fellfolio.
日本語
App StoreでダウンロードiPhone・iPad向け

ノルウェーの農場で働いていた牧羊犬

ノルウェジアン・ブーフント

ノルウェジアン・ブーフントは、かつて家畜をまとめ、農場を見張っていた活発な犬です。家族と一緒に何かをするのが好きで、人が来たときや周囲の変化に気づいたときには、吠えて知らせることがあります。迎える前には、毎日の運動や練習、密な被毛の手入れにどれだけ時間をかけられるか考えておきたい犬種です。

大きさ: 中型運動量: 多めお手入れ: 週に数回

基本情報

大きさ
中型
体高
41~47 cm
体重
12~18 kg
寿命
12年より長い
運動量
多め
お手入れ
週に数回
トレーニング
根気強く、わかりやすく導く
飼育経験
飼育経験があると安心

農場での仕事が育てた、周囲の変化への敏感さ

ノルウェーの農場では、家畜を誘導することも、建物や土地を見張ることもブーフントの仕事でした。さまざまな役割に対応する力が求められていたのです。このタイプの犬の歴史は古く、ノルウェーの犬種団体が最初の犬種標準を定めたのは1926年です。犬種標準とは、その犬種の姿や特徴を記した基準のことです。

立った耳、背中に巻いた尾、ほぼ正方形の体が特徴です。しっかりした上毛の下には、柔らかく密な下毛が生えています。国際畜犬連盟FCIが2026年に改訂した標準では、毛色は小麦色と黒とされています。雄の体高は43〜47cm、体重の目安は14〜18kgです。雌は41〜45cm、12〜16kgとされています。体高は、地面から肩のいちばん高い部分までの高さです。

人の訪問や動きに素早く気づくのは、こうした仕事の歴史ともつながっています。来客に大きな声で反応する犬もいれば、速く動くものを追いかけようとする犬もいます。子犬のころから、落ち着いて見送る練習を重ねると役立ちます。子どもとの遊びは大人が見守り、お互いに静かに休む時間も確保するとよいでしょう。猫やほかの犬を紹介するときは、それまでの経験と双方の反応を見ながら少しずつ進めることが大切です。

日々の暮らし

ブーフントとの暮らしには、毎日の外出と、一緒に取り組む活動が欠かせません。散歩でにおいを嗅ぐ、呼ばれたら戻る、落ち着いて待つ、鼻で物に触れるといった練習もよい活動になります。課題を小さな段階に分け、ご褒美を使うと、何をすればよいか伝わりやすくなります。犬に合うしつけ教室で相談する方法もあります。

健康な成犬なら、飼い主の合図で障害物のコースを進むアジリティなどの競技を楽しめることもあります。取り組む前には体力や関節の状態を確認し、無理のない段階から準備するのがよいでしょう。外出後にゆっくり休めることも大切です。ボールを延々と投げ続けると、落ち着くどころか興奮が強まる場合があります。

集合住宅では、散歩の量だけでなく周囲の音にも目を向けたいところです。共用廊下の物音に毎回反応しているなら、刺激を減らせる場所を用意し、落ち着ける状況で練習するとよいでしょう。留守番も短い時間から慣らすことが勧められます。仕事などで長く家を空ける日は、散歩や世話を頼める人がいると、運動や人と過ごす時間を確保できます。

留守番について

犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

林の中でハーネスを着けたノルウェジアン・ブーフント。
林の中でハーネスを着けたノルウェジアン・ブーフント。

毎日のお世話

二層の被毛は、週に数回を目安にブラッシングするとよいでしょう。毛が生え替わる換毛期には、毎日の手入れが抜けた下毛を取り除く助けになります。くしを使うと、表面の下で毛が詰まっていないかも確認できます。首、後ろ脚の周り、ハーネスが当たる部分は丁寧に見たい場所です。もつれた毛は皮膚を引っ張らずにほぐし、難しい場合は専門家に相談すると安心です。

散歩の後には足先や皮膚を見て、小さな傷、汚れ、草などが付いていないか確認すると役立ちます。暑い日は日陰と水を用意し、活動を気温に合わせることが大切です。雨風に強い被毛があっても、熱中症を防げるわけではありません。爪の手入れや歯磨きにも少しずつ慣らしていきましょう。ブラシを見せる、口や足に短く触れるといった小さな練習を心地よい経験にすると、後のケアがしやすくなります。

赤く紅葉した生け垣の前に座るノルウェジアン・ブーフント。
赤く紅葉した生け垣の前に座るノルウェジアン・ブーフント。

子犬からシニアまでの暮らし

子犬は好奇心を持って周囲を学びますが、一日中新しい経験を与える必要はありません。短い散歩や遊び、穏やかな出会いの間に、十分な睡眠を取れるようにするとよいでしょう。落ち着いた行動を褒めることや、人や自転車を追わずに見送る練習は特に役立ちます。最初は、犬がこちらに注意を向け、ご褒美も食べられるくらいの距離から始めるのがおすすめです。

成犬になってからも、体を動かしながら学ぶ活動がよい刺激になります。年齢を重ねたら、関節、体力、視力に合わせて運動を調整するとよいでしょう。短いにおい探しや慣れた練習なら、引き続き楽しめることがあります。足取りの不安定さ、いつもと違う疲れ方、立ち上がりにくさが見られた場合は、獣医師に相談してください。英国のロイヤル・ケネル・クラブは、寿命の目安を12年超としています。

色づいた落ち葉の中にいる若いノルウェジアン・ブーフント。
色づいた落ち葉の中にいる若いノルウェジアン・ブーフント。

健康

子犬を迎える際は、親犬の健康検査の結果を見せてもらい、内容を説明してもらうとよいでしょう。ブーフントでは、股関節と専門的な眼科検査が特に重要です。股関節形成不全は、成長中の関節のかみ合わせが不安定になり、痛みにつながる病気です。白内障では、目の中でレンズの役割を持つ水晶体が濁ります。この犬種には経過の異なる複数の型が報告されているため、検査報告書では何が確認されたのかを知ることが大切です。2026年1月からのノルウェーの繁殖計画には、股関節の結果と新しい眼科検査についての条件が定められています。

遺伝性小脳性運動失調症という、動きの調整に関わる病気の遺伝子検査もあります。HCAと略され、体の動きを調整する脳の一部である小脳が関係します。子犬のうちから、ふらつき、バランスの崩れ、頭の震えなどが現れることがあります。こうした変化は早めに診察を受けたいサインです。

検査ではKCNIP4という遺伝子の特定の変化を調べます。犬はこの遺伝子を両親から一つずつ受け継ぎます。片方だけに変化がある犬は保因犬で、その変化によって発症することはありません。両方に変化がある場合は発症する可能性があります。結果を区別して考えることは、遺伝的な多様性を保ちながら繁殖相手を選ぶうえで役立ちます。ロイヤル・ケネル・クラブも追加の健康推奨項目にこの検査を挙げています。Fellfolioでは、目や股関節の検査書類と日々の観察をまとめて記録できます。

この品種はあなたの暮らしに合いそう?

こんな場合に合う可能性があります…

  • 毎日一緒に出かけ、周囲によく気づく犬とさまざまな練習を楽しみたい。
  • 吠え声も考慮して住環境を整え、穏やかに落ち着く練習を続けられる。
  • 被毛の手入れや静かな休息の時間を用意し、長い留守には世話を頼める。

こんな場合は合わない可能性があります…

  • 音が問題になりやすい住環境で、とても静かな犬を必要としている。
  • 毎日の運動や一緒に取り組む練習に、あまり時間を取れない。
  • 走る子どもや自転車、ほかの動物を追いかけないように、場面ごとの見守りや対応ができない。

ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。

大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。

フィンランドで鳥猟に使われていた犬

フィニッシュ・スピッツ

中型10年より長い

赤みのある金色の被毛、尖った耳、背中に巻いた尾が目を引く犬です。吠え声にも、この犬種の歴史が表れています。狩りでは木に止まった鳥の居場所を吠えて知らせていました。迎える際には、運動の時間、鳥や小動物を追う行動、近隣に聞こえる声まで含めて暮らしを考えることが大切です。

灰色の被毛を持つ北欧の猟犬

ノルウェジアン・エルクハウンド・グレー

中型10年より長い

ノルウェジアン・エルクハウンド・グレーは、厚い被毛、立ち耳、巻いた尾が特徴の持久力ある猟犬です。自分で獲物を見つけ、ほえることで猟師に知らせる役割を担ってきました。家庭で暮らす場合も、運動好きなこと、声がよく出ること、野生動物への関心を考えて生活を組み立てる必要があります。

ハウンド

バセンジー

中型12年より長い

バセンジーはめったに吠えませんが、ヨーデルのような声を出すことがあります。屋外では、においや動く動物を追ってすばやく走り出すことがあるため、リードを外して走らせるには安全な囲いが必要です。

出典と写真クレジット

  1. Teaching your dog to be left alone

    このプロフィールでの参照箇所: 留守番について

  2. Canine Hip Dysplasia

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  3. Position Statements and Humane Dog Training

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

  4. Cerebellar Ataxia, Norwegian Buhund DNA Test

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  5. Breed Information

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  6. Norwegian Buhund, FCI Standard No.237

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 毎日のお世話, 子犬からシニアまでの暮らし, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  7. Avlsprogram norsk buhund

    このプロフィールでの参照箇所: 子犬からシニアまでの暮らし, 健康

  8. Norwegian Buhund

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 毎日のお世話, 健康, 寿命, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  9. Heatstroke in Dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  10. Exercising Your Puppy

    このプロフィールでの参照箇所: 子犬からシニアまでの暮らし

  11. Training Your Dog to Be Left Alone

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

  12. Children and Dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 子犬からシニアまでの暮らし, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  13. Caring for Your Dog’s Teeth

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  14. Train Your Dog to Come When Called

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

写真の出典

横向き · BIR Grupp 5- NORSK BUHUND, Gnipagrottans Gullan Lilltösen (24151665821).jpg · Johan Frick-Meijer / Svenska Mässan · CC BY 2.0 · 編集済み

正面 · Norsk Buhund6.jpg · Jon-Eric Melsæter · CC BY 2.0 · 編集済み

子犬 · Norsk Buhund5.jpg · Jon-Eric Melsæter · CC BY 2.0 · 編集済み

日常の様子 · Buhunden.jpg · Canossa · CC BY-SA 4.0 · 編集済み