オーストラリアのキンカチョウ
一般にペットとして飼われるキンカチョウは、オーストラリアの種に由来します。BirdLife Australiaは学名をTaeniopygia castanotisとしています。古い文献ではTaeniopygia guttata castanotisと記されることもあります。ティモールキンカチョウは現在、別の種として扱われています。ティモールキンカチョウを別種とするのは分類上の変更で、羽色が異なる飼育品種ごとに世話の仕方が変わるという意味ではありません。
野生型と呼ばれる本来の羽色では、成鳥の雄にはオレンジ色の頬や模様のある脇腹などの特徴があります。飼育品種によっては羽色が異なり、こうした特徴が分かりにくくなります。群れを組む際は、性別を確実に確認することが大切です。幼鳥のくちばしは初め暗い色をしています。ドイツの獣医師による動物保護団体Tierärztliche Vereinigung für Tierschutz(TVT)は、キンカチョウの平均寿命を5~7年としています。日々の世話に加え、留守中の世話や診療費も数年先まで考えておきましょう。
どの鳥も食べて休める群れに
すでに仲よく暮らしているペアや、関係が落ち着いた小さな群れは、迎え入れやすいでしょう。餌場を複数設け、止まり木を適度に離して配置すると、控えめな鳥も落ち着いて食べたり休んだりしやすくなります。毎日の観察では、どの鳥も食べ、休み、自由に動けているかを見てください。1羽が繰り返し餌場から追われたり、ずっと隠れていたりするなら、群れの組み合わせと住まいの配置を見直します。
新しい鳥を群れに加える前に、鳥の診療に詳しい獣医師の診察を受けましょう。どの程度離して飼い、どんな検査をするかは、診療先に相談できます。鳥同士の相性が合わない場合に備え、別に飼える適切な設備も必要です。フィンチ類(キンカチョウも含まれる小鳥のグループ)の別種やインコを、体の大きさが似ているという理由だけで一緒に飼うのは避けましょう。くちばしの力、縄張りに対する行動、食べ方が大きく違うことがあります。
飛ぶ姿を見守れる住まい
床面積2 m²、高さ約2 mのフライトケージは、ペアや小さな群れの住まいを考えるうえで、ゆとりのある目安になります。TVTは、ケージの外で飛ぶ時間を別に設けない場合、床面積2 m²を示しています。横に長い形なら、縦に細長い形より飛べる距離を取りやすくなります。安全な部屋に毎日出して飛ばせる場合も、ケージ内に広さがあることは役立ちます。
太さの異なる自然の枝を、鳥が枝から枝へ飛んで移動できる間隔で配置しましょう。ケージの片側には外から見通せない面を作り、その内側に鳥が落ち着いて休める場所を用意します。餌入れ、飲み水、浅い水浴び用の器は、上の止まり木からふんが落ちない位置に置きましょう。水は清潔に保ち、鳥が水浴び用の器にしっかり足をつけて、無理なく出られるようにします。
部屋に出して飛ばすときは窓を閉め、ガラス面には鳥が気づける目印を付けるなどの対策をします。ふたのない水の容器、回転中の扇風機、鳥が触れられる有毒な植物もない状態にします。いつもの餌場は、自分からケージへ戻るきっかけになります。出かける直前に鳥を捕まえずに済むよう、鳥が自分から戻るのを待てるだけの落ち着いた時間を確保しましょう。
実際に食べている量を確かめる
キンカチョウは小さな種の殻を外してから中身を食べます。そのため、殻ばかりの餌入れでも、餌がたっぷり残っているように見えます。毎日の世話では、殻の下に食べられる餌があるか、どの鳥も餌に近づけるかを確かめましょう。
種子の混合餌では、キンカチョウが好みの種だけを選んで食べることがあります。それだけでは、必要な栄養を十分に取れるとは限りません。フィンチ向けに作られたペレットは、原料や栄養が小さな粒それぞれに行き渡るよう加工した餌です。種子や適した新鮮な植物性の食べ物と、どの割合で与えるかは、これまでの食事を踏まえて鳥の診療に詳しい獣医師と相談しましょう。洗ったパセリを少量、または細かく刻んだブロッコリーを清潔な器で与えると、食事に変化をつけられます。残った生鮮食品は傷む前に取り除き、器も洗います。
食事の切り替えは急がず、実際に食べている量を確認しながら進めます。初めての餌は、まず食べ慣れた餌と並べて出しましょう。体重を量ると、見た目に変化が出る前に問題に気づきやすくなります。新しい餌を食べさせるために、鳥を空腹のままにしてはいけません。ビタミン剤やミネラルの補助食品は、それぞれに含まれる成分を確認し、食事全体との兼ね合いを考えて使います。
繁殖への備えと年齢による変化
巣かごや巣作りに使う材料は繁殖を促すことがあります。雄と雌を一緒に迎え、ひなを望まない場合は、迎える前に鳥の診療に詳しい獣医師に繁殖を抑える方法を相談しておきましょう。卵を産んだら、その扱いも獣医師に相談してください。TVTの飼育資料では、続けて繁殖するのを抑える方法として、卵を擬卵に替えることが挙げられています。擬卵は人工の卵で、鳥が抱いて温めることはできますが、ひなはかえりません。適した擬卵の選び方や巣に置いておく期間は、獣医師に確認しましょう。卵を繰り返し取り除くだけでは、再び産卵するきっかけとなり、雌の負担になることがあります。仲のよいペアを、望まない卵を産んだという理由だけで安易に長期間引き離すのも避けましょう。
若い鳥は、新しい家に移る時点で自力で餌を食べられる必要があります。暮らしが落ち着いたら、普段の飛び方、水浴びへの関心、よく休む場所を知っておくと変化に気づきやすくなります。突然、羽を膨らませたまま長く動かなかったり、食べる量が減ったりした鳥は、早めに診察を受けてください。呼吸が明らかに苦しそうな場合は、すぐに鳥の診療に詳しい動物病院か獣医の救急窓口に連絡してください。高齢になった鳥には、低い位置の止まり木や餌までの短い移動経路が役立つことがあります。ただし、変化を年齢のせいと決めつけず、まず原因を調べてもらいましょう。
よくある質問
キンカチョウは人の手に慣れますか?
時間をかけて無理なく接すると、手の近くで餌を食べるようになる鳥もいます。静かに見守り、鳥のほうから近づくのを待つ接し方を好む鳥も多くいます。慣らすために捕まえることは、かえって安心感を損ねるため避けましょう。
雄だけで一緒に暮らせますか?
相性のよい同性の群れなら、繁殖を防げます。その場合も、どの鳥も餌や休む場所に近づけるか、争いが続いていないかを見守る必要があります。
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出典・写真クレジット
- Zebrafinken, Merkblatt 174Tierärztliche Vereinigung für Tierschutzオーストラリアのキンカチョウ · どの鳥も食べて休める群れに · 飛ぶ姿を見守れる住まい · 繁殖への備えと年齢による変化
- Zebra FinchBirdLife Australiaオーストラリアのキンカチョウ
- Feeding FinchesVCA Animal Hospitals実際に食べている量を確かめる
- Housing and environments for pet birdsRSPCA飛ぶ姿を見守れる住まい
- Living with other birdsRSPCAどの鳥も食べて休める群れに
- Geriatric diseases of pet birdsMerck Veterinary Manual繁殖への備えと年齢による変化
写真の出典
写真: Zebrafink (Taeniopygia guttata).jpg · HLI-Photography · CC0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式で保存しました。レイアウトによっては画像の一部が切り取られて表示されます。
写真: Taeniopygia guttata -Australia -female-8a.jpg · Janet's Photos 2012 · CC BY 2.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式で保存しました。レイアウトによっては画像の一部が切り取られて表示されます。
写真: Taeniopygia-guttata.jpg · Penkinvaltaaja · CC BY-SA 4.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式で保存しました。レイアウトによっては画像の一部が切り取られて表示されます。
写真: Taeniopygia guttata -Karratha, Pilbara, Western Australia, Australia -male-8 (1).jpg · Jim Bendon from Karratha, Australia · CC BY-SA 2.0. 縦横比を保って縮小し、WebP形式で保存しました。レイアウトによっては画像の一部が切り取られて表示されます。






