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爬虫類 · 種の紹介・爬虫類

エボシカメレオンの飼い方:登る場所、光、水

エボシカメレオン(学名 Chamaeleo calyptratus)はイエメンとサウジアラビアに生息し、多くの時間を枝の上で過ごします。枝をつかめる足と尾を使い、日光を浴びる場所と葉に隠れられる場所を行き来します。高さがあり、通気のよい飼育ケージには、このように移動できる枝を設けましょう。枝から届く葉の上に、飲み水のしずくも必要です。

日中に活動するエボシカメレオンは、約9〜12か月で成体の大きさになることがあります。飼育ケージは最初から成体の大きさに合わせて用意しましょう。複数の止まり場所で温度を測ると、暖かい場所と涼しい場所があるか確かめられます。枝でつなぎ、カメレオンが行き来できるようにします。照明にはUVB(紫外線B波)も必要です。UVBは、体内でビタミンD3を作り、餌に含まれるカルシウムを利用する助けになります。

Chamaeleo calyptratus

細い枝に尾を巻きつけたエボシカメレオン
広さ
高さと通気性のある飼育ケージに、しっかり固定した枝と、複数の高さに身を隠せる場所を設けましょう。
温度と光
暖かい止まり場所と涼しい止まり場所を用意し、日中はUVBを照射します。温度は実際にカメレオンが使う場所で測りましょう。
水
霧吹きで湿らせた葉のしずくが飲み水になります。余分な水が流れ、濡れた面が再び乾くようにしましょう。
産卵への備え
メスを飼う場合は、卵を作れるようになる前に爬虫類の診療経験がある獣医師と相談し、適切な産卵場所を計画しましょう。

エボシカメレオンの暮らし

エボシカメレオンは枝を通り道や休む場所として使います。枝をつかめる足と尾が、移動を支えます。飼育ケージでは、広い床面よりも、体重を支えられる枝をつないで移動経路を作ることが大切です。水平や斜めの枝で、明るい場所、身を隠せる場所、涼しい場所を結びましょう。ミシガン大学の動物種資料「Animal Diversity Web」によると、成体の全長はメスが約25〜36 cm、オスが約43〜61 cmです。寿命の目安はメスが約5年、オスが最長8年とされていますが、個体によって大きく異なります。

エボシカメレオンは単独で飼育しましょう。頻繁に触るとストレスになることがあるため、少し離れて観察すると、カメレオンが静かに過ごしやすくなります。体色や行動は状況によって変わりますが、それだけで健康状態を確実に判断することはできません。見た目、食欲、活動の様子に気になる変化が続く場合は、爬虫類の診療経験がある獣医師に相談しましょう。

登って移動できる環境を作る

高さがあり、空気がよく通る飼育ケージなら、エボシカメレオンが異なる高さを行き来できます。枝はしっかり固定し、体重を支えられるものを使いましょう。葉は身を隠す場所になり、葉に覆われていない止まり場所では光と熱を受けられます。枝をつなぎ、床に下りずにこれらの場所を移動できるようにします。

獣医療情報サイトPetMDは、成体のエボシカメレオンには幅・奥行き・高さがそれぞれ約91 cm(36インチ)以上の飼育ケージを挙げ、できるだけ広い場所を勧めています。余裕があれば、登る経路や視線を避けて休める場所を増やせます。約9〜12か月で成体の大きさになることがあるため、迎えるときから成長後の広さを考えましょう。余分な水を排水でき、枝をすべて外さずに汚れた場所を掃除できるかも、設置時に確かめてください。

光と温度

日中に活動するエボシカメレオンには、明るい昼と暗い夜のはっきりした切り替わりが必要です。適切なUVB照明は、餌に含まれるカルシウムの利用に役立つビタミンD3を体内で作る助けになります。ランプの取り付け位置、ランプから止まり場所までの距離、カメレオンがその場所に移動できるかを合わせて考えましょう。葉やケージ内の設備が光を遮ると、止まり場所に届くUVBの量も変わります。

ケージ内の場所によって温度が異なり、暖かい場所と涼しい場所がある状態を、温度勾配といいます。カメレオンは場所を移動して体温を調節できます。PetMDが示す目安は、暖かい場所が約32〜35 °C、涼しい場所が約21 °Cです。実際の温度は室温、通気、ランプとの距離によっても変わるため、カメレオンが使う止まり場所で測りましょう。サーモスタットは、測った温度に応じてヒーターの出力を調整する装置です。日陰に移動できる環境と併せて、過熱を防ぐ助けになります。

飲み水と湿度

エボシカメレオンは葉などの表面についたしずくを飲みます。植物に霧吹きをするか、水を少しずつ垂らす装置を使って飲める場所を作れます。しずくは、枝の上から届く場所に必要です。水入れの水位だけを見るより、落ち着いた状態で実際に飲んでいるか観察すると、飲水の様子が分かります。

シカゴ・エキゾチックス動物病院の飼育資料では、湿度の目安を日中約30〜50%、夜間約75〜90%としています。湿度計は空気中の湿り具合を測る器具で、カメレオンが使う止まり場所の近くに置きます。測定値で、昼夜に必要な湿度の変化が起きているか確認できます。霧吹きの後は、通気と排水によって、濡れた面が日中に再び乾くようにしましょう。飲むためのしずくは、届きやすい葉に用意します。

餌と日々の手入れ

餌の中心は、コオロギ、バッタ類、適した大きさのゴキブリ類などの昆虫です。与える前の餌用昆虫には、カルシウムを多く含む適切な葉物野菜やそのほかの野菜を食べさせ、十分に栄養をとらせましょう。昆虫を通して、カメレオンに必要な栄養を届けるためです。昆虫はカメレオンの口に合う大きさを選び、食べ残しはケージから取り除きます。植物をときどき食べても、昆虫を中心とする食事の代わりにはなりません。

カルシウムの補給とUVB照明は、どちらも栄養の利用に関わります。適切な補助剤の種類や量は、カメレオンの状態や実際に受ける光などによって変わるため、爬虫類の診療経験がある獣医師と相談しましょう。餌の食べ残しや糞を取り除き、飲み水がつく面やケージ内の設備を清潔に保ちます。霧吹きの後にケージ内が再び乾くことも確かめましょう。

健康と産卵

メスのエボシカメレオンは、オスと一緒に暮らしたことがなくても卵を作ることがあります。卵を作れるようになる前に、ケージ内の適切な産卵場所の作り方を、爬虫類の診療経験がある獣医師と相談しましょう。産卵に適した環境がないと、卵を産みにくくなることがあります。卵が体内に残って産めない状態は、卵詰まり(卵塞)と呼ばれます。

明らかな衰弱や、いきんでも卵が出ない様子があれば、すぐに獣医師の診察を受けてください。餌を食べない、腹部が目立って膨らんでいる場合も、早めに爬虫類の診療経験がある獣医師に相談しましょう。目の腫れ、枝をつかみにくい様子、そのほかの長引く変化も診察が必要です。こうした症状には複数の原因が考えられます。写真や観察記録、餌、照明、測定した温度の情報があると、獣医師が状態を判断する助けになります。

よくある質問

エボシカメレオンは水入れから飲みますか?

この種は通常、霧吹きで湿らせた葉などの表面についたしずくを飲みます。届く場所にしずくを用意し、飲んでいるか観察することが大切です。

オスがいなくてもメスは卵を産みますか?

はい。卵を作れるようになる前に、適切な産卵場所について爬虫類の診療経験がある獣医師と相談しましょう。

どんなときに獣医師に相談すべきですか?

明らかな衰弱や、いきんでも卵が出ない様子があれば、すぐに獣医師の診察を受けてください。餌を食べない、腹部が目立って膨らんでいる、そのほかの変化が続く場合は、早めに爬虫類の診療経験がある獣医師に相談しましょう。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: Chamaeleo calyptratus female.jpg · Drägüs · Public domain. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている場面は変わっていません。

写真: Blumengärten Hirschstetten 2016-02-21 Jemenchamäleon (Chamaeleo calyptratus) c.jpg · Manfred Werner - Tsui · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている場面は変わっていません。

写真: Chamaeleo calyptratus 01.jpg · H. Zell · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている場面は変わっていません。

写真: 2017-03-30 AT Wien 22 Donaustadt, Palmenhaus Hirschstetten, Chamaeleo calyptratus (51705392235).jpg · Paul Korecky · CC BY-SA 2.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている場面は変わっていません。

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