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魚とアクアリウム · 魚種紹介・淡水魚

金魚の飼い方:広さ、水質、相性のよい仲間

金魚は口で底を探り、小さな餌を拾って食べます。日中の長い時間、動き回ることもあります。広い水槽には、自由に泳げる場所と、身を隠せる水草のある場所の両方が必要です。丸い金魚鉢では泳ぐ場所が足りず、十分なろ過も難しくなります。

金魚の学名はCarassius auratusです。細身の金魚も、体が丸く背が高い、ひれの長い改良品種も同じ種です。店の水槽では小さく見える魚も、成長するとずっと広い場所が必要になることがあります。体が丸い品種では、体形によって泳ぐ力が異なります。それに合わせて水流の強さや、一緒に飼う金魚を考える必要があります。

Carassius auratus

横から見た赤い金魚
成魚の大きさ
細身の金魚は25 cmを超えることがあります。体が丸い改良品種は比較的小さいことが多いものの、十分な広さが必要です。
水質
魚を迎える前に、フィルター内の細菌が有害な物質を分解できる状態にしておきます。アンモニアと亜硝酸はどちらも魚に有害で、検査によって水槽の準備ができているか確かめられます。
仲間
金魚は仲間と暮らす魚です。泳ぐ力が近い魚同士なら、一緒に餌を食べるときも、それぞれが餌にありつきやすくなります。

細身の金魚も、体が丸い改良品種も同じ種

目が飛び出していたり、ひれが長かったりする丸い体の金魚も、細身の金魚と同じ種です。品種改良によって生まれたこうした特徴は、動きにくさや、けがのしやすさにつながることがあります。魚を選ぶ前に、安定して泳げるか、ひれに傷がないか、目の前をふさぐものがないかを観察してください。体形の特徴が極端な魚ほど、飼育が難しくなることがあります。

英国の観賞魚業界団体OATAは、水槽で飼う細身の金魚は最大25 cmほどになることが多いとする一方、さらに大きくなった例も報告しています。同団体の飼育資料によると、体が丸い改良品種は通常、約20 cmを超えません。どちらも長年生きることがあります。幼魚のうちは水槽が広く見えても、成魚になったときの大きさに合わせて計画しましょう。

金魚が泳ぎ、探索できる広さ

OATAが示す水量の目安は、体が丸い改良品種の成魚1匹につき最低100 L、2匹目以降は1匹増えるごとに50 Lの追加です。2匹なら最低150 Lになります。水量だけでなく、水槽の長さや底面の広さも大切です。成魚が無理なく向きを変え、ある程度の距離を泳げるようにしてください。フィルターも水槽の大きさと魚の数に合うものが必要です。細身で活発な金魚には、一般的な家庭用水槽より、適切に整えた大きな池のほうが広く泳げる場合があります。

水槽には、開けた泳ぎ場と身を隠せる場所の両方をつくります。丈夫な水草や表面の滑らかな飾りを配置し、その後ろに隠れられ、周囲では向きを変えられるようにするとよいでしょう。鋭い縁や硬いプラスチック製の水草は、長いひれや飛び出した目を傷つけることがあります。金魚は底を探って餌を探すため、掃除しやすい砂や細かい水槽用の砂利が適しています。

水が澄んでいても検査が必要な理由

食べ残しや排せつ物から、アンモニアまたはアンモニウムが生じます。フィルター内の細菌は、それらをまず亜硝酸に、次に硝酸塩に変えます。アンモニアと亜硝酸は魚に有毒で、魚を入れた水槽では検出されない状態が必要です。そのため、魚を迎える前に、魚を入れずにフィルターを動かし、必要な細菌を増やします。この準備を「立ち上げ」といいます。

魚を入れずに水槽を立ち上げるための専用アンモニア製品を、メーカーの説明に従って使うと、細菌の増殖に必要な成分を供給できます。アンモニア、亜硝酸、硝酸塩を検査すると、分解がどこまで進んだか分かります。初めにアンモニアの値が上がり、続いて亜硝酸の値が上がります。細菌が十分に増えると、両方の値が下がります。アンモニアを加えた直後は、検査値が高いこともあります。さらに説明に従ってアンモニアを加えた後も、時間を置いた検査でアンモニアと亜硝酸が繰り返し0になって初めて、最初の魚を迎える準備ができたと判断できます。

魚を入れた後も、排せつ物や食べ残しによって水は汚れます。適切なフィルターに加え、定期的な部分換水(水の一部を入れ替えること)と水質検査を続けましょう。体が丸い改良品種では、常に水流に逆らって泳がなくて済むよう、フィルターの吐出口からの流れを穏やかにします。

水道水に塩素やクロラミンが含まれる場合は、水槽に入れる前に、それらに対応した水槽用の水質調整剤で処理してください。どちらも魚に有害です。急な変化を避けるため、新しく入れる水の温度も水槽の水に近づけます。OATAは、体が丸い改良品種に適した温度として約15~23 °Cを挙げています。直射日光の当たらない場所に水槽を置くと、過度な水温上昇を防ぎやすくなります。

適した餌を、どの魚にも届くように

「総合栄養食」と表示された金魚用の粒餌やペレットは、毎日の主食として使えます。適した水草、少量の湯通ししたレタス、ときどき与えるミジンコを加えると、餌に変化をつけられます。湯通しとは、レタスを短時間お湯にくぐらせることです。魚に与える前によく冷ましてください。ミジンコは小さな淡水の甲殻類で、魚の餌として販売されています。体が丸い改良品種の中には、水面で餌と一緒に空気を多く飲み込む場合、ゆっくり沈む餌が役立つ魚もいます。潜ろうとしても浮いたままの状態が続く、意図せず沈み続ける、体が横に傾くといった場合は、魚を診られる動物病院で診察を受けてください。

泳ぎの遅い魚も食べられるよう、餌は少量ずつ数か所に分けて与えるとよいでしょう。食べ残しは水を汚すため、取り除きましょう。金魚が底で餌を探し続けていても、餌が足りなかったとは限りません。食事の合間にも底を探るのは、ふだんから見られる行動です。餌の量を調整するときは、体重が増えているか、減っているかにも目を向けてください。

一緒に飼う金魚の選び方

オーストラリアの動物福祉団体RSPCA Australiaは、成魚になった2匹のために十分な場所を用意できるなら、金魚を少なくとも2匹で飼うことを勧めています。一緒に飼う魚は、泳ぐ力と餌を食べる速さが近いものが適しています。泳ぎの速い細身の金魚は、ひれの長い、泳ぎの遅い金魚を餌から遠ざけたり、ひれをつついたりすることがあります。同じ金魚でも、必ずしも一緒に暮らしやすいわけではありません。

別の魚種を加える前には、必要な水温と水質の条件が合うか確かめましょう。熱帯魚の多くは異なる条件を必要とします。非常に小さな魚は、成長した金魚に食べられることがあり、長いひれをかじる魚種もいます。成魚の大きさ、泳ぐ速さ、餌の取りやすさも合わせて考える必要があります。新しい魚は初めのうち、既存の魚とは別に、適した水と立ち上げ済みのフィルターを備えた水槽で飼います。この隔離飼育を「検疫」といい、病原体を持ち込む危険を減らせます。獣医療の専門書『Merck Veterinary Manual』は、検疫期間を30~60日としています。飼っている魚に適した期間は、事前に魚を診られる動物病院に相談してください。

体調の変化に早く気づく

健康な金魚は安定して泳ぎ、規則的に呼吸し、餌に関心を示します。ひれを体にぴったり寄せる、物に体をこすりつける、新しい斑点ができる、呼吸の様子がはっきり変わるといった場合は、魚を診られる動物病院で速やかに原因を調べてもらってください。いつもより長く底にじっとしている場合も同様です。水面で口をぱくぱくさせる、呼吸がひどく苦しそう、急に泳ぎ方が大きく乱れた場合は、すぐにそのような動物病院へ連絡してください。

獣医師の診察を手配する間に、アンモニアと亜硝酸の値、水温を測り、フィルターが動いているか確認してください。その結果は、動物病院が状況を判断する助けになります。日付入りの写真や、給餌と換水の記録があれば、ここ数日の変化も伝えられます。ただし、魚の診察に代わるものではありません。

よくある質問

金魚は金魚鉢で飼えますか?

金魚鉢では泳ぐ場所が足りず、十分なろ過も難しくなります。魚が自由に泳げて、水質を安定して管理できるよう、十分な大きさの長方形の水槽を用意しましょう。金魚の種類によっては、適切に計画した池も選択肢になります。

ひれの長い金魚と細身の金魚は一緒に飼えますか?

多くの場合、相性のよい組み合わせとはいえません。細身の金魚のほうが先に餌にたどり着き、ひれの長い魚を追い回すこともあります。一緒に飼う魚は、泳ぐ力が近く、必要な水の条件も同じものを選びましょう。

水質はどのくらいの頻度で検査すればよいですか?

英国の観賞魚業界団体OATAは、アンモニアと亜硝酸を少なくとも週1回検査するよう勧めています。新しい魚を入れた後、餌の量を増やしたとき、魚の様子がいつもと違うときは、さらに頻繁に測りましょう。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: Carassius auratus auratus (goldfish) 2.jpg · James St. John · CC BY 2.0. WebP形式に変換しました。写真の内容は変えていません。

写真: Carassius auratus black telescope.jpg · IssamBarhoumi · CC BY-SA 4.0. WebP形式に変換しました。写真の内容は変えていません。

写真: Goldf.jpg · Yaroslava Kotenko · CC BY 4.0. WebP形式に変換しました。写真の内容は変えていません。

写真: Carassius auratus in the pond in Rabin square.jpg · Юкатан · CC BY-SA 3.0. WebP形式に変換しました。写真の内容は変えていません。

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