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灰色の被毛を持つ北欧の猟犬

ノルウェジアン・エルクハウンド・グレー

ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、厚い被毛、立ち耳、巻いた尾が特徴の持久力ある猟犬です。自分で獲物を見つけ、ほえることで猟師に知らせる役割を担ってきました。家庭で暮らす場合も、運動好きなこと、声がよく出ること、野生動物への関心を考えて生活を組み立てる必要があります。

大きさ: 中型運動量: 多めお手入れ: 週に数回

基本情報

大きさ
中型
寿命
10年より長い
運動量
多め
お手入れ
週に数回
トレーニング
根気強く、わかりやすく導く
飼育経験
飼育経験があると安心

ほえる声も仕事の一部だった猟犬

ノルウェーのエルクハウンドはヘラジカを探し、その位置をほえて猟師に知らせました。自分で判断する力、大きな獲物の動きに応じる身軽さと注意力が必要な仕事です。近代の犬種史には、1877年のノルウェーのドッグショーも登場します。

この記事で扱うのは灰色のノルウェジアン・エルクハウンドです。黒いノルウェジアン・エルクハウンドは別の犬種です。灰色の犬では、暗い毛先、顔の黒い模様、柔らかい灰色の下毛が特徴的な外見をつくります。体はコンパクトで、横から見るとほぼ正方形です。国際畜犬連盟FCIの犬種標準では、肩までの理想的な高さを雄52センチ、雌49センチとしています。

猟で自立して働いていた背景を知ると、飼い主の声より野生動物のにおいに夢中になることや、ほえやすさも理解しやすくなります。家では家族と親しく過ごしながら、外では自分で判断して動く犬です。来客との対面や子どもとの遊びでは、落ち着いて近づける余裕と、犬が離れて休める場所を用意するとよいでしょう。猫と暮らせるかは、これまでの経験や両方の動物の行動によって大きく変わります。ウサギなどの小動物とは、生活空間を分けることが大切です。

ドッグショーでハンドラーの隣に立つノルウェジアン・エルクハウンド。
ドッグショーでハンドラーの隣に立つノルウェジアン・エルクハウンド。

日々の暮らし

外で過ごすことが好きな人に向く犬です。少し長めの散歩、いつもと違う道、においを調べる時間を通じて、体と鼻の両方を使えます。歩く距離は、その日の天候、健康状態、体力に合わせるのがよいでしょう。健康な成犬なら、持久力を少しずつつけたうえでハイキングも楽しめます。庭があっても、一緒に外へ出る時間は必要です。

呼んだら戻る練習は、気が散りにくい場所から早めに始めるとよいでしょう。森では、ハーネスにつないだ長いリードが役立ちます。十分に練習している犬でも、野生動物のにおいに強く引かれることがあるためです。フードや見慣れた物を探す遊びも、探索好きな性質を生かせます。最初は目立つところに物を置き、慣れたら少し離れた場所に移して、普段使う合図で探してもらう方法があります。

住まいを選ぶ際には、ほえる声も考慮したいところです。音が響く集合住宅では、頻繁な警戒ぼえが近隣との問題につながることがあります。窓の外を通る人、共用廊下の物音、散歩前の興奮など、何に反応しているかを観察すると対策を考えやすくなります。反応を引き起こすものから距離を取り、静かに過ごせた瞬間をほめる練習が役立つことがあります。大声で叱ったり罰を与えたりしても、代わりにどう行動すればよいかは伝わりません。

留守番について

犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

庭で上を見上げる灰色のエルクハウンドの雌。
庭で上を見上げる灰色のエルクハウンドの雌。

毎日のお世話

被毛は、しっかりした上毛と密で柔らかな下毛の二層構造です。週に数回は丁寧にブラッシングするのがおすすめです。換毛期には多くの毛が抜けるため、さらに頻繁な手入れが必要になることがあります。コームを使うと、下毛まで十分にとかせているか確認できます。皮膚の近くで固まった毛玉は、無理にブラシで引っ張らず、専門家に処理を相談すると痛みを避けやすくなります。

暑い日は涼しい時間帯に散歩し、水と日陰を確保することが大切です。厚い毛があるからといって、体温の上がりすぎを防げるわけではありません。茂みを通ったあとなどは、足先や皮膚も確認するとよいでしょう。爪や歯も定期的な手入れが必要です。歯磨きは犬用歯磨き剤を使い、少しずつ慣らしていく方法が適しています。

灰色のノルウェジアン・エルクハウンドの顔と密な被毛。
灰色のノルウェジアン・エルクハウンドの顔と密な被毛。

子犬からシニア期まで

子犬には、人、車、ほかの犬を落ち着いて知る時間が必要です。一度に多くの新しい経験を詰め込むより、短く穏やかな出会いを重ねるほうが慣れやすくなります。リードを引っ張らず歩くことや、呼ばれたら戻ることも、簡単な練習から始められます。骨や関節が成長している間は、長いハイキングや繰り返しのジャンプは控えたほうがよいでしょう。

成犬の持久力は段階的に高められます。活動後に邪魔されず眠れる生活も同じように大切です。たくさん運動しただけでは飼い主と離れる不安は解決しないため、留守番は別に練習する必要があります。年を取って急な坂や長距離が負担になっても、においを嗅いだり物を探したりする楽しみは残せます。散歩を短くし、取りやすい場所で探し物をするなど、体に合わせた工夫が役立ちます。Royal Kennel Clubは、この犬種の寿命の目安を10年超としています。

健康

子犬を選ぶときは、親犬の股関節の検査結果、専門的な眼科検査、繁殖に推奨される遺伝子検査について尋ねるとよいでしょう。股関節形成不全は、関節のかみ合わせが不安定になり、痛みを伴う変化につながる病気です。立ち上がりにくい、繰り返し脚をかばうといった場合は診察が必要です。米国の犬種団体とRoyal Kennel Clubは、健康上の推奨項目に股関節の検査を含めています。

灰色のエルクハウンドでは、特定の遺伝性眼疾患と、軟骨の発達に関わる病気の遺伝子検査もあります。眼の病気には緑内障の一型が含まれます。緑内障では眼の中の圧力が高まり、視力を損なうことがあります。軟骨の病気は軟骨異形成症と呼ばれ、脚が通常より著しく短くなるなどの特徴が現れることがあります。Royal Kennel Clubの案内では、基本的な検査と追加的な検査が分けられています。繁殖者には、両親についてどの結果がそろっているか、それを交配の組み合わせにどう反映したか説明してもらうとよいでしょう。

眼科検査は、すでに眼に見られる変化を調べるものです。一方、遺伝子検査が調べるのは、その検査が対象とする特定の遺伝的な変異です。眼が痛そう、赤い、見た目が変わったといった場合は、早めの診察が必要です。Fellfolioに体重、股関節や眼の検査結果、歩き方の変化をまとめると、受診時に必要な情報を見つけやすくなります。

この品種はあなたの暮らしに合いそう?

こんな場合に合う可能性があります…

  • 外で過ごすのが好きで、犬の体力に合う散歩やハイキング、におい探しを楽しみたい人。
  • リードや安全な庭の囲いを使い、野生動物を追う行動に対応できる人。
  • 静かに休める場所を用意でき、換毛期の抜け毛やよく通る声も受け入れられる人。

こんな場合は合わない可能性があります…

  • ほえる声が家の外や隣室へ響きやすく、できるだけ静かな犬を必要としている場合。
  • 森では主にリードを外して歩き、犬が野生動物のにおいを気にしないことを期待している場合。
  • 丁寧なブラッシングに時間を取れず、家に犬の毛が落ちることをできるだけ避けたい場合。

ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。

大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。

ハウンド

バセンジー

中型12年より長い

バセンジーはめったに吠えませんが、ヨーデルのような声を出すことがあります。屋外では、においや動く動物を追ってすばやく走り出すことがあるため、リードを外して走らせるには安全な囲いが必要です。

嗅覚ハウンド

ビーグル

中型12年より長い

ビーグルは、優れた嗅覚と持久力を備え、人と過ごすのが好きな、がっしりした小型の嗅覚ハウンドです。散歩では、においを嗅ぐ時間も取りましょう。

牧羊犬

ダッチ・シェパード

中型11~14年

ダッチ・シェパードは、注意深く活発な作業犬です。ブリンドルと呼ばれる縞模様の被毛が特徴です。短毛、長毛、粗毛の3タイプがあり、手入れの方法は大きく異なります。また、タイプによって必要な健康検査の一部も異なります。

出典と写真クレジット

  1. Teaching your dog to be left alone

    このプロフィールでの参照箇所: 留守番について

  2. Canine Hip Dysplasia

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  3. Position Statements and Humane Dog Training

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

  4. Two new DNA schemes to combat inherited disease in the Norwegian Elkhound

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  5. Norwegian Elkhound Grey, FCI Standard No.242

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 毎日のお世話, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  6. Canine Health and Research

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  7. Illustrated Guide

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  8. Norwegian Elkhound

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, 子犬からシニア期まで, 健康, 寿命, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  9. Heatstroke in Dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  10. Exercising Your Puppy

    このプロフィールでの参照箇所: 子犬からシニア期まで

  11. Training Your Dog to Be Left Alone

    このプロフィールでの参照箇所: 子犬からシニア期まで

  12. Children and Dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  13. Caring for Your Dog’s Teeth

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  14. Train Your Dog to Come When Called

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

写真の出典

横向き · Norwegian Elkhound 1.jpg · Dmitry Guskov · Public domain

日常の様子 · NorwegianElkGrey1.jpg · Canarian · CC BY-SA 4.0 · 編集済み

正面 · Elkhound2020.jpg · HawkNightingale175 · CC BY-SA 4.0 · 編集済み

毛並みと特徴 · Norwegian Elkhound2.jpg · Jon-Eric Melsæter · CC BY 2.0 · 編集済み