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魚とアクアリウム · 淡水魚 · ラスボラ・ヘテロモルファ

ラスボラ・ヘテロモルファの飼育:群れで暮らす水槽づくり

銅色の体の後半に大きな黒いくさび形の模様があるのが、ラスボラ・ヘテロモルファです。学名はTrigonostigma heteromorphaで、尾びれを含む全長はおよそ五センチです。小さな魚ですが、同じ種類の仲間と群れで暮らす必要があります。一匹や二匹だけで飼うのは避け、同じ種類の群れを迎えましょう。

水槽には、身を隠せる水草と、開けた泳ぎ道の両方をつくりましょう。水草の本数より、魚が実際に使える配置かどうかが大切です。狭い隅に追い込まれずに、落ち着ける場所へ移動できるようにします。

Trigonostigma heteromorpha

ピサ大学自然史博物館のラスボラ・ヘテロモルファ。
同じ種類の仲間と
英国の動物保護団体RSPCAは、ラスボラを少なくとも六匹で飼うことを勧めています。群れ全体が成長した姿を考えて水槽を用意しましょう。
使える隠れ場所
水草は、魚が身を隠せる場所になるように配置し、続いた開けた泳ぎ道も残します。
葉の裏に産卵する
この魚は葉の裏に卵を産み付けます。泳げる稚魚を直接産む魚ではありません。

模様が似ていても別の種類

ヘテロモルファの黒い模様は体の後半の大部分を占めます。Trigonostigma espeiとTrigonostigma hengeliは、より細身で黒い模様も細くなります。2020年に記載されたTrigonostigma truncataもよく似ています。

魚を選ぶ前に、学名と確認できる由来を聞いてください。複数の角度の写真があれば、詳しい人が種類を比べる助けになります。模様が似ているだけで、どの飼育ガイドも同じように使えるわけではありません。この記事はTrigonostigma heteromorphaを扱います。

水草と泳ぐ空間をつなぐ

水草は側面や奥に植え、葉の間に魚が入り込める空間を残しましょう。前面や中央には開けた泳ぎ道をつくれます。浮草で水面の一部を陰にする方法もありますが、全面を密に覆って手入れを難しくしないようにします。

群れ全体を考えて、水槽の長さと使える底面の広さを確かめます。水量が十分に見えても、幅が狭い水槽では必要な場所を分けにくくなります。ろ過の水流や内部の配置を調整し、流れの穏やかな場所も残してください。ヒーターの設定だけに頼らず、別の温度計で実際の水温を測ります。

軟水と酸性の意味を知る

自然の森林環境では、軟水で酸性の水に暮らします。軟水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが少ない水です。酸性の水はpHが七より低くなります。総硬度のGHとpHは別の値なので、両方を調べてから魚を選びましょう。

Aquarium Industriesのこの種類向けの資料は、水温23から26°C、pH6から7.5を示しています。ラスボラ全体を扱うガイドには別の範囲があることもあります。魚がそれまで暮らしていた条件を聞き、安定して維持できる水を選ぶために相談してください。pHを調整する必要があるなら、まず水槽で測った値をもとに相談してから薬剤の使用を検討しましょう。

群れと穏やかな混泳相手を考える

RSPCAはラスボラを少なくとも六匹で飼うことを勧めています。同じ種類の仲間がいると、怖がりにくくなります。まずは同じ種類の群れ全体を計画しましょう。群れで暮らす魚をいくつかの種類から少数ずつ集めても、各種類が必要とする仲間の数を満たせません。

ほかの魚は、大きさ、行動、水の条件が合う相手から選びます。非常に活発な魚や大きな魚は、ラスボラを追い払ったり、食べたりすることがあります。邪魔されずに餌を食べられているか見てください。いつも隠れているなら、水槽の配置、混泳相手、水の条件を見直します。

小さな口に合う餌を届ける

小さなフレークや細かな粒の完全飼料なら、日々必要な栄養をそろえられます。適した冷凍餌を少量加えて変化をつけることもできます。ミジンコなどもその一例です。餌は口に入る大きさを選び、実際に飲み込めているかを確認しましょう。

餌が底へ落ちたり、ほかの魚に先に食べられたりするなら、餌の形や与える場所を調整します。量を増やすだけでは汚れが増えます。旅行中の担当者には量を分けた餌と手順を渡しましょう。自動給餌器を使う場合も、正常に動いているかを定期的に確認する必要があります。

葉の裏に卵を産む

グッピーやモーリーと違い、泳げる稚魚を直接産みません。産卵時には葉の下で腹を上に向け、裏側へ卵を付けます。そこから小さな幼生がかえります。水草の間で小さな魚を見つけても、親からその姿で生まれたということではありません。

繁殖を計画するなら、産卵と成長に合う環境、非常に細かな餌を先に用意します。混泳水槽の水草だけでは、稚魚の世話に必要な準備はそろいません。別の水槽を使うなら、稚魚が来る前に、汚れを処理できるろ過を整えておきます。まず成魚の群れの世話に慣れてから繁殖を考える方がよいこともあります。

ろ過の準備と日々の変化を確認する

最初の魚を迎える前に、魚を入れずにろ過を立ち上げます。汚れから出る有害なアンモニアや亜硝酸を変える細菌を育てる作業です。専用のアンモニア製品を説明書どおりに使い、指定された追加投入の後も検査でアンモニアと亜硝酸が繰り返しゼロになることを確かめてから群れを迎えます。

設備の動作を確認し、水質検査と部分的な換水を定期的に行いましょう。呼吸が速い、食欲がない、新しい斑点が出たなどの変化は、魚を診る動物病院への相談が必要です。ひどい呼吸困難や衰弱があれば、すぐに助けを求めます。測定値と最近の手入れの記録も状況の判断に役立ちます。

よくある質問

二匹だけでも飼えますか?

同じ種類で群れをつくる魚なので、RSPCAは少なくとも六匹のラスボラを勧めています。別の種類の魚では、同じ種類の仲間の代わりになりません。

水は茶色くする必要がありますか?

森林の環境は、軟水や酸性の水、隠れ場所を理解する手がかりになります。ただし、水の色から硬度やpH、有害な汚れは分かりません。薬剤を使うなら、魚に合う水の計画について相談したうえで検討しましょう。

モーリーのように簡単に稚魚が育ちますか?

卵を産む魚なので、過程が異なります。卵や幼生の成長に合う水と環境、非常に細かな餌、稚魚の汚れを処理できるろ過を整えた水槽を前もって用意します。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: Trigonostigma heteromorpha Natural History Museum University of Pisa.jpg · Mattia Nocciola (photograph) / Museo di storia naturale dell’Università di Pisa / Marta Arosio (WMIT, crop) · CC BY-SA 4.0. 画像形式を変更しました。

写真: Harlequin Rasbora.jpg · Mariusz Dabrowski (Wayrse) · CC BY-SA 3.0. 画像形式を変更しました。

写真: Cyprinidae Trigonostigma heteromorpha 3.jpg · Nasser Halaweh (NasserHalaweh) · CC BY-SA 4.0. 画像形式を変更しました。

写真: 01.Rasbora heteromorpha.jpg · Juan R. Lascorz / Togabi · CC BY-SA 3.0. 画像形式を変更しました。

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