救助犬・作業犬
セント・バーナード
セント・バーナードはおっとりして見えても、十分なスペースと安全に扱える体制が必要です。車に乗れるだけの広さがあるか確かめ、暑い日の散歩は涼しい朝か夕方にしましょう。
基本情報
- 大きさ
- 大型
- 体高
- 70~75 cm
- 体重
- 54~81 kg
- 寿命
- 10年未満PDSA 獣医師監修の犬種ガイド
- 運動量
- ほどほど
- お手入れ
- 週に数回
- トレーニング
- 根気強く、わかりやすく導く
- 飼育経験
- サポートを受けながら初めて飼う
アルプスの峠から家庭へ
セント・バーナードの祖先は、スイスアルプスのグラン・サン・ベルナール峠にある救護院で暮らしていました。最初は施設を守り、その後、山で道に迷った旅人を探す手伝いをしました。首に小さな酒樽を下げた姿は伝説によるものですが、救助活動はこの犬種の実際の歴史です。
現在のセント・バーナードには、人懐こく落ち着いた犬が多くいます。それでも散歩をすると、その穏やかな態度の奥にある力強さがすぐに分かります。成犬がリードを引いたり、人に飛びついて挨拶したりすると、簡単には止められません。若いうちから、人に落ち着いて挨拶すること、待つこと、リードをたるませて歩くことを教えましょう。子どもに優しく接する犬もいますが、この大きさでは、うっかり一歩踏み出したり向きを変えたりしただけで、小さな子どもを倒してしまうことがあります。一緒に遊ぶときは、大人が見守ってください。
日々の暮らし
英国の獣医慈善団体PDSAは、成犬のセント・バーナードに毎日少なくとも1時間の運動を勧めています。長めの散歩と数回の短い外出に、穏やかな遊びや簡単なにおい探しを組み合わせると、無理のない日課になります。運動量を競うような計画は必要ありません。歩いたり、においを嗅いだり、休んだりする時間を取りましょう。関節に痛みが出た場合は、適切な運動量を獣医師に相談してください。
夏は一日の過ごし方を変える必要があります。厚い被毛と大きな体は暑さの負担になりやすいため、長い散歩は涼しい時間帯にし、家では日陰と新鮮な水を用意しましょう。迎える前に、寝床や車、家の中の通路が体重およそ50〜80kgの犬に合うか、現実的に考えてください。階段が狭かったり部屋が手狭だったりすると、この大きさでは毎日の障害になります。
留守番について
犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

毎日のお世話
セント・バーナードには短毛と長毛のタイプがあり、どちらも抜け毛が多い犬種です。少なくとも週3回ブラッシングして、抜けた下毛を取り除き、皮膚の状態も確認しましょう。長毛の犬では、毛量の多い脚や尾を特に丁寧に手入れします。雨に濡れて帰った後などは、こうした部分が乾くまで時間がかかります。
顔の手入れも欠かせません。唇の周りのしわに湿気がたまると、皮膚が刺激されることがあります。見えるしわや目の周りを、柔らかく湿らせた布でそっと拭き、その後に乾かしてください。垂れた唇からはよだれが多く出ます。特に水を飲んだ後や頭を振った後は目立ちます。水飲み場にタオルを置いておくと、床が濡れるのを防ぎやすくなります。
大きさと体格
体高はおよそ70〜75cm、体重は54〜81kgになることが多く、セント・バーナードはこのガイドで最も体重の重い犬種の一つです。幅広い頭部をがっしりした首が支え、胸は深く、背中は幅広で、脚には筋肉がよくついています。これだけの体重があっても、滑らかに、無理なく動けるのが望ましい状態です。こわばった歩き方や目立って遅い歩き方を、単に体の大きさのせいだと考えてはいけません。
被毛には短毛と長毛のタイプがあります。短い被毛は体に沿い、長い被毛は首、脚、尾の周りで豊かになります。口元、胸、脚の白い部分に、オレンジ色または赤褐色の部分が組み合わさるのが特徴です。中くらいの大きさの耳は頬に沿い、長い尾は落ち着いているときに低く垂れます。横から見ると、胴は長く力強く、ずんぐりしてはいません。

健康
体重が重いと関節に負担がかかります。股関節形成不全や肘関節形成不全では、関節のかみ合わせが適切でなく、痛みや変形性関節症につながることがあります。膝や目も、この犬種で知られている健康上の懸念です。子犬を選ぶときは、両親犬の股関節と肘関節の検査結果を見せてもらい、家系に目の病気がないか尋ねましょう。成犬が楽に立ち上がり、左右均等に歩くかも確認してください。PDSAは心筋の病気も挙げています。近親犬に心臓の病気があったか尋ね、これまでにない目立った疲れやすさがあれば獣医師に診てもらいましょう。セント・バーナードの呼吸が苦しそうなときは、すぐに動物病院または救急対応の病院へ電話してください。
胃拡張・胃捻転、いわゆる胃がねじれる状態は、胸の深い大型犬に起こりうる緊急事態です。吐こうと何度もするのに何も出ない、突然落ち着きをなくす、お腹が膨れるといった症状があれば、すぐに救急対応の動物病院へ電話してください。自然に治まるかどうか待ってはいけません。夏は熱中症も深刻な危険です。激しくあえぐ、ふらつく、いつもと違ってぐったりするなどの様子があれば、すぐに日陰か涼しい室内へ移し、体を冷やし始めて、動物病院または救急対応の病院へ電話してください。
この犬種はあなたの暮らしに合いそう?
こんな場合に合う可能性があります…
- 車内も含め、日常生活で非常に大きな犬を迎えるスペースがある。
- 被毛の手入れや落ち着いたトレーニング、涼しい時間帯の散歩に時間を取れる。
こんな場合は難しいことがあります…
- 車が小さすぎる、または毎日狭い階段を通らなければならない。
- 非常に重い犬をリードで安全に制御できない。
ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。
大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。
茂みから獲物を追い立てるスパニエル
クランバー・スパニエル
クランバーはスパニエルの中で最も重く、体高が低く、胴が長く、がっしりしています。白い被毛と優れた嗅覚を持ち、家では落ち着いて見える一方、屋外では粘り強く匂いをたどります。
家畜を守る犬
ピレニアン・マウンテン・ドッグ
ピレニアン・マウンテン・ドッグは家畜を追い立てるのではなく、自分で判断して群れを守ります。穏やかな気質と大きな体、鋭い警戒心を受け止められる広さと理解のある家庭が必要です。
スイス・ゼンネンフント
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、人のそばにいるのが好きなスイス原産の大型農場犬です。幼いうちからリードをつけて歩く練習を始め、密な被毛を定期的に手入れし、夏の散歩は涼しい時間帯にしましょう。
出典と写真クレジット
- Teaching your dog to be left alone
このプロフィールでの参照箇所: 留守番について
- St. Bernard · Breeds A to Z
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 大きさと体格, 健康
- St. Bernard · Breed Standard
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話, 大きさと体格
- First aid for pets struggling to breathe
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- GDV (Gastric Dilatation Volvulus) in dogs
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- Heatstroke in dogs
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, 健康
- Saint Bernard · breed guide
このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, 大きさと体格, 健康, 寿命, この犬種はあなたの暮らしに合いそう?
正面 · Larry Nalzaro · Unsplash License
横向き · Hummel Vedor vd Robandahoeve · Blanky · CC BY-SA 3.0 · 編集済み
活動中 · sydney Rae · Unsplash License
子犬 · Nevada du Grand-Saint-Bernard · Fondation Barry · CC BY-SA 4.0 · 編集済み




