roseicollis roseicollis) flock.jpg · Charles J. Sharp · CC BY-SA 4.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式で保存しました。レイアウトによっては画像の一部が切り取られて表示されます。






