筋肉の発達したアメリカのテリア
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、引き締まった筋肉質の体を持ち、人と一緒に活動したり、そばで過ごしたりすることを好みます。力が強く、遊びが激しくなることもあり、他の犬との付き合いにも配慮が必要です。迎える前には、住んでいる地域の飼育に関する規則も確認しておきましょう。
基本情報
- 大きさ
- 中型
- 体高
- 43~48 cm
- 寿命
- 12~16年
- 運動量
- 多め
- お手入れ
- 少なめ
- トレーニング
- 根気強く、わかりやすく導く
- 飼育経験
- 飼育経験があると安心
家族のそばで、一緒に活動することを楽しむ犬
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、アムスタッフとも呼ばれます。家では甘える一方、外では元気いっぱいに遊ぶことがあります。力強い体は身軽で、動きも機敏です。一緒に練習するときには、課題とごほうびに興味を持つと、よく注意を向けて取り組む姿が見られます。
祖先は、イギリスでブルドッグとテリアを交配した犬たちです。その歴史には闘犬も含まれます。アメリカではより大きな犬が育てられ、現在の犬種へとつながりました。アメリカの犬種団体、アメリカン・ケネル・クラブは1936年にスタッフォードシャー・テリアとして公認しています。その後、より小さなスタッフォードシャー・ブル・テリアと区別するため、現在の名前になりました。
国際的な犬種団体である国際畜犬連盟、FCIは、望ましい体高をオス46〜48センチ、メス43〜46センチとしています。体高は地面から肩の上の最も高い部分までの高さで、体重は体格に釣り合っていることが求められます。幅広い頭、力強い肩、短い被毛が特徴です。子どもと過ごすときは大人の見守りが必要です。元気に遊ぶだけでも、その力で小さな子どもを倒してしまうことがあります。家がにぎやかなときにも休めるよう、静かな寝床を用意しておくとよいでしょう。

日々の暮らし
アムスタッフには、定期的な散歩と、人と一緒に取り組む活動が必要です。探す遊びや、適したおもちゃをくわえて運ぶ遊び、短い練習を加えると、散歩にも変化がつきます。スポーツを始めるときは、年齢と健康状態に合わせて少しずつ運動量を増やしましょう。
練習は、日々よくある場面から始めると役立ちます。リードを引かずに歩く、呼ばれたら戻る、くわえた物をごほうびなどと進んで交換するといったことです。まずは静かな場所で、できたことをほめながら教え、その後に周りの刺激を増やしていきます。力の強い犬なので、早い時期から専門家に教わりながら基礎を練習する方法も有用です。
他の犬との付き合いでは、気の合う相手もいれば、難しい相手もいます。顔合わせは十分に距離を取って始めることを勧めます。たくさんの犬が集まって自由に遊ぶ場が、すべてのアムスタッフに向いているわけではありません。2頭目を迎えるなら相性を慎重に見極め、見守れない時間には安全に分けて過ごせる環境が必要です。
留守にするときは、犬が慣れていて、その力にも安全に対応できる人に世話を頼めるようにしておきましょう。留守番自体も、短い時間から練習します。Fellfolioの引き継ぎ情報には、歩きやすい散歩道、他の犬との出会い方、いつもの過ごし方をまとめられます。世話を頼まれた人が、最初の散歩前に確認できます。
留守番について
犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

毎日のお世話
短い被毛の手入れは比較的簡単で、柔らかいブラシで抜け毛や汚れを取り除けます。皮膚を定期的に見ると、赤み、かゆがる場所、小さな傷に気づきやすくなります。皮膚の不調が続くときは、次々と手入れ用品を試す前に獣医師に相談したいところです。
爪、耳、歯にも手入れが必要です。犬用の歯磨きペーストを使った歯磨きは、小さな段階に分けて教えられます。散歩の後には足先も見ておくとよいでしょう。かむためのおもちゃは、体の大きさと強いあごに合う物を選ぶことが大切です。ちぎれた破片や、丸ごと口に入る大きさの物は、犬のそばに残さないようにしましょう。

子犬からシニアまで
子犬には、いろいろな人や場所、相性のよい犬と、安心できる状況で出会う経験が役立ちます。大切なのは、一つ一つの出会いがどのような経験になるかです。何度も圧倒されるようなにぎやかな集まりより、落ち着いて一緒に歩く方がよい経験になることもあります。成長して他の犬への反応が変わったら、接し方や練習も合わせて見直しましょう。
成長中の体にも運動は必要ですが、長距離を走らせたり、高いジャンプを繰り返したりすることは控えたいものです。短い探索、自由な遊び、休息を組み合わせる方が向いています。成犬になってから、体に合うスポーツを加えることもできます。年を重ねたら、立ち上がる、歩く、跳ぶときの変化を観察すると役立ちます。新たに脚をかばったり持久力が落ちたりした場合は、診察を受けましょう。Fellfolioの体重記録と日々の気づきから、変化が徐々に起きたのか、急に現れたのかを振り返れます。
健康
アメリカの犬種クラブは、特に股関節、心臓、甲状腺の検査と、特定の遺伝性疾患に対するDNA検査を勧めています。股関節形成不全では、股関節がうまく発達しなかったり、不安定になったりします。その結果、痛みや関節の損傷が起こる場合があります。子犬を選ぶ前に、親犬の結果と血縁のある犬に知られている病気について確認するとよいでしょう。
この犬種では、NCLという略称で呼ばれる遺伝性の神経疾患が知られています。バランスや動きの調整が徐々に難しくなり、成犬になってから症状が出ることも多い病気です。知られている遺伝的な変化を調べるDNA検査は、繁殖を考える際に役立ちます。不自然にふらつく、何度も転ぶといった様子がある場合は、以前の検査結果にかかわらず獣医師に診てもらうことが大切です。
若い犬に起こる別の遺伝性疾患として、ALPPがあります。喉頭麻痺と、脚の神経の病気が一緒に起こるものです。喉頭は空気が通る気管の入り口にあり、息を吸うときに十分開かないと呼吸が難しくなります。歩きにくさや、普段と違う呼吸音が見られることもあります。息が苦しそうな場合は、すぐに獣医師の助けが必要です。現在説明されている検査は、病気と密接に関連する遺伝的な目印を調べます。直接の原因となる変化は、まだ特定されていません。結果は獣医師や遺伝に詳しい専門家に説明してもらうとよいでしょう。
迎える前には法律上の条件も確認してください。ドイツでは、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアと一部の交雑犬の輸入が原則として制限され、限られた例外があります。ドイツへ連れて入る予定がある場合は、事前にドイツ税関への問い合わせが必要です。住む地域には、別の飼育規則がある場合もあります。所在地を管轄する窓口、住まいの貸主、必要に応じて保険会社に、迎える前に確認しておきましょう。Fellfolioの緊急時用カードには、連絡先、薬の情報、大切な健康情報をまとめられます。
この品種はあなたの暮らしに合いそう?
こんな場合に合う可能性があります…
- 力の強い犬と一緒に活動し、定期的に練習する時間を取りたい。
- 人や犬との出会い方、留守中の世話を慎重に準備できる。
- 住んでいる地域の法律上の条件を確認している。
こんな場合は合わない可能性があります…
- 丁寧な顔合わせをしなくても、どの犬とも仲よくし、大きな集団で遊べる犬を望んでいる。
- 世話をする人の中に、この力の強さに安全に対応できない人がいる。
- すでに犬がいるが、見守れない時間に2頭を安全に分けて過ごさせることができない。
ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。
大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。
卵形の頭が特徴の、イギリス原産のテリア
ブル・テリア
なだらかな曲線を描く卵形の頭で、ひと目で分かるブル・テリア。筋肉質の体を持つ、元気で遊び好きな犬です。家族の活動に加わることが好きなので、一緒に遊ぶ時間と根気のいる練習は暮らしの大切な部分になります。物を噛む力も強いため、家の中に何を置くかにも気を配りたいところです。
テリア
スタッフォードシャー・ブル・テリア
スタッフォードシャー・ブル・テリアは人との密なふれあいを求め、全身を使って遊ぶことがよくあります。毎日体を動かす時間を設け、落ち着いて挨拶する練習をしましょう。初対面の犬とは、愛犬の反応が分かるまで距離を保ちましょう。
出典と写真クレジット
- Teaching your dog to be left alone
このプロフィールでの参照箇所: 留守番について
- American Staffordshire Terrier
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, 子犬からシニアまで, 健康, 寿命, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- STCA Health Committee
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- American Staffordshire Terrier, FCI Standard No.286
このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, 子犬からシニアまで, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Canine hip dysplasia
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- Gefährliche Hunde
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- Exercising your puppy
このプロフィールでの参照箇所: 子犬からシニアまで
- Training Your Dog to Be Left Alone
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし
- Children and Dogs
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 子犬からシニアまで
- Dog dental care
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話
- Train Your Dog to Come When Called
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし
- Training your dog
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし
写真の出典
横向き · American Staffordshire Terrier bitch.jpg · T. Bjornstad · CC BY-SA 3.0 · 編集済み
毛並みと特徴 · AmStaff Cookie geb. Jan 2010.jpg · Andy15568 · CC BY-SA 4.0 · 編集済み
日常の様子 · AmStaff Cookie geb.Jan2010 No4.jpg · Andy15568 · CC BY-SA 4.0 · 編集済み
正面 · American Staffordshire Terrier (Sammy).JPG · Oldwald4tler · CC BY-SA 4.0 · 編集済み



