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背中の毛が逆向きに生える、タイ原産の猟犬

タイ・リッジバック・ドッグ

すっきりした筋肉質の体、立ち耳、背中の毛の筋が特徴のタイ・リッジバック・ドッグ。タイで猟や番をしてきた犬です。身近な人には親しみを見せても、初めて会う相手には慎重なことがあります。犬が自分で周りを確かめる時間を取り、ごほうびを使って教えられる人向きです。動物を追う場面への備えと、飛び越えにくい柵も暮らしを考えるうえで大切になります。

大きさ: 中型運動量: 多めお手入れ: 毎週

基本情報

大きさ
中型
体高
51~61 cm
体重
16~34 kg
寿命
14~15年
運動量
多め
お手入れ
毎週
トレーニング
根気強く、わかりやすく導く
飼育経験
飼育経験があると安心

身近な人との関係を育む、自主性のある犬

タイ東部で猟をし、荷車に付き添い、家を守ってきました。交通の便がよくない地域にいたため、ほかの犬種との交配が少なく、特徴的な姿が保たれました。

名前のリッジは、背中で周りと逆向きに生える毛の筋を指します。背骨そのものの形を表す言葉ではありません。筋肉質の体に短く滑らかな毛、立った耳を持ちます。各国の犬の団体をまとめる国際畜犬連盟は、正式名称Fédération Cynologique Internationaleの略称でFCIと呼ばれます。その標準で認められる毛色は赤、黒、ブルー、イザベラです。ブルーは青みのある灰色、イザベラは淡いベージュのような色を指します。

FCIの標準が示す理想の体高はオス56〜61cm、メス51〜56cmで、上下2.5cmの幅が許容されています。立った状態で、地面から肩のいちばん高い部分までを測ります。アメリカの犬の団体アメリカン・ケネル・クラブは、体重の目安をおよそ16〜34kgとしています。

なじみのある人とは親しく過ごせても、知らない人にすぐ触られたくないことがあります。来客時には、玄関から離れて静かに観察できる場所を用意するとよいでしょう。犬の自主性を理解し、無理に近づけず関係を築ける、経験のある飼い主に向いています。

ドッグショーに参加する2頭のタイ・リッジバック・ドッグ。
ドッグショーに参加する2頭のタイ・リッジバック・ドッグ。

日々の暮らし

散歩、においを調べる時間、短い練習を組み合わせると、この犬の活発さに応えやすくなります。呼び戻しや、リードを引っ張らずに歩く練習は早くから役立ちます。最初は気が散りにくい場所で、できた行動にごほうびを与えます。課題が難しすぎるときは、気を取られるものの少ない場所で練習するとよいでしょう。呼び戻しを教えるときは、最初は人と犬の間の距離を短くして始めます。

動物を追う本能が強く現れることがあります。リードを外して走る場所には、確実な囲いが必要です。跳躍力があるので、低い柵や開いた門では安全を確保できません。柵は、犬が飛び越えられないかも確認したいところです。

猫や小動物のいる家庭では、一緒に暮らし始める前に、動物の行動に詳しい専門家へ相談するとよいでしょう。安全に分けて過ごせる場所も必要です。子どもと犬が一緒のときには大人がそばで様子を見られるようにし、世話を頼む人にも接し方を伝えます。Fellfolioの引き継ぎ情報に、食事、散歩、ほかの動物との距離の取り方をまとめておけます。

留守番について

犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

毎日のお世話

短い毛は、柔らかなブラシや、手袋型のブラシで手入れできます。抜け毛が増える時期には、普段よりこまめにとかすとよいでしょう。入浴は汚れ具合に合わせ、犬用のシャンプーを使って十分にすすぎます。

背中の皮膚に小さな穴やふくらみがある、分泌物が出ているといった場合は、獣医師に相談してください。健康の項で紹介する、先天的にできる皮膚の管が関係することがあります。見た目だけで深さや状態を判断することはできません。

耳も定期的に見ておきます。爪は、動きを妨げない長さに保つことが大切です。歯磨きは犬用の歯磨き剤を使い、口に触れられることから少しずつ慣らすと続けやすくなります。

タイ・リッジバック・ドッグの背中にある、逆向きに生える毛の筋。
タイ・リッジバック・ドッグの背中にある、逆向きに生える毛の筋。

子犬からシニアまで

子犬には、短い車移動、静かに通り過ぎる人、落ち着いた来客などを、無理のない形で経験させられます。相手から離れる選択もできるとよいでしょう。大勢に囲まれて触られるような経験は避けたいところです。ハーネス、リード、手入れも、ごほうびと結び付けて少しずつ覚えていきます。

若い犬は跳ぶ力も増してきます。柵や出入り口の安全は、飛び越えてからではなく、早めに考えておく必要があります。成長期に長距離を無理に走らせたり、高い跳躍を繰り返させたりするのは避け、年齢に合った運動を選びます。

年を取っても、なじみの道でにおいを調べる楽しみは残せます。短めの散歩と休息を組み合わせ、体がこわばる、痛そうに動くといった変化は獣医師に相談するとよいでしょう。アメリカン・ケネル・クラブは、寿命の目安を14〜15年としています。

生後7か月のメスのタイ・リッジバック・ドッグ。
生後7か月のメスのタイ・リッジバック・ドッグ。

健康

知っておきたい病気に、皮様洞があります。胎児の頃、皮膚になる組織と神経になる組織が十分に分かれず、皮膚から奥へ続く管が残る先天的な異常です。浅いところにとどまる場合もあれば、脊髄に近い深さまで続く場合もあります。首や背中の小さな開口部、皮下のひも状の部分、分泌物が見つかることがあります。

疑わしい部分は獣医師に診てもらい、深さや炎症の有無に応じて治療を考える必要があります。背中にリッジがあることだけで、この病気と診断されるわけではありません。

股関節形成不全も確認したい項目です。関節のかみ合わせが不安定になり、痛みや関節炎につながることがあります。子犬を迎える前には、両親の股関節の検査結果や、血縁の近い犬に知られている病気を聞いておくとよいでしょう。

体型に合った体重と食事を保ち、動き、食欲、皮膚の変化を日付とともに記録すると、診察で経過を伝えやすくなります。Fellfolioの犬のプロフィールには、写真や体重、検査結果をまとめて残せます。アプリの緊急カードには、連絡先や重要な健康情報を記録できます。

この品種はあなたの暮らしに合いそう?

こんな場合に合う可能性があります…

  • 自主性のある犬との暮らしに慣れ、ごほうびを使って教える時間を取れる。
  • 運動や一緒に遊ぶ時間を毎日取り、人や犬と落ち着いて会えるように練習できる。
  • 跳躍力を考えた、安全な柵と出入り口を用意できる。

こんな場合は合わない可能性があります…

  • リードを外して運動する場所に、飛び越えにくい確実な囲いを用意できない。
  • 知らない人にもすぐ触られてほしいと考え、静かに離れて過ごせる場所を作れない。
  • 猫や小動物がいるが、行動の専門家に相談したり、安全に分けて飼ったりすることが難しい。

ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。

大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。

スイスの牧畜犬・番犬

アッペンツェラー・ゼネンフント

中型12~14年

3色の毛と、くるりと巻いた尾が特徴のアッペンツェラー・ゼネンフント。明るい表情が印象的ですが、家畜を動かし、農場を守ってきたスイスの働く犬でもあります。活動することが好きで、学びが早く、周囲の変化にもよく気づきます。毎日一緒に外へ出かけ、来客や家の中の出来事に落ち着いて対応できるよう、根気よく教えたい人に向いています。

オーストリアの農場で働いてきた犬

オーストリアン・ピンシャー

中型

オーストリアン・ピンシャー(Austrian Pinscher)は、農場で働いてきた活発な犬です。家族と行動することを好み、来客に気づくと吠えて知らせる面もあります。短めの被毛の手入れは比較的簡単ですが、毎日の外出や遊び、落ち着いて人を迎える練習には時間が必要です。迎える前に成犬と会っておくと、その活発さや警戒心が自分の暮らしに合うかを考えやすくなります。

ハウンド

バセンジー

中型12年より長い

バセンジーはめったに吠えませんが、ヨーデルのような声を出すことがあります。屋外では、においや動く動物を追ってすばやく走り出すことがあるため、リードを外して走らせるには安全な囲いが必要です。

出典と写真クレジット

  1. Teaching your dog to be left alone

    このプロフィールでの参照箇所: 留守番について

  2. Dermoid Sinus

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  3. Canine Hip Dysplasia

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  4. Ear problems in pets

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  5. Grooming and bathing pets

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  6. Exercising your puppy

    このプロフィールでの参照箇所: 子犬からシニアまで

  7. Children and Dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  8. Dog dental care

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  9. Train Your Dog to Come When Called

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

  10. Training your dog

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, 子犬からシニアまで, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  11. Thai Ridgeback

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, 子犬からシニアまで, 健康, 寿命, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  12. Thai Ridgeback Dog, FCI Standard No.338

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, 子犬からシニアまで, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

写真の出典

横向き · Jai 1136.JPG · Andreasnirtl · CC BY-SA 3.0 · 編集済み

子犬 · Sunray vom Crown Hill.jpeg · SvennoFischer · CC BY-SA 3.0 · 編集済み

日常の様子 · Thai Ridgeback Pair 1 (full).JPG · Томасина · CC BY-SA 3.0 · 編集済み

毛並みと特徴 · Backridge.jpg · Regalthai · CC BY 3.0 · 編集済み