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牧羊犬

ベルガマスコ・シェパード・ドッグ

ベルガマスコ・シェパード・ドッグ(Bergamasco Sheepdog)は、イタリアのアルプス地方で育まれた牧羊犬です。被毛が絡み合い、幅広く平たい束になるのが大きな特徴。迎える準備には、この独特な毛の手入れを学ぶことも含まれます。周囲をよく観察する犬と暮らすには、一緒に出かける時間と、穏やかでわかりやすい教え方も大切です。

大きさ: 大型運動量: ほどほどお手入れ: 専門的な被毛のお手入れ

基本情報

大きさ
大型
体重
26~38 kg
寿命
12年より長い
運動量
ほどほど
お手入れ
専門的な被毛のお手入れ
トレーニング
根気強く、わかりやすく導く
飼育経験
飼育経験があると安心

群れと働いてきた、周囲をよく見る犬

イタリアのアルプス地方、ベルガモ周辺では、季節に合わせて山の放牧地と低地を行き来する家畜の群れに、この犬たちが付き添っていました。仕事には注意深さと自分で判断して動く力が必要でした。現在は家庭犬としても暮らしています。こうした歴史は警戒心や自立した行動を理解する助けになりますが、訪問者や子ども、ほかの動物への反応は一頭ずつ異なります。

慣れた家族のそばにいながら、初めて会う人とは距離を置く犬もいます。来客時は、犬が落ち着いて観察できる余裕を用意するとよいでしょう。出入り口から少し離れた場所にマットを置く、慣れた人が付き添う、最初の挨拶を急がないといった工夫が役立ちます。訪問者には、いきなり抱きついたり被毛の中に手を入れたりしないよう伝えておくと安心です。

体が大きく力もあるため、日常の小さな動作を教えておくことが役立ちます。狭い道で人を通す、ドアが開くまで待つ、落ち着いてハーネスを着けるといったことです。子どもとの関わりは大人が見守り、犬には邪魔されず休める場所を用意することが大切です。別の動物を迎える際は、犬種の説明だけでなく、双方がこれまでにどのような経験をしてきたかも確認するとよいでしょう。

人のそばの青い床に座るグレーのベルガマスコ・シェパード・ドッグ。
座っているグレーのベルガマスコ・シェパード・ドッグ。

日々の暮らし

散歩では、一緒に歩く時間の中で周囲を探索したり匂いを嗅いだりできるとよいでしょう。健康な成犬なら、ハイキングや探し物遊び、トレーニング教室で少しずつ学ぶ課題を楽しむ場合もあります。簡単な探し物遊びは、身近な物を少し離れた場所に置くところから始められます。見つけて飼い主に渡すとご褒美がもらえる、と段階的に教える方法です。長さや難しさは無理なく増やすことが大切です。

庭は便利でも、一緒に出かけたり家族と過ごしたりする時間は必要です。日中の大半を留守にするなら、迎える前に信頼できる世話の頼み先を決めておくとよいでしょう。ひとりで過ごすことも段階的に慣らす必要があります。静かに待つ、散歩のあとに休む、別の場所へ移ることも、探し物遊びと同じように優しく教えられます。

厚い被毛を持つため、雨の日の散歩から戻ったあとは手間がかかります。汚れを落として乾かす場所やタオルを用意し、被毛を確かめる時間を見込んでおくと暮らしやすくなります。暑い日には日陰と水が必要で、散歩も気温に合わせた調整が大切です。この被毛があるから暑さで体調を崩さない、というわけではありません。預け先には普段の手入れ方法と、特に確認してほしい皮膚の場所を伝えるとよいでしょう。

留守番について

犬が留守番できるようになるには、少しずつ練習する必要があります。英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、1回の留守番を4時間以内にするよう勧めています。子犬や、留守番中に落ち着かなくなる犬は、留守にする時間をより短くし、段階的に練習しましょう。それ以上家を空ける場合は、犬を見てもらえる人を手配してください。

毎日のお世話

ベルガマスコの毛の束は、複数の毛質が絡み合ってできる幅広く平たいものです。成犬の被毛が育つ過程で形づくられる、犬種特有の構造です。放置されて固まり、皮膚を引っ張ったり汚れをためたりする毛玉と同じものではありません。子犬のころは柔らかい毛を持ち、成犬の毛に変わる時期には丁寧な手入れが必要になります。

アメリカの犬種クラブ、National Bergamasco Sheepdog Allianceは、育ち始めた毛の束を適切に分け、頭や首は引き続きブラッシングする方法を紹介しています。この犬種に詳しいブリーダーやトリマーに、実際に愛犬で手順を見せてもらうとよいでしょう。皮膚に湿り気や擦れ、炎症がないか確認できる状態を保つことも大切です。痛がるもつれを無理に引き裂くのは避ける必要があります。

洗ったあとは、表面だけでなく束の中まで十分に乾かすことが重要です。外側が乾いていても、中に湿り気が残っている場合があります。被毛の長さや重さが動きを妨げていないかも確認するとよいでしょう。ひどい毛玉や皮膚の問題があるときは、見た目の形を残すことより、専門家による必要なケアを優先することが大切です。短く整えたあとも、定期的な確認と早めのもつれ取りは必要です。口やお尻の周りを清潔に保つこと、爪の確認、歯磨き、耳の確認も毎日の健康管理につながります。

長い毛の束をまとい、芝生に立つ濃い色のベルガマスコ・シェパード・ドッグ。
長い毛の束が特徴のベルガマスコ・シェパード・ドッグ。

大きさと成長、年齢に合わせた暮らし

各国の犬の登録団体が加盟する国際畜犬連盟(FCI)の犬種標準では、理想的な体高はオス60cm、メス56cmで、それぞれ上下2cmの幅が認められています。体重はオス32から38kg、メス26から32kgとされています。体高とは、立った犬の地面から肩の上の最も高い部分までの高さです。厚い毛の下に手を優しく当てて体つきを確認し、体重を記録すると、成長や変化を把握しやすくなります。

若い犬には、手入れを少しずつ知ってもらうとよいでしょう。長い確認を求める前に、足先に触れられたことや、毛の一部を持ち上げさせてくれたことを褒める方法があります。被毛を確かめる時間に何が起こるのか、犬も学びやすくなります。嫌がる様子があれば、もっと簡単な段階に戻すことが大切です。毛を引っ張ったり、強く抵抗している犬を押さえ続けたりすると、次の手入れが難しくなりがちです。

運動や学習は成長段階に合わせる必要があります。負担の大きな長いハイキングと、休みながら周囲を探索する短い外出では、体への負担が異なります。年を取った犬には、滑りにくい動線や行きやすい寝床が助けになる場合があります。立ち上がりたがらない、慣れた道を急に避けるといった変化があれば、獣医師に相談するとよいでしょう。

健康

アメリカの犬種クラブは、子犬を迎える前に股関節の検査、眼科を専門とする獣医師による最近の診察、心雑音を調べる心臓の検査について確認することを勧めています。記録には、どの犬がいつ検査を受けたか明記されていることが大切です。血縁の近い犬の健康情報も、その系統を知る参考になります。検査結果が正常でも、生涯にわたる健康を予測できるわけではありません。

股関節形成不全は、股関節が正常に発達しない状態です。痛みを起こしたり、後の関節の摩耗につながったりすることがあります。足をかばう、歩幅が短くなる、立ち上がりにくいときは、獣医師の診察が必要です。毛のボリュームだけでは、太ったか痩せたかを正しく判断しにくいため、定期的な体重測定と体つきの確認が役立ちます。

皮膚や被毛にも目を配ることが大切です。湿った部分、嫌な臭い、赤み、同じ場所をしきりに噛む様子は、毛の束の下で見落とされがちです。Fellfolioには体重の変化、診察結果、気づいたことを記録できます。皮膚の相談なら、舐めている場所、いつ始まったか、入浴や雨の日の散歩のあとだったかをメモすると、受診時に経過を伝えやすくなります。

この品種はあなたの暮らしに合いそう?

こんな場合に合う可能性があります…

  • 力のある犬と一緒に出かけ、日常の動作をわかりやすく教える時間を取れる。
  • 独特な被毛の手入れを実際に学び、成犬の毛に変わる時期も詳しい人に相談できる。
  • 雨の散歩のあとに乾かして手入れする流れを、家でも預け先でも整えられる。

こんな場合は合わない可能性があります…

  • 特有の被毛の手入れ、皮膚の確認、十分な乾燥にあまり時間をかけたくない。
  • 訪問者がすぐ近くに来ても犬に受け入れてほしいと考えており、距離を取った穏やかな顔合わせを用意できない。
  • 体が大きく力のある犬に合う移動手段や手入れ、信頼できる預け先を用意するのが難しい。

ニーズは似ていても、犬はそれぞれ。

大きさ、運動量、お手入れ、トレーニングの特徴が共通する犬種を選んでいます。

縄状の白い被毛をまとい、自ら判断して家畜を守るハンガリーの犬

コモンドール

大型

長い白い縄状の毛の下には、家畜を守るために育てられてきた、力の強い大きな体があります。コモンドールは周囲をよく観察し、何を警戒するか自分で判断する犬です。広い場所を用意するだけでなく、この性質を踏まえて日々の暮らしを組み立てられることが、迎えるうえで大切になります。

デンマーク原産の大型の家庭犬、番犬

ブロホルマー

大型

ブロホルマー(Broholmer)は、堂々とした大きな体が印象的なデンマークの犬です。家庭犬や番犬として飼われ、家族と一緒に過ごすことを好みます。その力を安全に扱える人が世話をすることが大切です。毎日の散歩、落ち着いて来客を迎える練習、無理なく出入りできる寝床を用意できるかが、暮らしを考えるポイントになります。

茂みから獲物を追い立てるスパニエル

クランバー・スパニエル

大型10年より長い

クランバーはスパニエルの中で最も重く、体高が低く、胴が長く、がっしりしています。白い被毛と優れた嗅覚を持ち、家では落ち着いて見える一方、屋外では粘り強く匂いをたどります。

出典と写真クレジット

  1. Teaching your dog to be left alone

    このプロフィールでの参照箇所: 留守番について

  2. Canine Hip Dysplasia

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  3. Position Statements and Humane Dog Training

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさと成長、年齢に合わせた暮らし

  4. Bergamasco Sheepdog Characteristics

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  5. Bergamasco Sheepdog Grooming

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話, 健康, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  6. Bergamasco Sheepdog Health

    このプロフィールでの参照箇所: 健康

  7. Bergamasco: Breed Information

    このプロフィールでの参照箇所: 寿命

  8. FCI Standard 194: Bergamasco Shepherd Dog

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさ / 体重, 気質, 毎日のお世話, 大きさと成長、年齢に合わせた暮らし

  9. Heatstroke in Dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

  10. Exercising Your Puppy

    このプロフィールでの参照箇所: 大きさと成長、年齢に合わせた暮らし

  11. Training Your Dog to Be Left Alone

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

  12. Understanding Your Dog’s Behaviour

    このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし

  13. Children and Dogs

    このプロフィールでの参照箇所: 気質, この品種はあなたの暮らしに合いそう?

  14. Caring for Your Dog’s Teeth

    このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話

写真の出典

正面 · Bergamascomusta2.jpg · Canarian · CC BY 4.0 · 編集済み

横向き · Bergamasco l573.jpg · Pleple2000 · CC BY-SA 3.0 · 編集済み

毛並みと特徴 · Bergamascomerle.jpg · Canarian · CC BY 4.0 · 編集済み

若い犬 · Bergamasco-sheepdog-merle-Paola-full.jpg · Towncommon · CC BY-SA 4.0 · 編集済み