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牧羊犬

ポリッシュ・ローランド・シープドッグ

長い毛の下には、引き締まった身軽な体を持つ牧羊犬がいます。ポーランド語名のPolski Owczarek Nizinnyを略し、PONとも呼ばれる犬種です。散歩を一緒に楽しみ、被毛の手入れを習慣にできる人に向く、注意深い犬です。のんびりした印象の姿でも、わかりやすく一貫して教えることが大切です。

大きさ: 中型運動量: 多めお手入れ: 毎日

基本情報

大きさ
中型
体高
42~50 cm
寿命
10年より長い
運動量
多め
お手入れ
毎日
トレーニング
根気強く、わかりやすく導く
飼育経験
サポートを受けながら初めて飼う

周囲をよく見て、暮らしの習慣を覚える犬

PONの故郷はポーランドで、家畜を誘導したり見張ったりする仕事をしていました。ポーランド語の名前には、平地の牧羊犬という意味があります。各国の犬の登録団体が加盟する国際組織、国際畜犬連盟(FCI)の犬種標準では、活発で注意深く、学習する力のある犬とされています。慣れた日課の小さな変化にすぐ気づくことがあるのも、こうした特徴から理解できます。訪問者を喜んで迎えるか、まず眺めていたいかは、その犬によって異なります。

記憶力のよさは学習の助けになります。ただし、台所の調理台で食べ物を見つけた経験も覚え、また探しに来るかもしれません。食べ物は届かない場所に片づけておくのがよいでしょう。料理中には決まった寝床を案内し、そこで静かに待てたら褒める方法があります。その場でどうしてほしいのか、犬に伝わりやすくなります。

知らない人と距離を置いたり、物音を吠えて知らせたりする犬もいます。初対面では急がず、近づくかどうかを犬が選べるようにするとよいでしょう。訪問者に座って待ってもらうのも一つの方法です。子どもが関わるときは大人がそばで見守り、寝ているときや食事中、避難した場所ではそっとしておくことが大切です。猫を迎える場合も準備が必要で、別々に退避できる場所を作り、双方が落ち着いていられるペースで進めるとよいでしょう。

日々の暮らし

散歩の途中には、毎日に役立つ小さな練習を取り入れられます。慣れたコースで、一緒に道路を渡る前に止まり、飼い主を見ることを教える方法です。そのあと静かな場所では、ゆっくり匂いを嗅ぐ時間を取れます。探し物遊びなら、いつものおもちゃを犬が無理なく届く場所に隠すところから。慣れてきたら少しずつ難しくできます。

繰り返される習慣によく気づく犬には、ご褒美を使った教え方が役立ちます。してほしい行動と、食べ物や遊び、散歩の再開などのうれしい出来事を結びつける方法です。食べ物に強く反応する犬には、練習用のおやつも一日の食事量に含めて考えることが大切です。練習の目標も具体的なほうが伝わります。「頑固さをなくす」と考えるより、チャイムが鳴ったらマットに行くことを教えるほうが、取り組み方が明確になります。

充実した一日には、何かを求められずに過ごす時間も必要です。留守番は少しずつ慣らし、落ち着けない様子なら、もっと負担の少ない段階から始めるとよいでしょう。旅行中の世話には、散歩だけでなく被毛の手入れも含まれます。長く預ける前に、世話をする人が犬と顔なじみになり、普段の手入れを覚えておけると安心です。

留守番について

犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

芝生に伏せて左を見ている白黒のポリッシュ・ローランド・シープドッグ。
芝生の上のポリッシュ・ローランド・シープドッグ。

毎日のお世話

長い上毛の下には、柔らかい下毛があります。下毛とは、皮膚の近くに密に生える短い毛の層です。手入れは両方の層に届く必要があります。表面が整って見えても、中ではもつれが育っていることがあるためです。毛を少しずつ分け、適したコーム(くし)で皮膚の近くまで絡まりがないか確かめるとよいでしょう。脇、耳の後ろ、脚の周りは特に注意したい場所です。

ウェールズとイングランド西部の犬種クラブは、子犬の毛から成犬の被毛に変わる時期には、特に手入れが必要になると説明しています。この時期は短い確認をこまめに行うと役立ちます。犬種に詳しいブリーダーやトリマーに、愛犬に合う手順を見せてもらうとよいでしょう。犬が無理なく立つか横になれる姿勢を選び、一つのもつれを長く引っ張り続けないことが大切です。痛みのある毛玉や荒れた皮膚は、適切な専門家のケアが必要です。

散歩のあとは、枝や葉、土が毛の奥に入り込む前に取り除くと手入れしやすくなります。足先、口、お尻の周りの汚れは、必要な場所を洗って乾かす方法が使えます。長い毛を快適に保つことが難しければ、手入れしやすい長さに整える選択肢もあります。その際も皮膚の状態と犬の負担を考えることが大切です。短く切るだけで、暑い日も安全になるわけではありません。爪や耳の確認、犬用歯磨き剤での定期的な歯磨きも基本のケアです。

木々を背に、落ち葉の上に立つ白黒のポリッシュ・ローランド・シープドッグ。
ポリッシュ・ローランド・シープドッグの横姿。

大きさと成長、年齢に合わせた暮らし

FCIの犬種標準では、成犬のオスの体高は45から50cm、メスは42から47cmです。体高は犬が立った状態で、地面から肩の上の最も高い部分までを測る高さです。この標準には体重の範囲は定められていません。厚い毛の下に手を当て、体つきも確認するとよいでしょう。肋骨や腰のくびれをどのように確かめるか、動物病院で教えてもらうと判断しやすくなります。

子犬にとっては、手入れそのものも新しい学習です。コームを短く見せる、毛の小さな範囲に優しく触れる、落ち着いて付き合えたら褒めるといった段階から始められます。慣れてきた様子を確かめながら、時間を延ばすのがよいでしょう。安定した場所と無理のない姿勢も助けになります。

運動量は成長に合わせて少しずつ増やすことが大切です。長いハイキングや、勢いよくボールを追う遊びの繰り返しは、若い犬には負担が大きい場合があります。成犬でも、探し物遊びやいつもと違う道は楽しみになります。高齢になれば、距離や休憩の取り方を調整するとよいでしょう。立ち上がる動作や階段の上り下り、見え方に変化があれば、痛みや視力の低下を見逃さないよう診察を受けることが大切です。

健康

子犬を迎える前には、両親の股関節の検査結果と、眼科を専門とする獣医師による検査結果を確認するとよいでしょう。股関節形成不全は股関節が正常に発達しない状態で、痛みや関節の摩耗につながることがあります。親犬の検査は参考になりますが、子犬に将来起こりうるすべての関節の問題を否定できるものではありません。

英国のPONの犬種クラブは、遺伝性の目の病気に関するPRA-rcd4のDNA検査も挙げています。犬の遺伝情報の中に、特定の変異があるかを調べる検査です。PRAは進行性網膜萎縮の略です。網膜は目の内側にある、光を感じ取る組織で、病気になると徐々に衰え、視力を失う場合があります。rcd4の検査でわかるのは、特定の遺伝的原因についてです。そのため、この遺伝子検査は、眼科を専門とする獣医師の診察に代わるものではありません。

検査を受けた犬の身元が明記された結果を見せてもらい、その意味を説明してもらうとよいでしょう。DNAの親子確認書類は親犬を確かめるもので、健康の検査とは異なります。すでに子犬を気に入っていても、こうした書類を確認する時間は大切です。薄暗い場所で不安そうになる、物にぶつかる、跳ぶ前にためらうといった変化があれば、原因を調べる必要があります。Fellfolioに体重、診察結果、日常の気づきをまとめておくと、受診時に経過を伝えやすくなります。

この品種はあなたの暮らしに合いそう?

こんな場合に合う可能性があります…

  • 周囲をよく見る犬と一緒に散歩し、日常に役立つ小さな練習を楽しみたい。
  • 下毛まで丁寧に梳き、成犬の毛に変わる時期には手入れの時間を増やせる。
  • 家族で対応をそろえ、来客時も落ち着いて過ごせる習慣と信頼できる世話の体制を用意できる。

こんな場合は合わない可能性があります…

  • 表面を短くブラッシングする程度にとどめたいと考えており、下毛まで丁寧に梳く時間が少ない。
  • 家族で一貫した習慣を続けるのが難しく、必要な行動を教えることにあまり時間をかけたくない。
  • 悪天候の日や預け先でも、定期的な手入れと皮膚の確認、運動を続けることが難しい。

ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。

大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。

フランスの持久力に優れたラフコート・ハウンド

グラン・バセット・グリフォン・バンデーン

中型10年より長い

長い耳と粗い被毛を持つグラン・バセット・グリフォン・バンデーンは、フランスでウサギ類の猟に使われてきた犬です。脚は短めでも持久力があり、においを追いながら長く歩くことを得意とします。十分な散歩、被毛の手入れ、一緒に練習する時間を日々の暮らしに組み込める家庭に向いています。

テリア

ソフトコーテッド・ウィートン・テリア

中型12年より長い

アイルランド原産のウィートン・テリアは、人に勢いよくあいさつすることが多く、屋外では気になるにおいを追いかけます。柔らかな被毛は抜け毛が少ない一方、皮膚まで届くよう定期的にとかす必要があります。

筋肉の発達したアメリカのテリア

アメリカン・スタッフォードシャー・テリア

中型12~16年

アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、引き締まった筋肉質の体を持ち、人と一緒に活動したり、そばで過ごしたりすることを好みます。力が強く、遊びが激しくなることもあり、他の犬との付き合いにも配慮が必要です。迎える前には、住んでいる地域の飼育に関する規則も確認しておきましょう。

出典と写真クレジット

  1. Teaching your dog to be left alone

    このプロフィールでの参照箇所: 留守番について

  2. Canine Hip Dysplasia

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  3. Position Statements and Humane Dog Training

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, 大きさと成長、年齢に合わせた暮らし

  4. Heatstroke in Dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  5. Exercising Your Puppy

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさと成長、年齢に合わせた暮らし

  6. Polish Lowland Sheepdog Questions

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  7. Polish Lowland Sheepdog Health

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  8. Polish Lowland Sheepdog: Breed Information

    このプロフィールでの参照箇所: 寿命

  9. FCI Standard 251: Polish Lowland Sheepdog

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 毎日のお世話, 大きさと成長、年齢に合わせた暮らし

  10. Training Your Dog to Be Left Alone

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

  11. Understanding Your Dog’s Behaviour

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし

  12. Children and Dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  13. Caring for Your Dog’s Teeth

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

写真の出典

正面 · Argo-Jack von Nora's Nizina.JPG · Nizina · CC BY 3.0 · 編集済み

横向き · Storalvens Dione.JPG · Beltapar · CC BY 3.0 · 編集済み

日常の様子 · PON BrunobyVetulani.jpg · Franek Vetulani · CC BY-SA 4.0 · 編集済み

子犬 · Polish Lowland Sheepdog puppy Bruno by Vetulani.JPG · Franek Vetulani · CC BY-SA 3.0 · 編集済み