硬い被毛を持つイギリスのテリア
レークランド・テリア
小柄でもしっかりした体を持ち、探索を楽しむレークランド・テリア。祖先はイングランドの湖水地方、レーク・ディストリクトの岩の多い土地で働いていました。今も一緒に出かける楽しみがあり、動物を追おうとする行動への備え、日々の練習、硬い被毛の手入れに時間を取れる人に向いています。
基本情報
- 大きさ
- 小型
- 寿命
- 12年より長い
- 運動量
- 多め
- お手入れ
- 専門的な被毛のお手入れ
- トレーニング
- 根気強く、わかりやすく導く
- 飼育経験
- 飼育経験があると安心
散歩では好奇心旺盛、足取りも軽やか
イングランド北部の湖水地方にある、いくつもの谷で働いていたテリアに由来します。岩の多い斜面で猟犬と行動し、キツネを追う仕事などを担っていました。現在の犬種標準では、小柄で自信があり、身軽なテリアとされています。体が小さくても、外へ出る機会や変化が乏しい生活では物足りなくなりやすい犬です。
茂みの中の物音や新しい動物のにおいに、すっかり気を取られることがあります。呼ばれたら飼い主のもとへ戻る練習は、早くから静かな場所で始めておくとよいでしょう。道路の近くや野生動物のいる場所では、リードで安全を確保することが必要です。周囲のにおいを調べる余裕は持たせながら、動物を見つけても、追いかけて走り出せないようにしておきましょう。
英国の獣医療団体PDSAも、この犬種の動物を追う行動に注意を促しています。ウサギやモルモットなど、追われるおそれのある小動物とは、確実に接触を防げる別の場所で飼う必要があります。猫との同居は、両方の動物の経験と反応を見て考えましょう。子どもとの触れ合いは大人が見守り、犬が離れたがるときには離れられるようにしておくことが大切です。

日々の暮らし
毎回同じ道を歩くより、ときどき散歩道を変えると探索の楽しみが増えます。においを調べる、おもちゃを探す、覚えた合図に応えるといった活動も取り入れられます。おもちゃ探しの意味がわかったら、低い木の幹の後ろに隠してみるのも一つの方法です。見つけたおもちゃを、犬が無理なく取れる場所を選びましょう。
きちんと囲われた場所なら、自由に走る時間を作れます。リードを外す前に、門が閉まっているか、柵に抜け道がないかを確認しておきましょう。活動の後に落ち着く練習も役立ちます。一緒に取り組んだ後は、次々に速い遊びへ進むだけでなく、においを調べる時間を取ったり静かな道を歩いたりすると、休みに移りやすくなります。
散歩や遊び、休息を十分に用意できれば、集合住宅での暮らしも考えられます。廊下の音に吠える場合は、玄関から距離を取り、もっと落ち着いて取り組める状況から練習を始めるとよいでしょう。留守番にも少しずつ慣らしていきます。吠え続けたり落ち着かずに歩き回ったりするなら、段階を簡単に戻し、必要に応じて専門家へ相談しましょう。
留守番について
犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

毎日のお世話
被毛は硬い外側の毛と、その下の柔らかな下毛から成ります。毛質を保つ手入れとして、ハンドストリッピングと呼ばれる方法がよく使われます。これは、抜ける時期を迎えて離れやすくなった外側の毛を、詳しい人が手で取り除く方法です。まだしっかり生えている毛を、無理に引き抜くことではありません。英国の犬種クラブ、ミッドランド・レークランド・テリア・クラブは、経験のある人から技術を学ぶことを勧めています。
家庭犬の手入れでは、皮膚と毛の状態、その犬が無理なく受けられる方法を大切にしたいところです。定期的なブラッシングとくし通しで抜け毛を取り除き、もつれを防ぎましょう。ストリッピングに加えて、はさみやバリカンによる調整が合うかをトリマーと相談することもできます。ドッグショー向けの形を保つために、犬へ負担をかけ続ける必要はありません。痛み、赤い皮膚、固い毛玉がある場合は、詳しい人の助けを借りましょう。
子犬のうちから、一つの足先を短く見て褒めるなど、小さな練習で手入れを覚えていけます。爪、耳、皮膚を定期的に確認し、犬用の歯磨き剤を使った歯磨きも習慣にするとよいでしょう。迎える前に硬い毛のテリアに詳しいトリマーを探し、定期的な予約にかかる費用を見込んでおくと準備しやすくなります。

体の大きさ、成長と年齢に合う暮らし
各国の犬の団体が加盟する国際畜犬連盟(FCI)の標準では、体高は37cm以下、体重は雄7.7kg、雌6.8kgとされています。これは犬種の目安であり、どの犬にも同じ体重を目指させるものではありません。体高は犬が立った状態で、地面から肩の最も高い部分まで測ります。食事量や適切な体つきは、その犬に合わせて調整していきましょう。
短い練習とご褒美で、日々の習慣を育てられます。散歩道の分かれ目で犬が飼い主を見たら、その瞬間に褒めてから一緒に歩き出すのも一例です。子犬の最初の練習は、野生動物や自転車、ほかの犬が次々と気になる場所を避けると取り組みやすくなります。慣れてから少しずつ周りの刺激を増やしましょう。
英国の犬の団体ロイヤル・ケネル・クラブは、寿命の目安を12年超としています。年を取ってからも、短めの散歩で周りを調べる時間を取ったり、届きやすい場所に隠したおもちゃを探したりする楽しみがあります。急にためらって動かなくなった、足を引きずる、見え方が変わったといった場合は診察を受けましょう。高齢の犬にも、なじみがあり、わかりやすい合図が助けになります。
健康
PDSAは、この犬種で見られることのある問題として、水晶体の病気やレッグ・カルベ・ペルテス病を挙げています。水晶体は目の中にある透明な部分で、光を集めてはっきり見えるように働きます。水晶体脱臼では、その位置がずれてしまいます。白内障は水晶体が濁る病気です。急に目が赤くなる、痛がる、閉じたままになる、見た目が変わるといった場合は、早めに獣医師の診察を受けましょう。
レッグ・カルベ・ペルテス病では、太ももの骨である大腿骨の、股関節の中にある先端へ血液が十分に届かず、その部分の骨が傷んでしまいます。痛みや足を引きずる原因になります。若い犬が繰り返し後ろ脚を着けたがらない場合は、診察が必要です。成長すればよくなるだろうと待たず、原因を調べることが大切です。
子犬を選ぶ前には、両親と、血縁の近い犬の健康状態について聞いておくとよいでしょう。ロイヤル・ケネル・クラブは、繁殖に関する追加の推奨事項に、専門家による眼科検査を含めています。特定の遺伝子の変化を調べる検査と、目そのものを診察する眼科検査ではわかることが違うため、結果を混同しないことが大切です。Fellfolioに検査結果、体重、動きの変化をまとめておくと、診察や世話の引き継ぎのときにも見返しやすくなります。
この品種はあなたの暮らしに合いそう?
こんな場合に合う可能性があります…
- 好奇心のあるテリアが好きで、変化のある散歩を一緒に楽しみたい。
- 動物を追う場面に備え、穏やかな短い練習を日々の暮らしに取り入れられる。
- 硬い被毛に合う手入れを用意し、家で落ち着く練習にも付き合える。
こんな場合は合わない可能性があります…
- とても静かな小型犬を探しており、変化のある散歩や一緒にする活動に使える時間が少ない。
- 動物のにおいが多い場所でも自由に歩かせたいと考え、リードや確実な柵で安全を確保できない。
- 被毛の手入れにあまり時間をかけたくなく、硬い毛の手入れに詳しい人にも頼めない。
ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。
大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。
柔らかな巻き毛を持つイギリスのテリア
ベドリントン・テリア
弓なりの背中と柔らかな巻き毛が特徴のベドリントン・テリア。その繊細な外見の内側には、かつて狩りで働いた、身軽でよく動くテリアの一面があります。散歩や遊びを一緒に楽しみ、穏やかに教える時間と丁寧な被毛の手入れを続けられる人に向いている犬です。
テリア
ワイアー・フォックス・テリア
硬い被毛、あごひげ、周囲に気を配る表情が印象的なワイアー・フォックス・テリア。きれいに整えられた姿をしていますが、その背景にはイギリスの狩猟テリアの歴史があります。活発な犬との生活を楽しみ、練習だけでなく、手間のかかる被毛の手入れにも取り組める人に向いています。
オーストラリア生まれの小型の硬毛テリア
オーストラリアン・テリア
オーストラリアン・テリアは、小さな体で周囲をよく観察し、外を探索することが好きな犬です。硬い毛と首まわりの豊かな飾り毛には、屋外で働いてきた犬の面影があります。家では家族のそばを好む一方、散歩中は気になるにおいや小動物に夢中になることもあります。
出典と写真クレジット
- Teaching your dog to be left alone
このプロフィールでの参照箇所: 留守番について
- Wire-Coat Care: Stripping
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話
- Position Statements and Humane Dog Training
このプロフィールでの参照箇所: 体の大きさ、成長と年齢に合う暮らし
- Grooming a Lakeland Terrier
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話
- Lakeland Terrier: Breed Health and Care
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- Lakeland Terrier: Breed Information
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 体の大きさ、成長と年齢に合う暮らし, 健康, 寿命
- FCI Standard: Lakeland Terrier
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- Exercising Your Puppy
このプロフィールでの参照箇所: 体の大きさ、成長と年齢に合う暮らし
- Training Your Dog to Be Left Alone
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Understanding Your Dog’s Behaviour
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし
- Children and Dogs
このプロフィールでの参照箇所: 気質, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Caring for Your Dog’s Teeth
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話
- Train Your Dog to Come When Called
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし
写真の出典
横向き · LAKELANDTERRIER, DK UCH LT ESCH FI UCH NO UCH NO V-15 SE UCH Chelines In Extremis (24290878205).jpg · Johan Frick-Meijer / Svenska Mässan · CC BY 2.0 · 編集済み
毛並みと特徴 · Crufts 2019- NEC, Birmingham- 08-March 2019 - 32389328387.jpg · adam w · CC BY 2.0 · 編集済み
正面 · Lakeland Terrier2.jpg · dee2018 · CC BY 2.0 · 編集済み
日常の様子 · Lakeland Terrier Flickr.jpg · Flickr user Srinayan Puppala (TigerPuppala) · CC BY-SA 2.0 · 編集済み



