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赤い硬い毛を持つアイルランドのテリア

アイリッシュ・テリア

赤く硬い毛、長い脚、引き締まった力強い体がアイリッシュ・テリアの特徴です。祖先は農場を守り、さまざまな猟にも参加していました。活発な暮らしを楽しみ、犬の自主性を理解しながら、ごほうびで教えていきたい人に向いています。毛の手入れ、動物を追いたくなる場面への備え、ほかの犬との落ち着いた出会い方を考えておきたい犬種です。

大きさ: 中型運動量: 多めお手入れ: 週に数回

基本情報

大きさ
中型
寿命
12年より長い
運動量
多め
お手入れ
週に数回
トレーニング
根気強く、わかりやすく導く
飼育経験
飼育経験があると安心

元気に動き、家族との時間を大切にする犬

国際的な犬種標準では、活発で勇敢、人に忠実な犬とされています。かつての仕事では、周りに気を配り、自分で判断する力が必要でした。今の暮らしでも、気になるものに素早く反応することがあります。早いうちから覚えた合図が、そんな場面でこちらに注意を戻す助けになります。

ほかの犬と会うときは、距離を取って穏やかにすれ違う練習が役立ちます。先へ進みたがるなら、近づく前にこちらを振り返った行動をごほうびで励ますことができます。相手の犬と仲よく過ごせるかどうかは、双方の性格や経験によって異なります。家の猫についても同じように考える必要があります。小動物は、犬が自由に入れる場所で暮らさせないほうがよいでしょう。

家庭では、頼れる人の存在、運動や遊び、静かな寝床が大切です。食事中や眠っているときに囲んだり触ったりしないことを、子どもにも伝えておきます。大人が付き添うと、一緒の遊び方も覚えやすくなります。興奮が高まったら、落ち着いた活動に変えたり休憩したりするとよいでしょう。

日々の暮らし

長めの散歩、変化のある道、においを使う課題は、この活発なテリアに向いています。林の道は楽しめる場所ですが、野生動物がいるならリードを使い、周りを見る必要があります。自由に走るのは、しっかり囲われた場所や、呼び戻しの習熟度と周囲の状況から安全に判断できる場所にします。

簡単な探し物なら、もう1人がいつものおもちゃを持って数歩進み、見える場所に置くところから始められます。犬はその短い道筋を調べ、おもちゃを探します。慣れてきたら、少しずつ道筋を変えることもできます。犬に合った難しさで、見つける楽しさを味わえるようにすると、関心を保ちやすくなります。

家では十分に眠り、留守番も段階を踏んで学べることが大切です。庭があっても、毎日の外出と人との時間は必要です。年を取ったら、なじみの道を短く歩き、寝床へ楽に行けるようにすると、引き続き家族の暮らしに参加しやすくなります。

留守番について

犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

アジリティのコースでバーを飛び越えるアイリッシュ・テリア。
アジリティ競技中のアイリッシュ・テリア。

毎日のお世話

密で硬い外側の毛は体に比較的沿っていて、その下に柔らかな毛があります。ブラシは赤い毛先だけでなく、その下まで届くようにかけたいところです。くしを優しく通すと、下の層にもつれがないか確認できます。ひげ、脚、耳の後ろは定期的に見ておきましょう。

ハンドストリッピングは、十分に伸びて抜けやすくなった毛を取り、新しい毛が生える余地を作る方法です。イギリスの犬種団体North of England Irish Terrier Clubは、この手入れを詳しく紹介しています。経験のあるトリマーなら、毛を取れる時期と、犬に負担をかけにくい方法を示せます。子犬はまず短いケアと触れられることに、落ち着いて慣れるところから始めます。優しく扱い、そわそわしてきたら休めるようにするとよいでしょう。

足先も定期的に確認したい場所です。肉球が割れる、著しく厚くなる、歩くと痛がる場合は、獣医師の診察が必要です。耳が赤い、臭う、何度も頭を振るといった変化も相談してください。犬用の歯磨き剤を使う毎日の歯磨きも、少しずつ慣らしていける習慣です。

植物の前の明るい色の道に、リードを着けて立つアイリッシュ・テリア。
道に立つアイリッシュ・テリア。

歴史と体の特徴

アイルランド原産で、番犬、農場の犬、猟犬として幅広く働いていました。1879年にはダブリンで犬種クラブが設立されました。以前はほかの毛色も見られましたが、19世紀末にかけて赤い毛色が定着しました。

各国の犬の団体をまとめる国際畜犬連盟は、正式名称Fédération Cynologique Internationaleを略してFCIと呼ばれます。標準では、引き締まって機敏な体と硬い毛が特徴とされ、毛色は赤、赤みのある小麦色、黄色みのある赤です。ここで小麦色とは、やや明るい温かみのある赤を指します。体高は約45.5cmです。犬が立った状態で、地面から肩のいちばん高い部分までを測ります。標準に示される体重はオス12.25kg、メス11.4kgです。

健康

この犬種では、遺伝性の肉球の角化異常であるHFHが知られています。肉球の皮膚のいちばん外側が、過剰に厚くなる病気です。深いひび割れや、角のように硬い部分ができ、歩くときに痛むことがあります。若い犬から症状が現れる場合もあります。

原因となる特定の遺伝子の変化を調べる検査があります。説明されている劣性の遺伝形式では、変化した遺伝子を両親のそれぞれから受け継ぐと発症します。片方の親からだけ受け継いだ犬は保因犬で、子にその変化を伝える可能性があります。子犬を選ぶ前には両親の結果を見せてもらい、その組み合わせが子犬にとって何を意味するのか説明を受けるとよいでしょう。肉球のひび割れや足を引きずる症状には別の原因もあるため、症状のある犬は診察が必要です。

ほかの検査記録や、血縁の近い犬の病気についても話を聞いておきたいところです。体重の変化、活動への意欲の低下、噛みにくそうな様子は見過ごさないようにします。食べ続けていても、歯に痛みがある可能性はあります。イギリスの犬の団体ロイヤル・ケネル・クラブと犬種団体Irish Terrier Associationは、寿命の目安を12年超としています。予防的なケアを続け、年齢に応じて活動を調整することが、長い暮らしを支えます。

この品種はあなたの暮らしに合いそう?

こんな場合に合う可能性があります…

  • 活発で自分の考えを持つ犬が好きで、一貫した接し方を続けられる。
  • 一緒に散歩をしたり、探し物に取り組んだりしたい。
  • 硬い毛を定期的に手入れし、足先の状態も確認できる。

こんな場合は合わない可能性があります…

  • 野生動物がいる場所でも自由に走らせたいが、リードや囲いによって追いかけるのを防げない。
  • どの犬ともすぐ仲よくなれることを期待し、距離を取ったり静かにすれ違う練習をしたりする余裕がない。
  • 定期的な毛の手入れに時間を取れず、ハンドストリッピングに詳しい人の助けも頼めない。

ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。

大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。

フランス生まれの鳥猟犬

ブリタニー・スパニエル

中型10年より長い

ブリタニー・スパニエルは、嗅覚に優れ、活発に動く、コンパクトなフランスの猟犬です。獲物を探し、見つけた場所で静止して位置を知らせ、撃ち落とされた獲物を持ち帰ります。家族の伴侶として迎えるなら、人懐こさや人との近さだけでなく、狩猟本能にも目を向けることが大切です。

隠れた鳥を探して飛び立たせる猟犬

フィールド・スパニエル

中型12~13年

フィールド・スパニエルは、外ではにおいを追うことを楽しみ、家では人のそばで過ごす、活発で繊細な犬です。長く絹のような毛を持ち、猟犬としての持久力も備えています。変化のある運動や一緒の活動を楽しみながら、優しく教えていける家庭に向いています。

フィンランドで鳥猟に使われていた犬

フィニッシュ・スピッツ

中型10年より長い

赤みのある金色の被毛、尖った耳、背中に巻いた尾が目を引く犬です。吠え声にも、この犬種の歴史が表れています。狩りでは木に止まった鳥の居場所を吠えて知らせていました。迎える際には、運動の時間、鳥や小動物を追う行動、近隣に聞こえる声まで含めて暮らしを考えることが大切です。

出典と写真クレジット

  1. Teaching your dog to be left alone

    このプロフィールでの参照箇所: 留守番について

  2. General Facts

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, 毎日のお世話, 健康, 寿命, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  3. Irish Terrier, FCI Standard No.139

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 毎日のお世話, 歴史と体の特徴, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  4. Grooming your Irish Terrier

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  5. Hereditary Footpad Hyperkeratosis

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  6. Irish Terrier

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 毎日のお世話, 歴史と体の特徴, 健康, 寿命, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  7. Dental disease in dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話, 健康

  8. Ear problems in pets

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話, 健康

  9. Grooming and bathing pets

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  10. Training your dog

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

写真の出典

正面 · Terier irlandzki głowa pl.jpg · Pleple2000 · CC BY-SA 3.0 · 編集済み

子犬 · A puppy Butters.jpg · Jodie Wilson · CC BY 2.0 · 編集済み

横向き · Irish Terrier.jpg · Sini Merikallio · CC BY-SA 2.0 · 編集済み

活動中 · Irish Terrier agility jump.jpg · Ron Armstrong from Helena, MT, USA · CC BY 2.0 · 編集済み