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馬 · 馬の品種 · スイスの乗用馬・馬車馬

フライベルガー。乗馬と馬車で活躍するスイスの馬

馬車を引くフライベルガーと、乗り手を乗せて田園の道を歩くフライベルガー。どちらの姿にも、仕事を担ってきた馬の歴史が重なります。スイスのジュラ地方で育まれ、さまざまな力仕事に使われてきました。今では、しっかりした体つきや、乗馬、馬車、屋外での活動を楽しめるところに魅力を感じる人がいます。

選ぶ前には、その馬が何を学び、普段どのように過ごしているかを知りたいところです。人を乗せることと馬車を引くことには、それぞれ必要な技術があります。運動が軽い割に太りやすい馬なら、暮らす場所や食事の内容もよく考えて準備しましょう。

アヴァンシュのスイス国立種馬場にいる鹿毛のフライベルガーの頭部。
歩んできた歴史
スイスの仕事馬から、さまざまな余暇の活動を楽しむ馬へと役割が広がりました。
経験の確認
乗馬の調教歴と、馬車を引くための調教歴は分けて確認します。
毎日の世話
食事、運動、体の状態を合わせて考えることが大切です。

スイスのジュラ地方で仕事を担ってきた馬

フライベルガーの発展は、スイスのジュラ地方と深く結びついています。農場で働き、荷物を引き、軍の仕事も担える馬が求められました。品種の形成には複数のタイプの馬が関わっています。こうした仕事を機械が担うようになると、馬の役割と育種の方向も変わっていきました。

スイスのフライベルガーの団体は、現在の品種を、重すぎず軽すぎない体格を備え、乗馬や馬車などに幅広く使える馬として説明しています。この背景を知ると、個体によってがっしりした印象の馬と、より軽快な印象の馬がいることも理解しやすくなります。比べるときには、目の前の馬の体つきと、実際に行ってきた仕事を合わせて見たいところです。

体高と体つきを、自分との相性につなげて考える

育種計画では、3歳時点の体高150〜160 cmを目標としています。体高は、首と背中の境にある高くなった部分、き甲を基準に測ります。見学ではその馬の実際の高さを確認しましょう。体の幅、調教歴、体力も、乗り手との相性を考える材料になります。

目指されるのは、しっかりした体と、柔らかくリズムのよい動きを備えた馬です。常歩、速歩、駈歩という歩き方や走り方には、それぞれ安定したリズムが求められます。育種目標には鹿毛、青毛、栗毛が挙げられ、白い模様は控えめとされています。栗毛は赤みのある毛色で、鹿毛に見られる黒いたてがみや尾を持ちません。

乗馬の経験と馬車の経験は別々に確かめる

鞍と乗り手を受け入れる馬でも、馬車を引くための調教を受けているとは限りません。馬車を引くときに身につける馬具に、まず少しずつ慣れる必要があります。人の合図を理解し、後ろに車両がある状態で落ち着いて動くことも学びます。こうした段階は、経験豊富な専門家に指導してもらうとよいでしょう。馬車と馬具は、その馬と予定している仕事に合うものを選びます。

乗馬については、具体的な経験を聞くと参考になります。単独でもほかの馬と一緒でも外に出たことがあるか、車や開けた道、知らない場所に慣れているかなどを確かめましょう。見学では話を聞くだけでなく、経験者に付き添ってもらい、無理のない範囲で試すことも大切です。

毎日の手入れも、小さな段階に分けると教えやすくなります。たとえば脚を上げる練習では、初めは短時間だけ持ち上げ、慣れてから少しずつ長くします。明確な合図と直後の報酬で、望ましい動作を伝えます。怖がったり強く緊張したりしたら、課題をやさしくし、原因を考えたいところです。

動く時間、休む場所、仲間との距離

飼育場所には、毎日屋外で自由に動く時間と、ほかの馬と接する機会が必要です。群れで過ごす場合は、餌場、水、休む場所の間をどう移動するかも見ておきましょう。遠慮がちな馬でも、ほかの馬から離れつつ、食事や水にたどり着ける配置が望まれます。雨風を避けられる乾いた休息場所も用意します。

屋外で長く過ごすなら、冬も地面や避難場所を使えるかを確かめましょう。移動前には、群れの組み合わせをどう決め、新しい馬をどう慣らしていくのかを聞いておくとよいでしょう。自分が病気になったり来られなかったりしたときに、誰が給餌、様子の確認、手入れを担うかも決めておきます。

少ない追加飼料でも体を保ちやすい馬の食事

飼料を効率よく利用することは、団体が示す育種目標の一つです。エネルギーの多い餌をあまり足さなくても体の状態を保てる馬は、英語でeasy keeperと呼ばれます。フライベルガーが太りやすい場合には、配合飼料だけでなく、放牧中に食べる草やごほうびも含めて食事全体を見直すとよいでしょう。

食事の基本には、乾草や適した草などの粗飼料を据え、十分に噛んで食べる時間を確保します。減量は専門家に相談して計画し、長い時間何も食べられない状態を作らず、一日の中で粗飼料を取れるようにします。定期的に体重を測るか目安を記録し、脂肪のつき方も手でやさしく確認すると変化を追いやすくなります。追加の餌は、実際の仕事量と必要な栄養に合わせて考えましょう。

体を支える蹄と道具を見直す

毎日蹄の汚れを取り除くときには、傷や緩んだ蹄鉄、いつもと違うところがないかも確認します。蹄の形を整える削蹄の間隔や蹄鉄の必要性は、歩く地面と運動量を踏まえて専門家と決めるとよいでしょう。長い外乗や馬車での移動には、少しずつ体力をつけて備えます。

歯の検査、獣医師と相談した予防ケア、体に合う馬具も日頃の予定に組み込みます。食べ方、動き方、行動が変わったら、早めに理由を確かめたいところです。たとえば鞍を着けると急に背中をそらすようになった場合は、痛みや馬具の不具合がないかを調べることが大切です。

今の経験が、これからの暮らしに合うかを見る

フライベルガーの団体では、実地の試験で能力や行動を評価しています。その結果は参考になりますが、試験後にどのように暮らし、どんな調教を受けてきたかも聞いておきましょう。自分が大切にしたい場面での様子を見て、今の馬を知ることが役立ちます。

購入時には、書類を確認し、売り手から独立した獣医師に診察してもらうとよいでしょう。継続費用は、飼育施設、蹄の手入れ、レッスン、必要なら馬車用の道具の見積もりを基に計画します。馬選びのツールで希望を整理し、費用計算ツールに近隣の料金を入れると、具体的な予算を考えられます。

よくある質問

Urfreibergerとは何ですか?

祖先に基づく区分です。この計算では、1950年より前に生まれたフライベルガーを出発点の集団とし、ほかの品種の血統を持たないものとして扱います。その後の血統に別品種の馬が加わっていなければ、子孫が条件を満たす可能性があります。この区分を重視して選ぶ場合は、専門家に馬の記録を確認してもらいましょう。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: Haras national Avenches - Franches montagnes.jpg · Ludovic Péron · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: Haras national Avenches - Franches montagnes - 2.jpg · Ludovic Péron · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: Ein Freiberger in einer Dressurdarbietung.jpg · PaterMcFly · CC BY 4.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: Haras national Avenches - jambes.jpg · Ludovic Péron · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

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