オオカミを祖先に持ち、豊富な運動と丁寧な世話が必要な犬
チェコスロバキアン・ウルフドッグ
立ち耳、顔の淡い模様、灰色の被毛。チェコスロバキアン・ウルフドッグの姿には、オオカミの面影があります。とても活動的で持久力があり、家族と深く結びつく犬です。迎える前には成犬に会い、経験のある飼い主から運動、トレーニング、留守番の実情を聞くと、自分の暮らしに合うかを具体的に考えられます。
基本情報
- 大きさ
- 大型
- 寿命
- 十分な情報がありません信頼できる範囲がないのはなぜですか?
- 運動量
- かなり多め
- お手入れ
- 週に数回
- トレーニング
- 頭と体を使う本格的な活動
- 飼育経験
- 飼育経験があると安心
一緒に過ごす時間と工夫が欠かせない犬種
この犬種の始まりは、1955年、当時のチェコスロバキアで行われたジャーマン・シェパード・ドッグとカルパチア地方のオオカミとの交配です。実験的な取り組みから計画的な繁殖へと進み、1982年に国内で犬種として認められました。チェコスロバキアン・ウルフドッグという名前は、この歴史を持つ一つの犬種を指します。犬とオオカミを新たに交配して生まれた犬を、すべてこの名前で呼ぶわけではありません。
国際的な犬の団体である国際畜犬連盟、略してFCIは、非常に活動的で持久力があり、反応が速く、飼い主への愛着が深い犬と説明しています。密な被毛は季節によって変わります。冬には、外側の毛の下で保温を助ける細かい毛である下毛が豊かになります。灰色の被毛と、それより淡い顔の模様が特徴です。犬種標準では、体高の下限をオス65センチ、メス60センチ、体重の下限をそれぞれ26キロ、20キロとしています。体高は地面から肩の最も高い部分までの高さです。
家族がいる場所で一緒に過ごしたがることが多く、毎日の長い留守番は負担になりやすいでしょう。知らない人や初めての状況には、少しずつ慣れられるようにすることが大切です。世話を頼む予定の人とも、いきなり預ける前に、落ち着いた環境で何度か会えるとよいでしょう。
野生動物や小さなペットを見て、追いかけたくなることがあります。小動物には、犬が入れない独立した安全な場所が必要です。ほかの犬と仲良くできるかどうかは、双方の性格や過去の経験にもよります。子どもと接するときは大人が目を配り、休んでいる犬を邪魔しないことも子どもに伝えておきましょう。

日々の暮らし
散歩では、十分に体を動かし、周囲を調べ、飼い主と一緒に取り組める時間をつくりましょう。匂いを使った遊び、隠したおもちゃ探し、屋外でのさまざまな練習は、犬の興味を引き出すのに役立ちます。おもちゃ探しを初めて行うなら、慣れたおもちゃを木のそばに置き、一部が見えるようにすると分かりやすいでしょう。遊び方を覚えたら、少しずつ見つけにくい場所に変えていけます。
トレーニングは短く区切り、内容に変化をつけると集中を保ちやすくなります。呼ばれて戻ったときには、その犬が喜ぶご褒美を使うと、戻ることへの意欲につながります。野生動物がいる場所では、追いかける行動を確実に防げる場合を除き、リードを使う必要があります。ご褒美を使う経験豊富なトレーナーに相談すれば、犬を怖がらせたり力で押さえつけたりせずに協力を引き出し、難しい場面に対応する方法を学べます。
庭の囲いは、乗り越えることと、下を掘って抜け出すことの両方に備える必要があります。アメリカの犬種団体も、この二つの能力に注意を促しています。家では静かに休む時間を確保し、毎日の流れを分かりやすく整えるとよいでしょう。留守番は短い時間から練習し、少しずつ長くしていきます。遠ぼえ、落ち着かない様子、物を壊す行動が留守番中に続くなら、専門家の助けを借り、世話の体制と練習方法を見直すことが大切です。
留守番について
犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

毎日のお世話
密な被毛には定期的なブラッシングが必要です。毛が抜け替わる時期には、浮いた下毛を取り除くために毎日手入れした方がよい場合もあります。体に沿った見た目から想像する以上に、大量の毛が抜けることがあります。草むらや茂みを歩いた後は、足先、皮膚、耳も確認しましょう。
爪と歯も、普段の手入れに含めたいところです。歯磨きには犬用の歯磨き剤を使えます。足先にそっと触れる、耳を短時間確認する、ブラシをかけるといったことに、早くから無理なく慣らしておくとよいでしょう。こうした触られ方に慣れていれば、診察や小さな傷の処置も進めやすくなります。

子犬からシニア期まで
子犬の時期には、さまざまな人、場所、生活音を短い時間で穏やかに経験させ、その後は静かに休めるようにしましょう。一緒に遊ぶことに加え、移動、手入れ、ほかの人による世話にも慣れておくことが大切です。自転車と並走して長距離を走ることや、高いジャンプの繰り返しは、体が十分に成長するまで控えましょう。
成犬になってからも、実際の暮らしに沿った練習を無理のない範囲で続けると役立ちます。例えば、今後世話を頼む人とは、長く預ける前に、まず静かな道を一緒に散歩できます。そのときの様子を見れば、どんな場面でさらに慣れる練習が必要かも分かりやすくなります。
高齢期の運動や探索遊びは、その犬の体力に合わせましょう。短い散歩道でも、興味を引く匂いを十分に楽しめます。後ろ足の先を引きずる、以前よりつまずくといった変化は、獣医師に調べてもらう必要があります。Fellfolioには、気づいたことやその後の経過を、診察結果と一緒に残せます。
健康
アメリカの犬種団体は、股関節と肘関節の検査、変性性脊髄症と遺伝性の成長障害に関する遺伝子検査などを挙げています。子犬を迎える前には親犬の結果を見せてもらい、その組み合わせでの繁殖にどう関わるかを説明してもらいましょう。股関節と肘関節の評価では、エックス線検査が重要です。股関節形成不全は、関節の安定性が十分でなく、痛みを伴う変化が起こることのある病気です。
変性性脊髄症は、脊髄の中で信号を伝える神経の経路に、少しずつ変化が生じる病気です。発症すると、特に後ろ足を思いどおりに動かしにくくなることがあります。遺伝子検査で分かるのは、病気に関わる特定の遺伝子の変化です。その変化を両親から一つずつ受け継いだ犬では発症のリスクが高まりますが、一生発症しない犬もいます。似た歩き方の変化はほかの原因でも起こるため、新しい症状が出たときには診察が必要です。
遺伝性の成長障害の一つに、成長ホルモンが十分につくられないことで起こる小人症があります。子犬の成長が通常より遅く、子犬の頃の被毛が長く残ることがあります。遺伝子検査は、繁殖でこの遺伝子の変化を考慮するために役立ちます。保因犬とは、その変化を持ちながら、自身には成長障害が出ていない犬のことです。保因犬から子犬へ、その変化が受け継がれる可能性があります。
健康管理について話し合う際は、心臓や目の検査、血縁の犬に見られた病気も確認しましょう。ブリーダーには、その親犬の組み合わせについて、どの記録を提示できるか説明してもらうとよいでしょう。
寿命
寿命の目安は資料によって異なります。アメリカン・ケネル・クラブは12〜16年、アメリカの犬種団体は12〜15年としています。
この品種はあなたの暮らしに合いそう?
こんな場合に合う可能性があります…
- 一緒に出かけたり、さまざまな課題に取り組んだり、継続して練習したりする時間を十分に取れる。
- 世話やトレーニングに多くの工夫が必要な犬との経験があり、適切な預け先も確保できる。
- 柵の安全性、散歩中の管理、ほかの動物との暮らしを慎重に整えられる。
こんな場合は合わない可能性があります…
- 毎日長時間留守にするため、人と一緒に過ごす時間を十分に用意できない。
- 庭の柵を、乗り越えたり下を掘ったりして抜け出せない構造に整えることが難しい。
- オオカミに似た見た目にひかれているものの、実際に必要な世話や活動のための時間を確保できない。
ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。
大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。
牧羊犬
ボースロン
ボースロンは、かつてフランスで羊の群れを追い、守っていました。体が大きく動きの速いこの犬には、長時間の散歩と、リードの扱いや来客、子どもとの暮らしに関する早いうちからの練習が必要です。
牧羊犬
ジャーマン・シェパード・ドッグ
ジャーマン・シェパード・ドッグは、力強く持久力のある作業犬で、鋭い嗅覚と注意深い表情が特徴です。人と一緒に学ぶことを好みますが、日々の暮らしでは休息も必要です。また、来客やほかの動物に落ち着いて対応できるよう、日頃から一貫した接し方をすることが大切です。
出典と写真クレジット
- Teaching your dog to be left alone
このプロフィールでの参照箇所: 留守番について
- Canine Hip Dysplasia
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- Position Statements and Humane Dog Training
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし
- Czechoslovakian Vlciak
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, 寿命, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Czechoslovakian Vlcak Characteristics
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, 子犬からシニア期まで, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Understanding Health Clearances
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- czech parent club health statement
このプロフィールでの参照箇所: 健康, 寿命
- Czechoslovakian Wolfdog FCI international standard
このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 毎日のお世話
- Pituitary Dwarfism
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- Dental Disease in Dogs
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話
- Exercising Your Puppy
このプロフィールでの参照箇所: 子犬からシニア期まで
- Training Your Dog to Be Left Alone
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, 子犬からシニア期まで
- Children and Dogs
このプロフィールでの参照箇所: 気質
- Train Your Dog to Come When Called
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし
- Degenerative Myelopathy
このプロフィールでの参照箇所: 健康
写真の出典
横向き · Czambor jesień.jpg · wilczakrew · CC BY-SA 3.0 · 編集済み
毛並みと特徴 · Czechoslovakian Wolfdog portrait.jpg · Gerej · CC BY 2.0 · 編集済み
活動中 · Czechoslovakian Wolfdogs playing.jpg · Tlapka · CC BY-SA 3.0 · 編集済み
日常の様子 · Eska der Tschechoslowakische Wolfhund auf einer Brücke.jpg · Hilti81 · CC BY-SA 3.0 · 編集済み



