セミロングの被毛を持つ猫 · アメリカ
バリニーズ
声をかけると鳴いて応え、家の中では人のあとをついて歩く。バリニーズには、そんな人とのやり取りを楽しむ猫が多くいます。絹のような被毛の下には、よく動くしなやかな体があります。一緒に遊ぶ時間と、登って探索できる場所を用意して迎えたい猫です。
基本情報
- 大きさ
- 中型
- 運動量
- 多め
- お手入れのニーズ
- ほどほど
- 遊びと刺激
- 一緒に学ぶことを楽しむ
- 飼育経験
- 準備をして初めて猫を飼う
おしゃべり好きで、人のすることに興味津々
キッチンで何をしているのか見に来たり、新しい段ボール箱を調べたり。バリニーズと暮らすと、すぐそばでこちらの様子をうかがう姿によく出会います。アメリカの猫の登録団体であるCFAとTICAは、人懐っこく、好奇心が強く、活発な猫と紹介しています。この親しさを楽しめる人には、うれしい存在になるでしょう。反対に、日中はあまり相手をしなくても過ごしてくれる猫を望むなら、普段どれくらい一緒にいられるかを考えておきたいところです。
人と遊んだり、簡単な課題に取り組んだりするのが好きな猫も多くいます。床を転がるボールや、先端のおもちゃが動く猫じゃらしは、そっと近づいて飛びかかる遊びにつながります。ただ、遊び好きな猫にも休みたいときはあります。顔を背けたり、その場を離れたりしたら、無理に誘い続けず、休ませてあげるとよいでしょう。子どもにも猫の様子を見ながら誘うことを伝えると、お互いに楽しい時間を過ごしやすくなります。
登る遊びと、追いかける遊び、頭を使う遊び
室内には、床の上だけでなく、高さのある場所を行き来できる道もつくってあげましょう。安定したキャットタワー、しっかり固定した棚、部屋を見渡せる高めの寝床などが使えます。高い場所を一つだけ設けるより、猫が無理なく上り下りできる配置が役立ちます。誰にも邪魔されず眠れる、静かな隠れ場所も必要です。
一緒に遊ぶ時間には、体を動かす遊びに、少し頭を使う遊びを組み合わせられます。猫じゃらしの先端のおもちゃを、小さな獲物のように床の上で動かし、ときどき物陰に隠したり、止めたりすると、猫が狙いを定める時間をつくれます。追いかけるだけでなく、おもちゃを捕まえて押さえられる機会も設けるとよいでしょう。浅いくぼみからフードを取り出す知育玩具も使えます。最初はフードを見える所に置き、前足で簡単に取れるようにすると取り組みやすくなります。遊びに使う分は一日の食事量から取り分け、食べる量が増えすぎないようにします。ひもや猫じゃらしは、遊び終わったら片づけておきましょう。
先住猫がいる場合は、少しずつ慣らしていく準備が必要です。新しく迎えた猫には、最初はフード、水、トイレ、隠れ場所のそろった別室を用意します。いきなり隣同士で食事をさせるのは避けたい進め方です。慣れたあとも、食事場所やトイレ、寝床を離して複数設けると、休みたいときに相手と距離を取れます。
遊びやフード探し、静かに過ごせる場所の作り方は、こちらをお読みください 室内飼いの猫を楽しませる:遊び、フードパズル、安全な隠れ場所 ↗

絹のような被毛を優しくとかす
被毛はほどよい長さで絹のような手触りがあり、尾にはふさふさとした飾り毛があります。綿毛のように密な下毛はないため、下毛の多い長毛猫に比べると、お手入れの負担は軽めです。まずは週に一度ほど、くしで優しくとかし、小さなもつれがないかを見てあげるとよいでしょう。必要な頻度は、毛の状態や、猫が自分でどのくらい毛づくろいできるかによって変わります。
初めてのお手入れは、短い時間から慣らすのがおすすめです。何度か優しくくしを通したら、ごほうびや遊びを挟むと、長く続けるより受け入れてもらいやすくなります。皮膚を引っ張るほど固まった毛玉は、動物病院に相談しましょう。猫の皮膚は薄く、毛玉と一緒に持ち上がった皮膚を切ってしまうことがあるため、はさみで切り取るのは危険です。定期的な診察では、歯や歯肉の状態も確認してもらうと安心です。

シャムから生まれた長毛の猫
バリニーズの祖先は、シャムの血統から生まれた長毛の子猫です。こうした子猫は以前から知られていましたが、20世紀半ばごろ、アメリカの繁殖家たちが一つの猫種として育てていきました。名前はバリ島の優雅な踊り手にちなんだもので、バリ島原産という意味ではありません。
国際的な猫の登録団体であるFIFeは、中型で細身ながら筋肉の発達した猫としています。大きな耳と、鼻先に向かって細くなる長い頭が特徴です。顔、耳、脚、尾が体のほかの部分より濃い色になる模様を持ち、この濃い部分を「ポイント」と呼びます。目は青く、近縁のシャムとの最も分かりやすい違いは被毛の長さです。
子猫に会うときは、見た目に加えて、それまでの育ち方も聞いておきたいところです。人や生活音、お手入れにどう慣れてきたかは、新しい暮らしを考える手がかりになります。成猫を迎えることもできます。その猫の生活リズムや、ほかの猫と暮らした経験が分かれば、無理の少ない迎え方を考えやすくなります。

目と歯の健康で知っておきたいこと
バリニーズでは、遺伝性の進行性網膜萎縮症という目の病気が知られています。略称はPRAです。網膜は目の奥にある光を感じる組織で、その細胞が少しずつ傷むと、視力を失うことがあります。カリフォルニア大学デービス校の獣医遺伝学研究所は、rdAcという特定の遺伝子変異を調べる検査の対象に、バリニーズを挙げています。
子猫を迎える前に、親猫が受けた関連する検査を確認し、結果の意味を説明してもらいましょう。このDNA検査で分かるのは、その特定の変異についてです。視力低下のあらゆる原因を調べられる検査ではありません。歩き方がおぼつかない、飛び移る距離をつかみにくそうにするなどの変化があれば、動物病院で原因を調べてもらう必要があります。
歯の病気は、猫種を問わず起こります。口臭やよだれが増えたり、食べ物を慎重にかむようになったりしたら、単なる癖と片づけず相談しましょう。動物病院では、その猫に合う歯のお手入れと、少しずつ慣らす方法を教えてもらえます。Fellfolioには、検査結果や通院予定と一緒に、食べ方や家の中での動き方の変化も記録できます。
バリニーズはあなたの暮らしに合う?
こんな場合に合う可能性があります…
- 毎日一緒に遊ぶ時間があり、よく鳴いて話しかけてくる、好奇心旺盛な猫との暮らしを楽しみたい。
- 安全に登れる場所と隠れ場所を用意でき、普段の生活で猫と過ごす時間も取れる。
- お手入れや簡単な練習を急がず教え、猫が乗り気かどうかにも気を配れる。
迎える前に考えておきたいこと
- とても静かで控えめな猫を望み、日々の暮らしで遊びに誘われることは少ないほうがよい。
- 長時間の留守が多く、毎日一緒に過ごす時間や、信頼できる人に世話を頼む手配が難しい。
- 先住猫がいるが、徐々に慣らすための別室を用意できず、そこで食事やトイレ、隠れ場所を分けることも難しい。
ほかの猫種にも会ってみましょう。
大きさ、運動量、お手入れ、遊びのニーズをもとに選んでいます。
半長毛 · オリエンタル系の猫
オリエンタルロングヘア
すらりとした体、大きな耳、絹のような毛が広がる長い尾。オリエンタルロングヘアは活発で、人のそばにいたがり、声で気持ちを伝えることの多い猫です。話しかけたり、一緒に遊んだりする時間を楽しみたい人にとって、その好奇心は暮らしの楽しみになるでしょう。
出典と写真クレジット
- Balinese breed profile
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, シャムから生まれた長毛の猫, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Balinese, Siamese and Oriental breed standard
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- Balinese breed profile
このプロフィールでの参照箇所: 気質, 日々の暮らし, 毎日のお世話, シャムから生まれた長毛の猫, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Indoor cats
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- Tips for grooming longhaired cats
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話
- Cats and play
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし
- Feline Dental Disease
このプロフィールでの参照箇所: 毎日のお世話, 健康
- Introducing your new cat to other cats in your home
このプロフィールでの参照箇所: 日々の暮らし, この品種はあなたの暮らしに合いそう?
- How to keep your cat healthy and happy
このプロフィールでの参照箇所: 健康
- Progressive Retinal Atrophy, PRA rdAc
このプロフィールでの参照箇所: 健康
写真の出典
正面 · Talophex · CC BY-SA 4.0
日常の様子 · W.carter · CC BY-SA 4.0
毛並みと特徴 · Pomewgranate · CC BY-SA 4.0
子猫 · Nickolas Titkov · CC BY-SA 2.0



