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小型のコンパニオンドッグ

チャイニーズ・クレステッド・ドッグ

チャイニーズ・クレステッド・ドッグには、体の大部分に毛がないヘアレスと、全身に柔らかい毛があるパウダーパフの2タイプがあります。どちらも同じ小型のコンパニオンドッグですが、手入れは大きく異なります。パウダーパフには長い被毛の手入れが必要で、ヘアレスでは皮膚のケアと、日差しや寒さへの配慮が特に大切です。

大きさ: 小型運動量: ほどほどお手入れ: 週に数回

基本情報

大きさ
小型
寿命
12年より長い
運動量
ほどほど
お手入れ
週に数回
トレーニング
協力的なことが多い
飼育経験
サポートを受けながら初めて飼う

同じ犬種でも、被毛によって変わる手入れ

クレステッドという名前は、ヘアレスの頭に生える冠のような飾り毛に由来します。足先にも長めの毛があり、尾には羽飾りのような毛が付きます。全身が長く柔らかな毛に覆われるタイプは、パウダーパフと呼ばれます。どちらも人と暮らす伴侶犬ですが、必要な手入れは異なります。どのケアなら無理なく続けられそうか、その犬が自分の生活に合いそうかを考えて選ぶとよいでしょう。

アメリカの犬種団体アメリカン・チャイニーズ・クレステッド・クラブは、さまざまな活動に参加できる犬として紹介しています。小さな犬でも、短い練習を一緒に楽しめます。手の動きを追う、手入れ用のマットに自分から乗るといった課題は、暮らしでも役立つ例です。分かりやすい課題と犬が喜ぶごほうびがあると、取り組みやすくなります。

来客には、犬が自分から近づく余地を残してあげるとよいでしょう。珍しい姿のため、すぐに皮膚や頭の毛を触りたくなる人もいますが、まず犬が嫌がっていないかを見ることが大切です。子どもにも、眠っているときはそっとしておくことや、何度も抱き上げないことを伝えておきましょう。

全身に毛のあるチャイニーズ・クレステッド・ドッグが、赤いハーネスを着けて砂の上に座っている。
浜辺にいる、全身に毛のあるチャイニーズ・クレステッド・ドッグ。

日々の暮らし

においを嗅げる散歩や、短い遊びを一緒に楽しむ時間が日常に必要です。ヘアレスの場合は、その日の天候に合わせた計画が大切になります。日差しがある日は、日陰の道や比較的涼しい時間を選ぶとよいでしょう。毛の少ない皮膚は日焼けすることがあるため、長時間の日光浴は避けたほうが安心です。

寒い時期には、体に合った犬用コートが保温に役立つことがあります。擦れず、動きを妨げないものを選ぶことが大切です。震えたり、歩く速度が明らかに落ちたりしたら、暖かい場所へ戻るとよいでしょう。雨の日の散歩後には、コートが湿って皮膚に触れていないか、擦れていないかも確認できます。暖かい室内では、通常コートは必要ありません。

室内なら、簡単な探し物を一緒に楽しめます。適したおもちゃを初めは見える場所に置き、見つけたらごほうびをあげます。慣れたらクッションの陰に一部を隠すなど、犬に分かる範囲で少しずつ進めるとよいでしょう。定期的に外出するなら、留守番へ段階的に慣らすことと、世話を頼む計画も考えておく必要があります。

留守番について

犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

長い白い飾り毛のあるヘアレスのチャイニーズ・クレステッド・ドッグが座っている横姿。
座っているヘアレスのチャイニーズ・クレステッド・ドッグ。

毎日のお世話

パウダーパフの長く柔らかな毛の下には、短い下毛があります。表面だけでなく根元まで優しくブラシやくしを通すと、内側のもつれに気づけます。耳の後ろやハーネスの当たる部分は、特に確認したい場所です。手入れしやすいカットについて、経験のあるトリマーに相談する方法もあります。

ヘアレスでは、赤み、擦れ、そのほかの皮膚の変化を定期的に確認するとよいでしょう。日差しへの対策は、まず日陰と散歩時間の調整から考えます。露出する部分に使う犬に適した日焼け止めは、獣医師に相談して選べます。人用のスキンケア用品やニキビの治療薬を、自己判断で使うことは避けるべきです。皮膚に問題があるときは、次々と製品を試すよりも、原因を調べてもらうことが必要です。

ヘアレスでは、生まれつき歯がそろわないことがあります。各国の犬の登録団体が加盟する国際畜犬連盟FCIも、犬種標準でその点に配慮しています。それでも、残っている歯の手入れや定期的な確認は欠かせません。食べるときの痛み、強い口臭、歯肉の変化は、動物病院へ相談するとよいでしょう。どちらのタイプでも、手入れや体を調べるための触り方には、落ち着いた環境で少しずつ慣らすことが大切です。

障害物を跳び越えるヘアレスのチャイニーズ・クレステッド・ドッグ。
ドッグスポーツの大会に参加するチャイニーズ・クレステッド・ドッグ。

犬種の歴史と体の特徴

FCIは原産国を中国とし、この犬種の標準を管理する国をイギリスとしています。一方、正確な起源を確定するのは難しいことも、標準に記されています。古い祖先についての話を、そのまま切れ目なく証明された犬種史と受け取ることはできません。現在の伴侶犬としての姿と、2つの被毛タイプは明確に定められています。

FCI標準の理想的な体高は、オスが28〜33cm、メスが23〜30cmです。体高は犬が立った状態で、地面から肩の最も高い位置までを測ります。体重の指定はありません。毛が少なくても、アレルゲンがないわけではありません。アレルゲンは、アレルギー反応を起こす原因物質のことです。犬では唾液や皮膚から剥がれた細かなかけらなどにも含まれるため、体に毛が少ないチャイニーズ・クレステッドでも、犬アレルギーのある人に症状を起こすことがあります。

健康

子犬を迎える前には、親犬の健康検査について、結果を分かりやすく説明してもらうとよいでしょう。イギリスの犬の登録団体ロイヤル・ケネル・クラブは、原発性水晶体脱臼を意味するPLLと、prcd-PRAのDNA検査を挙げています。水晶体は、光を集めてはっきり見えるようにする目の中の透明なレンズです。PLLでは水晶体を支える仕組みが損なわれ、通常の位置からずれることがあります。それにより、痛みを伴って眼圧が上がる場合があります。prcd-PRAは、進行性網膜萎縮という病気の遺伝性の一型です。目の内側で光を受け取る網膜の細胞が徐々に働きを失い、失明につながることがあります。

DNA検査で調べるのは、その検査が対象とする既知の遺伝的な変化です。すべての目の病気の原因を除外できるものではないため、獣医師の眼科検査も大切です。目が痛そう、強く閉じたまま、急に様子が変わったというときは、早急に診てもらう必要があります。

アメリカン・チャイニーズ・クレステッド・クラブは、2018年の声明で、目、心臓、膝蓋骨の検査も勧めています。膝蓋骨脱臼は、膝のお皿の骨が本来の位置からずれる状態です。繰り返し足を引きずる、後ろ脚を一時的に持ち上げるといった様子は、診察で確認してもらうとよいでしょう。ロイヤル・ケネル・クラブが示す寿命の目安は12年超です。皮膚と歯のケア、予防のための診療は、生涯にわたって計画しておきたい内容です。

この品種はあなたの暮らしに合いそう?

こんな場合に合う可能性があります…

  • 小さな伴侶犬を迎え、被毛タイプに応じた毛や皮膚の手入れを続けられる。
  • その犬に合わせて散歩を調整し、日差し、雨、寒さに対応できる。
  • 一緒に練習する時間を楽しみ、落ち着いて過ごせる確かな世話を用意できる。

こんな場合は合わない可能性があります…

  • 毛が少ない犬なら、犬アレルギーの症状が出ないと期待している。
  • 皮膚の手入れや、長い被毛にブラシとくしを通す時間をできるだけ少なくしたい。
  • ヘアレスに必要な、日差しや寒さに合わせた散歩と保護の工夫が難しい。

ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。

大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。

牧畜犬

ウェルシュ・コーギー・カーディガン

小型12年より長い

ウェルシュ・コーギー・カーディガンは、短い脚、長い胴、大きな耳、自然に長く伸びた尾を持つ牧畜犬です。小柄でも、もともとは家畜を動かす仕事をしていました。くつろげる寝床を用意するとともに、一緒に歩いたり、小さな課題に取り組んだりする時間を暮らしに組み込みたい犬です。

スピッツ系の家庭犬

日本スピッツ

小型12年より長い

体からふんわり立ち上がる白い毛、立ち耳、背中の上に載る尾が、日本スピッツらしい姿を作っています。この小さな家庭犬には、定期的な散歩、人と楽しむ活動、毛の手入れが必要です。迎える前には、見た目に加えて、どんなときに吠えるか、留守番に慣れているか、これまでどんな経験をしてきたかも聞いておきたいところです。

人と暮らす小型の愛玩犬

ローシェン

小型12年より長い

長い毛を残した姿と、独特のライオンカットにした姿では、ローシェンの印象は大きく変わります。どちらも同じ小型の家庭犬です。迎えるなら、愛らしい姿とともに、定期的な毛の手入れ、一緒に楽しむ活動、安心して人と過ごせる時間を考えておきたいところです。

出典と写真クレジット

  1. Teaching your dog to be left alone

    このプロフィールでの参照箇所: 留守番について

  2. Patellar Luxations

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  3. Position Statements and Humane Dog Training

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし

  4. Chinese Crested Breed Flier

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  5. American Chinese Crested Club Health Statement

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  6. Chinese Crested

    このプロフィールでの参照箇所: 犬種の歴史と体の特徴, 健康, 寿命

  7. FCI Standard No. 288: Chinese Crested Dog

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 毎日のお世話, 犬種の歴史と体の特徴

  8. Progressive Retinal Atrophy (prcd-PRA)

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  9. Hypoallergenic Pets: Myths and Facts

    このプロフィールでの参照箇所: 犬種の歴史と体の特徴, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  10. Eye Problems in Dogs: An Overview

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  11. Sunburn in Pets

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, 毎日のお世話, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  12. Does My Dog Need a Coat on Winter Walks?

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, 毎日のお世話, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  13. Training Your Dog to Be Left Alone

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし

  14. Children and Dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  15. Caring for Your Dog’s Teeth

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

  16. Primary Lens Luxation (PLL)

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

写真の出典

正面 · Chinese Crested naked 1.jpg · Canarian · CC BY-SA 4.0 · 編集済み

日常の様子 · Chinese crested dog on the beach (13200).jpg · Rhododendrites · CC BY-SA 4.0 · 編集済み

横向き · Chinese Crested Dog - hairy hairless Seitenansicht.jpg · Frank Röhm (Franc) · Public domain (PD-user-de)

活動中 · Chinese Crested hairless agility.jpg · Ron Armstrong · CC BY 2.0 · 編集済み