スウェーデンの小型牧畜犬
スウェーディッシュ・ヴァルフント
短い脚とがっしりした体、周囲に注意を向ける表情が特徴的な犬です。小柄でも活動的で、家族と一緒に課題に取り組むことを楽しみます。毎日の散歩と練習に加え、健康管理の時間も考えておきたい犬種です。密な被毛には定期的なブラッシングが必要で、毛が生え替わる時期は手入れが増えることがあります。
基本情報
- 大きさ
- 小型
- 寿命
- 10年より長い
- 運動量
- 多め
- お手入れ
- 毎週
- トレーニング
- 根気強く、わかりやすく導く
- 飼育経験
- 飼育経験があると安心
一緒に何かをするのが好きな小さな牧畜犬
ヴァルフントは、注意深く活発で勇気のある犬とされています。かつて牛をまとめて動かす仕事では、牛の動きを見て反応し、人と協力する必要がありました。家庭でも、ただ散歩について歩くだけでなく、一緒に取り組める遊びや練習が充実につながります。
素早い動きに反応しやすいのも、牧畜犬としての歴史と関係しています。走る子どもを止めようとして吠えたり、脚を軽くかんだりする場合は、大人が落ち着いて遊びを中断するのがよいでしょう。興奮が強くなる前に気づいて、別の課題や休憩を提案できると役立ちます。犬が寝床で休んでいるときは、子どもにもそっとしておくことを伝えたいところです。
ほかの動物との関係では、それまでの経験と実際の反応を見ることが大切です。犬同士なら、距離を取って会うところから始め、短い散歩を一緒にする方法があります。先住猫には、犬が入れない逃げ場所を用意するとよいでしょう。犬が猫を追ったり、しつこく構ったりする場合は、確実に分けて専門家に相談してから接触を進めることが勧められます。
日々の暮らし
散歩、探し遊び、短い練習は、ヴァルフントが家族と協力する機会になります。元気に動く場面だけでなく、静かにしているときも褒めたいところです。遊んだ後にマットで休んでいたら、そこでご褒美をあげることもできます。初めは静かな場所で練習すると、落ち着くことを習慣にしやすくなります。
おもちゃ探しも取り入れやすい遊びです。最初は見える場所に置き、何をする遊びなのか分かるようにします。慣れてきたら、草の株や家具の陰に一部を隠す方法があります。見つけた後には、そのおもちゃで短く一緒に遊ぶとよいでしょう。のんびりした散歩や休息の合間に、こうした小さな活動を組み込めます。
ドッグスポーツを楽しむ犬もいますが、種目や練習内容は年齢、健康状態、経験に合わせて選ぶことが大切です。ジャンプなど体への負荷が大きい運動は、知識のある指導者と段階的に取り組むとよいでしょう。安全に囲われた庭があれば遊ぶ場所が増えます。毎日の外出と活動が確保されるなら、集合住宅で暮らすことも考えられます。
留守番について
犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

毎日のお世話
硬めの上毛の下には、柔らかく密な下毛があります。週に一度のブラッシングが、抜けた毛を取り除く助けになります。換毛期には多くの下毛が抜けるため、回数を増やしたほうがよいこともあります。皮膚をこすって傷つけず、抜けた毛を丁寧に取れる道具と力加減を選ぶことが大切です。
手入れの際は、皮膚、足先、爪も一緒に確認できます。赤みや痛がる場所があれば診察を受けるとよいでしょう。頭を何度も振る、耳から普段と違うにおいがするなどの変化も、耳の問題を示す場合があります。犬用歯磨き剤での歯磨きは、できれば毎日の習慣にしたいケアです。最初は口の周りに短く触れて褒めるところから慣らせます。
定期的に体重を測ると変化に気づきやすくなります。獣医師には筋肉の状態や、その犬に合う体重も評価してもらえます。練習用のおやつは一日の食事量に含めて考えるのがよいでしょう。体重、手入れ、今後の検査を記録しておくと、次の診察で経過を伝えやすくなります。

犬種の歴史と見た目の特徴
スウェーデンで牛をまとめて動かすために使われていた犬です。1940年代には、ビョルン・フォン・ローセン伯爵とカール・グスタフ・セッテルステンが、ヴェステルイェートランド地方に残っていたこのタイプの犬を探し、犬種の保存に貢献しました。国際畜犬連盟FCIによれば、英国のコーギーとの歴史的なつながりは、はっきりしていません。
胴長でしっかりした体に短い脚という姿が特徴です。尾は生まれつき長い場合も短い場合もあるため、短い尾が必ずしも手術で切られたものとは限りません。毛色には灰色、灰褐色、赤みのある色などがあり、背中の濃い毛や淡い色の部分が見られます。FCI標準で理想とされる体高は、雄33cm、雌31cmです。体高とは、地面から肩のいちばん高い部分までの高さを指します。
健康
子犬を選ぶ前には、親犬の検査結果を見ながら説明してもらうとよいでしょう。英国のロイヤル・ケネル・クラブは、股関節と目の検査に加え、特定の遺伝性網膜疾患のDNA検査を勧めています。網膜は、目の奥で光を受け取る組織です。少しずつ傷むことで、視力が低下する場合があります。
ヴァルフントで知られている型は、MERTK PRAとも呼ばれます。MERTKは関係する遺伝子の名前です。PRAは進行性網膜萎縮症を意味し、網膜が徐々に働きを失う病気です。発症する年齢や症状の重さには幅があります。DNA検査と眼科検査では分かることが異なるため、両方の結果を合わせて相談することが大切です。
薄暗い場所で動きをためらう、慣れた家具にぶつかる、目に普段と違う変化が見られるといった様子があれば、獣医師に診てもらうとよいでしょう。ロイヤル・ケネル・クラブは寿命の目安を10年超としています。予防的なケアに加えて、日頃の動き方から見え方の変化を確かめることも大切です。
この品種はあなたの暮らしに合いそう?
こんな場合に合う可能性があります…
- 小さくても活動的な犬と、一緒に学ぶ時間を楽しみたい。
- 遊びの興奮が高まる様子に気づき、根気よく落ち着く練習ができる。
- 定期的な手入れを予定し、親犬の健康検査も丁寧に確認したい。
こんな場合は合わない可能性があります…
- ごく短い散歩だけで満足する小型犬を探している。
- 子どもとの遊びを見守れず、犬が吠えたり脚をかんだりして動きを止めようとしても対応できない。
- 目や股関節の検査、推奨されるDNA検査について説明を受けずに子犬を選びたい。
ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。
大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。
フランスのブルターニュ地方で育った小型の嗅覚猟犬
バセット・フォーヴ・ド・ブルターニュ
フランス生まれの小型の嗅覚猟犬で、においを頼りに獲物を追ってきた犬です。小麦色から赤みのある色の粗い被毛を持ち、短い脚からは想像しにくい持久力があります。社交的で探索好きな一方、狩りへの関心も強いため、毎日の外出と根気のよい練習が暮らしの大切な部分になります。
ノルウェーの崖で海鳥の猟に使われていた犬
ノルウェジアン・ルンデフント
ノルウェジアン・ルンデフントには、それぞれの足に少なくとも6本の指があります。とても柔軟な体は、かつて険しい海岸でニシツノメドリという海鳥を捕らえるのに役立っていました。現在は活発な小型の家庭犬としても暮らしていますが、健康面には特別な配慮が必要です。迎える前には、この犬種に見られる遺伝性の腸の病気をよく知っておきたいところです。
オーストラリア生まれの小型の硬毛テリア
オーストラリアン・テリア
オーストラリアン・テリアは、小さな体で周囲をよく観察し、外を探索することが好きな犬です。硬い毛と首まわりの豊かな飾り毛には、屋外で働いてきた犬の面影があります。家では家族のそばを好む一方、散歩中は気になるにおいや小動物に夢中になることもあります。
出典と写真クレジット
- Teaching your dog to be left alone
このプロフィールでの参照箇所: 留守番について
- Dental disease in dogs
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話
- Ear problems in pets
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話
- Grooming and bathing pets
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話
- Training your dog
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Swedish Vallhund, FCI Standard No.14
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- Progressive Retinaatrophie (MERTK-PRA)
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- DNA test: Retinopathy
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- Swedish Vallhund
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