fellfolio.
日本語
App StoreでダウンロードiPhone・iPad向け

うさぎ · ウサギの品種

イングリッシュスポットの飼い方:斑点模様の特徴と広い生活空間

濃い色の耳、鼻の上の蝶のような模様、脇腹に連なる斑点。イングリッシュスポットは、こうした模様が目を引くウサギです。長く細い脚を持ち、中型のウサギの中でもすらりとした姿をしています。走ったり周囲を探索したりでき、静かに過ごしたいときには離れられる空間を用意してあげたい品種です。

迎える前には、その子だけでなく親やきょうだいのおなかの健康についても聞いておきましょう。斑点模様に関わる遺伝的な特徴の組み合わせによっては、子ウサギに重い腸の病気が現れることがあります。見た目の好みとともに、健康歴も率直に話し合える相手から迎えることが大切です。

パリのウサギの品評会にいるイングリッシュスポット。
体格
細長い体を伸ばして走れる、障害物の少ない場所と滑りにくい床を用意しましょう。
仲間
相性のよいウサギの仲間と暮らせるよう、段階的な顔合わせも含めて準備しましょう。
健康歴
迎える前に、その子と親やきょうだいに消化器の問題がなかったか確認しておきたい品種です。

脇腹に連なる斑点が特徴

イングリッシュスポットは19世紀後半のイングランドで発展しました。典型的な模様は、濃い色の耳、目を囲む輪、頬の斑点、鼻の上の蝶のような形です。背中には濃い線が走り、脇腹には小さな斑点から大きな斑点へと連なって、体の後ろ側ほど模様が広がります。

ドイツの斑点模様のウサギを扱う繁殖者団体が公開している2018年の品種基準では、品評会での標準体重は2.50〜3.25kgです。米国のウサギの品種登録団体ARBAでは、English Spotの上限を8ポンド、約3.6kgとしています。隠れ家や移動用のキャリーは品種名だけで選ばず、そのウサギの実際の体の大きさに合わせるとよいでしょう。

続けて跳びはねられる場所をつくる

長い脚でしっかり踏ん張れるよう、床は滑りにくく整える必要があります。つるつるしたタイルやフローリングには、ずれない敷物などを検討しましょう。トイレ、餌場、隠れ家を置くときも、移動する道をふさがない配置がおすすめです。数歩進むたびに壁や用品にぶつかるのではなく、勢いよく何度も跳べる空間を確保してあげたいところです。

英国のウサギ福祉団体Rabbit Welfare Association & Fundは、平均的な体格のウサギ2匹に対し、常時利用できる縦3m、横2m、高さ1m以上の空間を勧めています。棚を増やしても、この床面積の代わりにはなりません。屋外では日陰と乾いた避難場所に加え、脱走や他の動物の侵入を防ぐ対策も必要です。

仲間との暮らしと人への信頼

人と過ごす時間だけでは、ウサギ同士の触れ合いを補いきれません。仲間を選ぶ際には、健康状態、年齢、性格、体格の相性を考えましょう。両方の避妊去勢を済ませ、すでに仲よく暮らしている組み合わせを迎える方法もあります。新しい相手と会わせる場合は、見守りながら少しずつ慣らしていくことが勧められます。

人が触れ合うときは床に座り、ウサギの方から近づくのを待つとよいでしょう。いつもの食べ物を少し使うと、穏やかな時間を過ごすきっかけになります。離れたり隠れ家に入ったりしたら、その気持ちを尊重して距離を取ってあげましょう。子どもにもこうした合図を伝えておくことが大切です。必要があって抱き上げるときは、胸とお尻の両方を落ち着いて確実に支えます。

牧草を中心に、食べ物を探す楽しみも

良質な乾草と適切な生草を食事の中心にして、いつでも食べられるようにしましょう。長い時間をかけてかむことで、伸び続ける歯がすり減り、腸に必要な食物繊維も取れます。生草には有毒な植物や望ましくない物質が混じっていないことが必要です。芝刈り機にたまった刈り草は発酵が早く進むため、与えないようにしましょう。

葉野菜と適量のペレットを組み合わせることもできます。ペレットは、ウサギ用の原料を小さな粒状に固めた飼料です。初めての食べ物は少しずつ取り入れ、食べ慣れたペレットの一部を乾草の中に隠すと、探して食べる活動にもなります。仲間が別の餌場にいるときも、水を飲みに行ける配置にしておきましょう。

模様の遺伝と腸の病気の関係

被毛の模様は親から受け継がれます。斑点模様に関わる特定の遺伝的な特徴を両親から受け継いだ子は、白い部分が多くなり、重い腸の問題を起こすことがあります。その一つが巨大結腸症です。腸が正常に働かず、広がってしまうことがあり、便の形が大きくばらつく、下痢や痛みを繰り返す、よく食べているのに痩せるといった症状が見られます。

白い毛が多いというだけでは診断できません。ウサギに詳しい獣医師に、模様、過去の健康状態、現在の症状を合わせて判断してもらう必要があります。迎える前には、親やきょうだいに消化器の病気がなかったか聞いておきましょう。病気のあるウサギの食事は、その子に合わせて考える必要があります。突然食べなくなったり便が出なくなったりした場合は、すぐに動物病院へ連絡してください。

毛のお手入れと一緒に体も観察する

短く密に生えた被毛は、抜け毛がないか確認し、換毛期にはやさしくブラッシングしましょう。その際に皮膚やしっぽの下も見ておくと、変化に気づきやすくなります。お尻が汚れていたら、洗う回数を増やすよりも原因を確かめることが必要です。消化器の問題や動きにくさがあれば、入浴だけでは改善しません。

定期的な診察では、歯、体重、地域に合った予防接種について相談できます。あごが湿っている、涙が出ている、かみ方がいつもと違うといった変化は、歯の問題を知らせることがあります。年を取ってもトイレや隠れ家を使いやすいように整え、急に動きにくくなったときは、年齢のせいと考える前に診察を受けましょう。

迎える前に、その子の暮らしを知る

典型的な位置に斑点がなくても、一緒に暮らす魅力が減るわけではありません。ドイツの基準には、白い模様のない単色のイングリッシュスポットも含まれます。迎える判断では、斑点の位置よりも仲間との相性、実際の性格、これまでの健康状態をよく見ておきたいところです。

費用計算ツールを使うと、住まいの準備、食事、診察、予備費、留守中の世話にかかる費用をまとめて考えられます。他の小動物とも迷っているなら、小動物選びのツールから比べてみるのもよいでしょう。保護施設を訪ねる際は、迎えたいウサギが普段何を食べ、どんな治療を受けてきたかを具体的に聞くと、その後の準備に役立ちます。

よくある質問

イングリッシュスポットは特に人懐こい品種ですか。

性格は一匹ずつ異なります。会いに行ったときに自分から近づいてくるかを観察し、これまで人とどのように接してきたかを聞くと参考になります。

白い部分が多ければ巨大結腸症なのでしょうか。

いいえ。遺伝する模様は手がかりの一つですが、模様だけでは診断できません。獣医師は症状や健康歴も合わせて判断する必要があります。

室内でも飼えますか。

はい。いつでも使える十分な広さ、相性のよい仲間、安全な隠れ家が必要です。電気コード、有毒な植物、滑りやすい床への対策も考えて住まいを整えましょう。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: Lapin papillon anglais.jpg · Thomon · CC BY-SA 4.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: Alsleben (Saale), Kaninchenausstellung 2022, englische Schecke.jpg · Dguendel · CC BY 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: EnglishSpotRabbitChocolate1.jpg · Kat Chzhen · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: EnglishSpotRabbitChocolate3.jpg · Kat Chzhen · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

毛布の上で脚を伸ばして休む、白黒の飼いウサギ
ウサギの飼育環境

ウサギの飼育環境:広さ、運動、仲間との暮らし

いつでも動ける広さ、落ち着ける隠れ場所、安全な床、相性の合う仲間を備えたウサギの住まいを考えましょう。

ガイドを読む
新鮮な緑の葉を食べる白い飼いウサギ
うさぎの食事

うさぎの食事:干し草、葉物野菜と毎日の習慣

干し草や葉物野菜、量を決めて与える補助的な飼料の役割と、食欲やふんから分かることを紹介します。

ガイドを読む
寄り添って休む黒いウサギと薄茶色のウサギ
一緒に暮らす

ウサギをペアにするには:一緒に暮らすための準備

ウサギ同士を会わせる準備、順調な様子と争いの見分け方、経験者の助けが必要な場面を紹介します。

ガイドを読む