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爬虫類 · 爬虫類の種類

マルギナータリクガメの飼い方:屋外の住まい、食事、冬眠

成体のマルギナータリクガメは、甲羅の後ろ側がスカートのように広がる姿が特徴です。学名はTestudo marginata。迎える準備では、まず庭での暮らしを考えましょう。体を暖める場所、日陰、掘れる土、風雨を避ける小屋をそろえ、季節が変わっても使える環境にする必要があります。

原産地は主にギリシャとアルバニアの一部です。北ヨーロッパの庭で晴れた午後を過ごせたとしても、一年中そこで暮らせるとは限りません。寒さ、大雨、夏の暑さ、冬眠まで含めた準備が大切です。何十年も生きる動物なので、長い将来を見据えて世話を計画しましょう。

Testudo marginata

草や野草の間にいるマルギナータリクガメ。
屋外の住まい
広く安全な屋外飼育場が、住まいの基本になります。
繊維の多い植物
葉、野草、花を組み合わせ、食事に変化をつけます。
保護対象の種類
譲渡前に、EUでの商取引に必要な書類、飼育の届出、個体識別の要件を確認します。

ヨーロッパ原産の大きなリクガメ

マルギナータリクガメは、ヘルマンリクガメの色違いではなく別の種類です。英国の動物福祉団体RSPCAは、成体の甲羅の長さを約30cmとしています。後ろ側の広がりは成長とともに目立つようになるため、幼体の種類をその形だけで判別することはできません。

飼育場は成体の大きさを想定して準備しましょう。生まれたばかりの個体には十分だった狭い通路、小さな小屋、低い囲いも、成長すれば使いにくくなります。書類では種類、出自、個体識別を確認します。大きくて色が黒っぽいカメだからといって、必ずTestudo marginataとは限りません。

歩き回れる屋外飼育場を作る

RSPCAの飼育資料は、Testudo属のリクガメ1匹に屋外面積10m²を目安として示しています。大きくなるマルギナータリクガメの住まいを考える出発点で、法定最低面積や広さの上限ではありません。同じ面積でも、何もない芝生より、植物の間を歩く道、緩やかな起伏、使いやすい日陰があるほうが、場所を選びながら過ごせます。

囲いは、下を掘って抜けたり上をよじ登ったりできない構造にする必要があります。石、根、植物が囲い際の足場にならないよう配置しましょう。掘れる土には水はけも必要です。大雨の後に、寝床や低い隠れ場所へ水がたまらないか確認します。幼体には捕食動物への追加の対策が必要です。ほかのペットに穏やかな犬でも、カメのいる場所へ自由に入れる状態は避けましょう。

寒い日の小屋と夏の暑さ対策

風雨を避ける小屋やコールドフレームがあれば、必要に応じて安全に補助加温を行えます。コールドフレームとは、光を通すふたが付いた背の低い囲いです。日が当たると中が高温になりやすいため、十分な換気が必要です。カメが日陰や涼しい隠れ場所へ移れるようにしておきましょう。

UVBは紫外線B波のことです。体内でのビタミンD3生成に関わり、カルシウムの利用を助けます。屋外では、遮る覆いがなければ自然のUVBが届きますが、一般的な窓ガラスはその多くを通しません。室内で加温して過ごす場所には、その空間に合った照明も必要になります。体を暖める場所と隠れ場所で、それぞれの温度を測りましょう。囲いの上の気温だけでは、甲羅の高さや足元の表面がどの程度暖まっているかは分かりません。

葉や野草を中心に健やかに育てる

マルギナータリクガメは主に植物を食べます。食べられる野草、葉、花を組み合わせると、食感にも変化が生まれます。例としてタンポポ、オオバコ、ノゲシがありますが、いずれも種類を正確に確認し、汚染されていない場所で採取したものを使いましょう。知らない植物を写真とざっと見比べただけで与えるのは避けたいところです。

食事は種類を偏らせず、繊維を多く含む内容にします。大量の果物、エネルギーの高いおやつ、犬や猫の餌は適していません。幼体をできるだけ早く大きくすることを目指さず、食事量、発育、水、照明を合わせて考えましょう。カルシウムなどの補助も、食事と照明に応じて計画します。新鮮な水は浅い容器に入れ、カメがひっくり返らずに出入りできるようにしておきます。

冬眠は早めに準備する

この種類は冬眠をします。適切な条件で季節的な休眠に入ると、活動や体内の代謝が大きく低下します。ただし準備の仕方は、その個体の健康、発育、これまでの経過、冬眠させる環境によって変わります。事前に診察を受けることで、体重測定だけでは分からない問題を見つけられます。

期間、準備の手順、休眠中の確認方法は、爬虫類を診られる獣医師と相談して決めましょう。どの個体にも同じ絶食と冷却の手順を当てはめるのは適切ではありません。呼吸の異常、最近のけが、予想外の体重減少があれば、予定している休眠の前に診察が必要です。体重の記録や以前の冬眠環境も、相談の材料になります。目覚めた後は、十分に暖かい環境で活動や食事が戻るかも確認しましょう。

書類と長い将来の世話を考える

Testudo marginataはEUの野生動物取引規則の附属書Aに掲載されています。売買には通常、有効な商業利用証明書が必要です。これは、その個体について商業利用の禁止からの適用除外を認めるものです。譲渡前に担当当局へ確認し、書類と個体識別が一致しているかを確かめましょう。

ドイツでは飼育の届出と、求められる個体識別も必要です。個体や当局の要件に応じて、写真による記録が関わることもあります。記録はそのカメのものと確認できる状態で残す必要があります。ほかの国では、それぞれの規則を確かめましょう。Fellfolioに写真をまとめても、正式な証明書の代わりにはなりません。

世話を頼む人には、飼育場や設備へ入れるようにし、与えてよい植物と獣医師の連絡先を伝えます。長生きする動物なので、旅行中の世話だけでなく、引っ越しや生活状況の大きな変化があった場合に、誰が継続して世話をできるかも相談しておくと安心です。

よくある質問

小さな室内ケージでずっと飼えますか。

大きくなり、よく動くこのリクガメに、小さな室内容器は終生の住まいとして適していません。迎える前に、小屋のある屋外飼育場を準備しましょう。治療中など一時的に室内へ移す場合も、十分な広さと適切な設備が必要です。

写真があれば出自の証明になりますか。

写真は必要な個体識別の一部になる場合がありますが、合法的な出自の証明や必要な証明書の代わりにはなりません。そのカメについてどの写真と書類が必要か、担当当局に確認しましょう。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: File:Marginated Tortoise (Testuggine Marginata) (Testudo marginata) - Rome, Italy 2024-03-02 (01).jpg · Ryan Hodnett · CC BY-SA 4.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: File:Marginated Tortoise (Testudo marginata) male (9186197910).jpg · Bernard DUPONT from FRANCE · CC BY-SA 2.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: File:Marginated tortoise's head.jpg · Drtrotsky · CC0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: File:Testudo marginata on Evia (Euboea) island, Greece.jpg · kernpanik · CC BY-SA 4.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

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