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爬虫類 · 種の紹介 · 水棲ガメ

ミシシッピニオイガメの飼い方:水槽、食事、日々の世話

ミシシッピニオイガメは、木の根の間を歩き、水底で食べ物を探し、ときどき水面に頭を出して呼吸します。頭の下にあるひげのような細い突起は「バーベル」と呼ばれ、食べ物を見つけるのに役立ちます。水槽には、歩き回れる広い底面と、無理なくたどり着ける休み場所を用意しましょう。

Sternotherus odoratusは比較的小さく、甲長(甲羅の前後の長さ)は最大で約13 cmです。一方、飼育は長年にわたります。50年以上生きる個体もいるため、迎える前に、将来自分が世話を続けられなくなった場合に誰が引き継げるかも考えておきましょう。

Sternotherus odoratus

水辺の枝に乗ったミシシッピニオイガメ
使える空間を広く
水量に加え、歩ける底面、登って移動できる経路、浅い休み場所も大切です。
水を清潔に
フィルターに有益な細菌を定着させ、水質を検査しながら水の一部を交換します。
保温と光
水中で過ごす時間が長い種でも、全身を乾かせる日光浴場所には、適切な暖かさとUVB照明が必要です。UVBは紫外線B波のことです。

北米に生息する小さなカメ

分布域はカナダ南部から米国南部に及びます。植物が生え、底が柔らかい、流れの緩やかな水域や止水域でよく見られます。夕方に活動が盛んになり、水底を歩いて食べ物を探す個体もいます。頭の両側にある2本の淡い筋はよく目立ちますが、年齢とともに薄くなることがあります。

英語名の「musk」は、追い詰められたときに放つ、においのある防御用の分泌物に由来します。頻繁に水槽から出したり、必要なく押さえつけたりすることは避けましょう。水槽から不快なにおいが続く場合は、食べ残しと水質を確認してください。

水底から水面へ移動しやすい水槽に

RSPCA Brightonの爬虫類保護施設は、英国の動物保護団体RSPCAの一部です。譲渡時の飼育案内では、成体1匹に底面が約120 × 60 cmの水槽を勧めています。流木、動かないように据えた石、隠れ場所を配置し、カメが挟まれずに水底を歩けるようにします。カメが下を掘っても、設置物が崩れないようにしてください。

泳げる深い場所に加え、立ったまま水面に顔を出して呼吸できる浅い場所を設けます。水面近くまで登れる足場があると、上がりやすくなります。特に幼体では、水深をその個体の体力と足場に合わせる必要があります。無理なく上がれる陸地も設け、全身を水から出して乾かせる広さを確保します。

水温、日光浴場所、UVBを一緒に考える

英国の王立獣医科大学(Royal Veterinary College)は、室内で活動期のカメを飼う場合、水温を24~26 °C、日光浴場所を約32 °Cとしています。水中ヒーターには保護カバーを付け、カメが直接触れたり壊したりしないようにします。水中と日光浴場所には別々の温度計を置き、実際の温度を測りましょう。この数値は活動期の室内飼育向けで、冬の休眠のさせ方を示すものではありません。

UVB照明はカメが行ける日光浴場所の上に設置し、隣には日陰も用意します。UVBは体内でのビタミンD3の生成を助け、食べ物から得たカルシウムを骨や甲羅に利用するために必要です。カメに届くUVBの量は、ランプの種類、カメまでの距離、反射板、間に金網があるかどうかで変わります。ランプの後ろに付ける反射板は、光を日光浴場所へ向ける部品です。製品の箱に書かれたUVBの割合だけでは、適切な設置方法は決められません。詳しくは、爬虫類の保温とUVBを扱う別のガイドで、ランプや反射板などをどう組み合わせるか説明しています。

迎える前にフィルターを立ち上げる

カメを迎える前に、フィルターを立ち上げておきましょう。これは、食べ残しや排せつ物に由来する成分を処理する細菌をフィルターに定着させることです。細菌はアンモニアやアンモニウムを処理し、続いて生じる亜硝酸塩も処理します。カメがまだいない水槽でも、これらの細菌には餌となるアンモニアが必要です。水槽の立ち上げ用に作られ、魚などの動物を入れずに使うと明記されたアンモニア製品を選び、説明書に従って量を測って加えます。きれいな水を入れて待つだけでは、十分な処理能力が確実に育つとは限りません。繰り返し水質を検査し、加えた分が処理された後にアンモニアと亜硝酸塩が検出されなくなることを確認します。

飼育を始めた後は、水の一部を交換して、水に溶けた老廃物を除きます。新しい水は水槽の水温に合わせ、水道水に消毒用の塩素が含まれている場合は必要に応じて除去します。細菌がすむフィルター材は、水槽から取り出した水で優しくすすげます。フィルター材を一度にすべて交換すると、役立つ細菌も多く失われます。

水中でさまざまな餌を与える

ミシシッピニオイガメは主に動物質の餌を食べます。必要な栄養を備えた水棲ガメ用ペレット(小さく固めた餌)を基本に、ミミズ、適切な餌用昆虫、管理された環境で繁殖された餌用の巻き貝などを組み合わせられます。植物質の補助として、レタスの葉を水面に浮かべ、カメがついばめるようにすることもできます。餌はカメが飲み込める水中で与え、食べ残しは後で取り除きましょう。

乾燥エビや肉片だけでは、栄養のバランスが取れません。例えば筋肉部分の肉は、リンに比べてカルシウムが少ない食品です。幼体には少量の食事を毎日与えることが多く、成体では通常、給餌の間隔をかなり空けます。米国ルイジアナ州の動物病院の飼育資料は、成体の給餌頻度を考える目安として週2~3回を挙げています。1回の量と頻度は、それぞれのカメの成長、体重、体の状態に合わせて考えましょう。

成長と生活段階に合わせて水槽を見直す

1匹ずつ飼うと、そのカメが何を食べ、どう成長しているかを確かめやすくなります。ミシシッピニオイガメ同士は相手を追い回したり、かんだりすることがあるため、もう1匹を気軽に追加するものではありません。成長に合わせて、隠れ場所、登る経路、歩ける水底の広さが体の大きさに合っているか見直しましょう。

成熟した雌は、雄がいなくても無精卵を産むことがあります。その卵から子ガメはかえりませんが、雌には柔らかい地面を掘って産卵できる陸地が必要です。土と砂を混ぜた、掘りやすい場所を用意できます。産卵する地面から石や大きな根を取り除きます。表面に少し落ち葉を置くと、身を隠せる場所にもなります。陸地はしっかり固定し、カメが自分で水中から登って行き、いつでも水中に戻れるようにします。乾いた石だけでは、卵を産むために掘れません。適切な産卵場所がないと、雌が卵を産めずに体内にとどめ、体調を崩すことがあります。

自然の分布域の北部では、ミシシッピニオイガメは寒い時期に休眠します。飼育下での年間の管理は、個体の出自、健康状態、これまでの飼育条件を踏まえ、爬虫類に詳しい獣医師と相談して計画してください。室内の水槽を温度管理せずに冷やすことは、冬の休眠方法として適切ではありません。

変化に気づき、飼育用品を衛生的に扱う

体が斜めに浮く、あえぐ、口を開けて呼吸するといった様子があれば、すぐに獣医師の診察を受けてください。甲羅に柔らかい部分や傷、悪臭のある部分が見られる場合も、速やかに診てもらう必要があります。食欲や行動がいつ変わったかを記したメモと日付入りの写真があると、診察時に経過を伝えやすくなります。

健康そうに見えるカメも、人に病気を起こすことがあるサルモネラ菌を保有している場合があります。カメ、水、飼育設備に触れた後は、石けんで手を洗いましょう。水槽用のバケツやブラシは台所用品と分けて保管し、食品を扱う場所では洗わないようにします。

よくある質問

ミシシッピニオイガメはいつも強いにおいがしますか?

いいえ。名前の由来となった分泌物は、追い詰められたときの防御に使われます。水槽から不快なにおいが続く場合は、食べ残し、水質、フィルターの手入れを確認しましょう。

仲間のカメが必要ですか?

1匹で飼うことは十分可能です。ほかのカメと一緒にすると、けがをしたり、餌を食べられなくなったりすることがあります。2匹で飼うなら、単に水槽を少し広くするだけでなく、それぞれが安全に過ごして餌を食べられる環境を用意できるか、迎える前に検討しましょう。

一年中、屋外の池で飼えますか?

種の名前だけでは判断できません。個体の出自、地域の気候、池の安全性、適切に計画した年間の管理を合わせて検討する必要があります。この記事の温度は、室内で活動期のカメを飼う場合の数値です。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: Sternotherus odoratus 284993684.jpg · Dominic · CC BY 4.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: Sternotherus odoratus 285689306.jpg · Elizabeth Green · CC BY 4.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: Sternotherus odoratus1.jpg · Laurent Lebois · CC BY 2.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: Sternotherus odoratus 434204746.jpg · Andre Knocklein · CC BY 4.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

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