オーストラリア生まれの小型の硬毛テリア
オーストラリアン・テリア
オーストラリアン・テリアは、小さな体で周囲をよく観察し、外を探索することが好きな犬です。硬い毛と首まわりの豊かな飾り毛には、屋外で働いてきた犬の面影があります。家では家族のそばを好む一方、散歩中は気になるにおいや小動物に夢中になることもあります。
基本情報
- 大きさ
- 小型
- 寿命
- 12年より長い
- 運動量
- 多め
- お手入れ
- 週に数回
- トレーニング
- 根気強く、わかりやすく導く
- 飼育経験
- 飼育経験があると安心
オーストラリアの暮らしから生まれた小さなテリア
イギリスからの入植者は、さまざまなテリアをオーストラリアへ連れてきました。その犬たちから、小さな害獣を捕まえ、農場を見張る犬が育まれました。1887年にはメルボルンで犬種クラブが設立されています。オーストラリアで早い時期に成立した犬種の一つです。
体高は低く、胴の長さは肩までの高さを少し上回ります。短く柔らかな下毛の上に硬い毛が生え、首には襟のような飾り毛、頭には柔らかな毛の房があります。毛色には、青みがかった部分に暖かみのある茶色の模様が入るもののほか、砂色や赤の単色があります。国際畜犬連盟FCIの犬種標準では、雄の肩までの高さは約25センチ、体重は約6.5キロです。雌はそれよりやや小さく、軽い体格とされています。
家族のすることに関心を持ち、一緒に活動するのが好きな犬が多く見られます。庭で穴を掘ったり、散歩中にネズミのにおいを追ったりすることもあります。そのため、家庭の小動物とは生活空間を分けたほうがよいでしょう。子どもには、食事中や睡眠中の犬をそっとしておくことを教えておきたいところです。遊ぶときも大人が見守り、追い詰めたり何度も抱き上げたりしないようにすることが大切です。

日々の暮らし
毎日の散歩に遊びや短い練習を組み合わせると、この犬の好奇心を生かせます。道を少し変え、においを調べる時間を取るだけでも、散歩には変化が生まれます。飼い主のもとへ戻る、鼻で手に触れるといった練習も取り入れやすいでしょう。できた行動に小さなごほうびを添えると、何を求められているのかが伝わりやすくなります。同じ課題を長く続けるより、短い練習をうまくできたところで区切るほうが、意欲を保ちやすいものです。
呼んだら戻る練習は、まず静かな場所から始めるのがおすすめです。外では、体に合ったハーネスに長いトレーニング用リードをつなぐと、探索する余裕を与えながら野生動物の追跡を防ぎやすくなります。庭の柵は地面との境目にも注意が必要です。テリアは下を掘って外へ出ることがあります。土を掘るのが好きなら、庭の一角に掘ってもよい場所を用意する方法もあります。
毎日外で十分に活動できれば、集合住宅での暮らしも考えられます。長時間留守にする日には、世話を頼める人を確保しておくと安心です。留守番は、ひとりでも落ち着いて過ごせる短い時間から慣らしていくとよいでしょう。行ったり来たりし続ける、長くほえるといった様子があれば、時間を短くするなど、無理なくできる段階に戻す必要があります。不安が続く場合は専門家に相談し、原因を確かめることが大切です。
留守番について
犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

毎日のお世話
硬い毛は定期的にブラッシングし、皮膚の近くまで確認するのがおすすめです。耳の後ろ、脚、ハーネスの下は、汚れや小さな毛玉を見落としやすい場所です。丈の長い草の中を歩いたあとは、指の間にも草などが残っていないか見ておくとよいでしょう。硬毛のテリアに詳しいトリマーなら、その犬の毛質に合った手入れを教えてくれます。
歯の手入れも欠かせません。小さな口に合う歯ブラシと犬用歯磨き剤を使い、口のまわりに触れられることから少しずつ慣らすと始めやすくなります。最初はごく短い時間で十分です。爪、皮膚、耳も定期的に確認したい部分です。赤みや痛みがあれば、手入れを続けて済ませようとせず、動物病院で調べてもらうのがよいでしょう。

子犬からシニア期まで
子犬は、少しずつ周囲の世界を知っていきます。短い散歩、穏やかな出会い、休憩を挟んだ自由な遊びが、成長中の体に合っています。長距離を歩かせたり、高いジャンプを繰り返させたりするのは避けたほうがよいでしょう。ブラシを体に当てる、ハーネスを着ける、移動用のケースに入るといった経験も、早くから少しずつ重ねるとよいでしょう。無理なくできたことをごほうびと結びつければ、日常の手入れや移動に慣れやすくなります。
成犬の運動や課題は、体力や好みに合わせて調整できます。年齢を重ねると、短めの散歩を何回かに分けるほうが楽になることもあります。においを使う遊びなら、取りやすい場所にフードを少し置くなど、体への負担を抑えて続けやすいでしょう。体重、動きやすさ、食べ方の変化を記録しておくと、診察で具体的に説明できます。英国のRoyal Kennel Clubは、この犬種の寿命の目安を12年超としています。
健康
American Kennel Club(AKC)の案内によると、米国の犬種クラブは繁殖に使う犬について、膝蓋骨、眼、甲状腺の検査を勧めています。子犬を選ぶ前に親犬の結果を説明してもらい、近い血縁の犬にどのような病気があったかも尋ねるとよいでしょう。膝蓋骨は、いわゆる膝のお皿です。これが本来の溝から外れる状態を膝蓋骨脱臼と呼びます。後ろ脚を一時的に持ち上げ、数歩跳ねるように歩くことがあります。脚をかばう様子が繰り返されるなら、途中で普通に歩けるようになっても診察が必要です。
犬種の健康情報では糖尿病も挙げられています。血液中の糖の量をうまく調節できなくなる病気です。以前より明らかに水を多く飲む、排尿の回数が目立って増えるといった変化があれば、動物病院に相談するとよいでしょう。こうした変化には複数の原因が考えられます。飲み水を制限するべきではありません。Fellfolioに観察したことや体重、検査結果をまとめておくと、次の診察で伝える準備ができます。
この品種はあなたの暮らしに合いそう?
こんな場合に合う可能性があります…
- 毎日の散歩や短いトレーニングを、小さな犬と一緒に楽しみたい人。
- 静かな寝場所を用意でき、外での追跡行動や穴掘りにも対応できる人。
- 定期的な毛の手入れができ、長い留守には世話を頼める人を確保できる人。
こんな場合は合わない可能性があります…
- ウサギや鳥などの小動物を、犬と同じ場所で自由に過ごさせたい場合。
- 庭の柵の下を掘って抜け出すことを防げない場合。
- 小型犬なら散歩や遊びはほとんど必要ないと考えている場合。
ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。
大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。
立ち耳が特徴のイギリスの小型テリア
ノーリッチ・テリア
短い脚で元気に歩くノーリッチ・テリアは、かつてネズミ捕りで活躍した小型犬です。今も散歩やにおい探し、人と一緒に何かを覚えることを楽しみます。立ち耳と硬い毛が特徴で、その被毛には小さな体から想像する以上に手入れが必要です。
出典と写真クレジット
- Teaching your dog to be left alone
このプロフィールでの参照箇所: 留守番について
- Australian Terrier
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, 健康, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Australian Terrier, FCI Standard No.8
このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 毎日のお世話
- Australian Terrier
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 毎日のお世話, 寿命, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Position Statements and Humane Dog Training
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし
- Luxating Patella in Dogs
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- Exercising Your Puppy
このプロフィールでの参照箇所: 子犬からシニア期まで
- Is my dog drinking and weeing too much?
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- Training Your Dog to Be Left Alone
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, 子犬からシニア期まで
- Children and Dogs
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 子犬からシニア期まで, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Caring for Your Dog’s Teeth
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話, 子犬からシニア期まで
- Train Your Dog to Come When Called
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし
写真の出典
活動中 · Australian terrier Kruemel.JPG · Ketterechts · CC0
横向き · Aussie Terrier.jpg · Witwiki2000 · CC BY-SA 4.0 · 編集済み
毛並みと特徴 · Terier australijski głowa 2009 pl.jpg · Pleple2000 · CC BY-SA 4.0 · 編集済み
日常の様子 · Australian Terrier Krümel schlummert auf Kissen.jpg · Ketterechts · CC BY-SA 4.0 · 編集済み



