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馬 · 品種紹介

Welsh Cob:乗馬や馬車で活躍する馬の選び方と世話

Welsh Cobは、速歩(歩くより速い馬の歩き方)で進む姿が目を引く馬です。がっしりした体つきで、動きに活気があり、注意深そうな表情をしています。乗馬や馬車を引く馬として親しまれていますが、一緒に過ごすうえでは、どのような訓練を受けてきたか、乗り手や馬車を操る人の合図にどう応じるか、乗り手がその動きに無理なく合わせられるかが大切です。

この記事で扱うのは、Welsh PonyとWelsh Cobの品種登録で「セクションD」に分類されるWelsh Cobです。ほかのセクションには、体の大きさやタイプが異なる馬が含まれます。販売情報に単にWelsh Ponyと書かれている場合は、どのセクションに属するか確認するとよいでしょう。

ショーで披露される、ウェルシュ種の分類であるセクションDに属する黒いウェルシュ・コブ
分類
セクションDに分類されるWelsh Cobは、体高が約137 cmを超えます。体高は、首と背中の境目にある盛り上がった部分(き甲)で測る高さです。この区分に上限はありません。
用途
この品種は古くから乗馬や馬車を引く仕事に使われてきました。自分の目的に合うかどうかは、その馬の訓練歴と健康状態によって決まります。
準備
がっしりした体つきと活発な動きを踏まえて、馬具やレッスン、迎える馬を選びましょう。

Welsh CobとセクションDの意味

Welsh Cobは、ウェールズのポニーをもとに、繁殖の歴史の中でほかの乗馬用や馬車用の馬とも交配されて発展しました。18世紀から19世紀の交配が、現在のタイプの形成に関わっています。かつては仕事場への移動や荷物の運搬、乗馬に使われ、力強さと身のこなしのよさが求められました。

セクションDは、体高が13.2ハンドを超える馬の区分です。約137 cmにあたり、首と背中の境目にある盛り上がった部分、き甲で測ります。ハンドは馬の高さに使う単位で、1ハンドは4インチです。13.2という表記は13ハンドと2インチを意味します。Welsh Cobには、ポニーほどの大きさの馬も、それより大きい馬もいます。購入前には実際の体高を確かめ、血統の記録と、これまでに何を学んだかを具体的に聞くと、その馬が自分に合うか判断しやすくなります。

試乗で動きを確かめる

がっしりした体つきと活発な動きは、この品種の特徴です。表情豊かな速歩は見ごたえがあります。試乗では、見た目だけでなく、その動きに自分が無理なく合わせられるか、自分の合図が馬に伝わるかも確かめましょう。ゆっくり歩く時間、簡単な課題、歩き方の切り替えを試せるだけの時間があると、乗ったときの感覚がわかります。

まずは普段乗っている人に、その馬が知っている合図を見せてもらうとよいでしょう。たとえば、脚や手綱を使って速さや進む方向を伝える合図です。十分に訓練を受け、落ち着いて応じるWelsh Cobなら初心者に合うこともあります。一方、活発な若い馬には、より経験のある乗り手が必要です。普段の扱いの中でその馬の様子を見ることも、判断に役立ちます。「扱いやすい」「家族向き」といった説明には、どんなことができ、そのときどう反応するのか、具体例を聞きましょう。

馬車を引くには別の訓練が必要

馬車で出かけたい人にとって、Welsh Cobがよいパートナーになることがあります。ただし、人を背に乗せる訓練を受けた馬でも、馬車を引くには別の訓練が必要です。必要な合図や、馬車を引くための馬具、車輪や車体の音と動きに、少しずつ慣れさせます。この訓練は、専門知識と経験のある人の指導のもとで進めるとよいでしょう。

馬車用の馬を購入する際は、これまで1頭で馬車を引いていたのか、ほかの馬と一緒に引いていたのかを聞きましょう。どんな道を通り、馬を扱う人を誰がどのように手助けしていたかも確認します。これまで使っていた馬具が体に合っているかも確かめる必要があります。自分も馬車の扱いを学び始めたばかりなら、経験豊かな専門家に馬選びを手伝ってもらうとよいでしょう。練習に適した場所、馬を扱う際の手助け、定期的に練習する時間も計画に入れておきます。

仲間と過ごせる空間と、体に合った食事

Welsh Cobには、毎日自由に動ける場所と、相性のよいほかの馬との交流が必要です。門や餌場、雨風を避ける場所は、がっしりした体でも楽に通り、利用できる広さが望まれます。複数の馬を一緒に飼う場合は、見通しのよい通り道と、利用しやすい餌場を複数用意するとよいでしょう。餌を食べるために、ほかの馬の間の狭い場所を通らずに済みます。

必要な餌の量は、その馬の体の状態と運動量によって変わります。丸みのある体形はこの品種の特徴でもありますが、脂肪のつき方が増していないかは見ておきたいところです。干し草、放牧中に食べる草、追加の飼料、おやつは、すべて1日に食べる量に含めます。脂肪と筋肉を見分けにくいときは、馬の体の状態を評価できる専門家に見てもらうと役立ちます。同じような角度から撮った写真と、体の大きさを定期的に測った記録があれば、時間をかけて起こる変化に気づきやすくなります。

成長や年齢に合わせて世話を変える

たてがみ、尾の毛、脚の下部に生える長い毛は、定期的に手入れするとよいでしょう。雨や泥でぬれた後は、毛の下の皮膚も確かめます。毛が固まると、皮膚のただれが隠れてしまうことがあります。ひづめの手入れ、歯の健康の確認、鞍や馬車用の馬具が体に合っているかの確認も、継続して必要です。

若いWelsh Cobには、ほかの馬と過ごす機会が必要です。新しい課題は小さな段階に分けて教えるとよいでしょう。体にどれだけの負担をかけられるかは、成長の度合いと訓練の状態によって異なります。高齢になって動きにくさが出た場合は、出かける距離を短くしたり、課題を調整したりすることが役立つ場合があります。以前より歩きにくそうにしているなど、新しい不調に気づいたら、動物病院に相談しましょう。落ち着いて人について歩ける、診察時に体に触れられるといった経験があれば、日々の世話もしやすくなります。

よくある質問

Welsh Cobはどれも大きなポニーですか?

セクションDには体高の下限がありますが、上限はありません。Welsh Cobの中には、一般的なポニーの大きさを超える馬もいます。輸送方法や馬具、乗り手との相性を考える際には、その馬の実際の大きさが重要です。

地上から行う練習も、馬との活動になりますか?

馬に乗らず、地上から合図を出して一緒に行う練習は、有意義な活動になります。ただし、ほかの馬と過ごしながら毎日自由に動く時間に加えて行うものです。適した練習は、馬の健康状態と訓練歴、扱う人の技量によって異なります。短い課題を明確な合図で伝えるところから始めるとよいでしょう。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: Welshd dewin.JPG · Hanna V · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小し、WebPという画像形式に変換しました。写っている内容は変えていません。

写真: Welsh-D-Kutsche.jpg · User:MBurger · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小し、WebPという画像形式に変換しました。写っている内容は変えていません。

写真: WelshPonySectionD.jpg · Hü (Wikimedia Commons) · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小し、WebPという画像形式に変換しました。写っている内容は変えていません。

写真: Bonny and Conbrio.jpg · Nikki · CC BY-SA 2.0. 画像を縮小し、WebPという画像形式に変換しました。写っている内容は変えていません。

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