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鳥 · インコとオウムを知る

モモイロインコの飼い方:仲間と飛ぶ時間、夢中になれる毎日

桃色の胸に灰色の翼、好奇心いっぱいのまなざし。モモイロインコは一目で印象に残る鳥です。足で小枝をつかんで樹皮をはがしたり、仲間と一緒に飼育スペースを飛んだりする様子には、色の美しさとはまた違う魅力があります。毎日、体を動かし、身の回りのものを調べられる暮らしが必要です。

一緒に暮らす時間は数十年に及ぶこともあります。迎える前に、日々の様子を思い描いてみると準備すべきことが見えてきます。どこで飛ばせるのか、誰が世話をするのか、鳴き声は今の住まいで受け入れられるのか。羽から出る細かな粉の掃除や、かじって壊した遊び道具の交換も、日々の世話に含まれます。

Eolophus roseicapilla

木製の餌台にいる、桃色の胸をしたモモイロインコ。
仲間との暮らし
初めから相性のよい同種の仲間と暮らせるように計画したい鳥です。相性を確かめずに2羽を一緒にすると、うまくいかないこともあります。
飛べる空間
障害物のない飛行経路と、安定して止まれる場所が必要です。リビングに置いたケージだけでは、暮らしに必要な空間を確保できません。
長く続く世話
National Zoo & Aquariumは、飼育下の寿命を30〜40年としています。費用と世話の体制は、長い時間を見据えて準備しましょう。

オーストラリアに暮らす桃色と灰色のオウム

モモイロインコの学名はEolophus roseicapillaです。オーストラリアではGalahという名前で親しまれています。全長は約35センチメートル。名前にはインコと付きますが、オウムの仲間です。顔や体の下面の桃色、灰色の翼、淡い色の冠羽が特徴です。冠羽とは頭の上にある飾り羽を指します。

オーストラリアの広い範囲に分布し、地面で種子を探したり、餌の多い場所へ群れで移動したりします。群れの中でも、仲のよい2羽は近くで過ごすことが多い鳥です。静かに餌を食べていたかと思うと、素早く身軽に飛び立ちます。食べ物を探すこと、飛ぶこと、仲間と関わること。このような野生での過ごし方は、人と暮らす場合に必要な活動を考える手がかりになります。

相性のよい仲間と、離れて過ごせる場所

モモイロインコは、相性のよい2羽で暮らせるように計画するのがよいでしょう。一緒に休み、呼び交わし、互いの羽を整えることは、この鳥にとって大切な関わりです。その暮らしの中で、人との信頼関係も育まれます。責任を持って譲渡を行う団体などから、すでに仲よく暮らしている2羽を迎える方法もあります。それまでの関係が分かるため、迎え入れる際の見通しを立てやすくなります。

新しい鳥を紹介する前には、鳥の診療に詳しい獣医師に健康状態を確認してもらい、一時的に別の場所で飼う期間について相談しましょう。この隔離期間を検疫といい、まだ気づいていない感染症を持ち込む危険を減らすために設けます。その期間を終えてから、距離を取りながら姿や声に慣れさせ、見守りのもとで会わせる段階へ進めます。

一緒に暮らし始めた後も、それぞれが離れて休める場所と、餌や水を利用できる環境が必要です。一方が繰り返し追い払う、押さえつける、傷つける場合は、安全に分けて飼う必要があります。オウム同士の争いは深刻になることもあるため、別々に過ごせる設備を準備し、相手選びでは経験のある人に相談するとよいでしょう。新しい鳥を、先住鳥のいる飼育スペースにいきなり入れるのは避けるべきです。

飛ぶための空間を決めてから、止まり木を置く

鳥が中で飛べる大きな飼育設備を、ここでは鳥舎と呼びます。大切なのは、止まり木などを置いた後にも、十分な空間が残ることです。安定した着地点の間で何度か羽ばたけて、すぐに向きを変えずに済む長さが必要です。World Parrot Trustは、モモイロインコ用として、人が中に入れる長さ7メートル以上の鳥舎を勧めています。

室内で暮らす場合も、毎日実際に使える、安全な飛行スペースを用意したいところです。登るための枝をたくさん入れた背の高いケージでは、飛行距離を確保できません。太さの異なる枝は、足の握り方を変えるのに役立ちます。休む場所と、その間を飛ぶ経路をふさがないように配置しましょう。餌や水の器は、上からふんが入りにくい場所に置くと衛生を保ちやすくなります。

室内で飛ばせる前には、窓や外につながるドアを閉め、扇風機を止め、コードに触れられないようにする必要があります。大きなガラス面は、鳥が障害物と分かるようにしましょう。屋外の鳥舎には、身を隠せる場所、日陰、逃げ出しにくい出入口が必要です。温度や照明、風雨を避ける場所は、地域の気候とそれまでの飼育環境に合わせて計画します。鳥の住まいづくりのガイドでは、準備の手順を詳しく紹介しています。

食事に変化をつけ、食べる量を把握する

野生で種子を食べるからといって、ヒマワリの種だけで栄養が整うわけではありません。野生のモモイロインコはよく動いて食べ物を探し、季節に応じて手に入る餌も変わります。家庭では、栄養バランスが整った、オウムに適した総合栄養食を基本にするとよいでしょう。ペレットは、複数の材料を混ぜて小さく成形した餌です。ブロッコリーやニンジンで変化をつけ、果物も少量なら組み合わせられます。種子やナッツは量を決めて1日の食事に含めたり、練習のごほうびに使ったりできます。

必要な量は、鳥の活動量などによって変わります。高カロリーのおやつが多く、運動が少ないと太りすぎにつながります。器の中の餌が減るたびに補充するのではなく、1羽ずつ何をどのくらい食べているかを見ることが大切です。餌探しの遊びやごほうびに使う分も、1日の食事量に含めます。体つきの評価では、筋肉や脂肪のつき方を確認します。鳥の診療に詳しい獣医師に見てもらいましょう。

食事の切り替えには時間がかかります。新しい餌は慣れた餌と並べて出し、実際に食べているか確認しましょう。これまでの餌を減らすのは、新しい餌を安定して食べるようになってからです。飲み水の交換と器の洗浄は毎日行い、生鮮食品の残りは傷む前に片づけます。モモイロインコには、消化用の砂礫を与える必要はありません。これは、一部の鳥が餌をすりつぶすために飲み込む小さな石のことです。

探す、かじる、一緒に覚える

鳥に安全で、薬剤などの処理をしていない木片は、凝ったおもちゃ以上に興味を引くことがあります。足で回しながらかじり、少しずつ壊すことを楽しめます。簡単な餌探しには、ゆるく折った紙の中に、いつもの餌を数粒、見えるように置いてみましょう。取り出し方が分かったら、少しずつ難しくできます。工夫すればちゃんと餌に届くことが、この遊びの大切な部分です。

見慣れないものは、最初は少し離れた位置から見せるとよいでしょう。すぐに調べに来る鳥もいれば、何度か見てから近づく鳥もいます。日々の点検では、壊れた金具、鋭い縁、ほつれた糸などを取り除きましょう。素材はくちばしの力に合ったものを選び、飛ぶ経路をふさがないように置きます。

短い練習を重ねると、毎日の世話がしやすくなります。自分から止まり木に乗る、キャリーに近づく、体重計に乗るといった行動を覚えてもらう練習です。できた直後に小さなごほうびを渡すと、どの行動を求められているかが伝わります。キャリーに慣れる練習では、落ち着いてそちらを見るだけでも最初の一歩になります。無理に近づけず、鳥自身が進めるようにしましょう。鳥のトレーニングガイドでは、こうした小さな段階の作り方を紹介しています。

鳴き声と羽の粉に備える

モモイロインコは、よく通る大きな声でやり取りをします。十分に遊べている鳥でも、一日中静かにしているわけではありません。迎える前に実際の飼育環境を訪ね、鳴き声を聞いておくと判断しやすくなります。音が伝わりやすい住まいでは問題になることもあります。また、毎日の生活の中に、遊んだり関わったりする時間を継続して確保できるかも考えたいところです。

オウムの仲間は、特別な羽から細かな粉を出します。動いたり羽づくろいをしたりするうちに、粉が室内に広がります。拭き取りやすい床や家具、こまめな掃除、十分な換気が管理に役立ちます。鳥が嫌がらずに利用する水浴びの機会も、羽の手入れに取り入れられます。ぜんそくや、すでに分かっている粉じんへのアレルギーがある人は、迎える前に医師へ相談し、健康への影響を確かめておきましょう。

空気の管理では、煙や刺激のある蒸気から守ることも必要です。キッチンは鳥の生活場所に適していません。コーティングされた器具の過熱で発生する気体は特に危険で、PTFEを含むフライパンなども該当します。PTFEは、こびりつきを防ぐ一部のコーティングに使われるプラスチックの略称です。香り付きスプレーや洗剤の強い蒸気も、鳥のいる空間に入らないようにしましょう。

小さな変化を見逃さないために

定期的な体重測定は、変化に気づく助けになります。自分から体重計に乗る練習をして、できるだけ同じ時間帯に測るとよいでしょう。別のモモイロインコの体重と比べるより、その鳥の体重がどう変わったかを見るほうが役立ちます。はっきりした増減があれば、食事やほかの様子と合わせて、鳥の診療に詳しい獣医師に相談しましょう。

食べる量が減る、普段より静かになる、ふんが変わる、羽を膨らませて長く座っているといった様子は、早めに診てもらう理由になります。明らかな呼吸困難、強い衰弱、けががある場合は、すぐに獣医師の診療を受ける必要があります。動物病院の電話番号、利用できる救急窓口、キャリーは前もって準備しておきましょう。

羽の傷みや、羽が抜けた部分が生じる原因は一つではありません。病気、食事、生活環境などが関わることがあります。おもちゃを増やすだけですべて解決するものではないため、診察を受け、日々の暮らしも振り返ることが改善につながります。定期健診は、体重、くちばしや足の状態、栄養について相談する機会にもなります。

これまでの暮らしを知って迎える

迎える前には、以前一緒にいた鳥、食べ慣れた餌、健康状態、人との接し方について詳しく聞いておきましょう。成鳥のペアでも、新しい家庭によくなじむことがあります。若い鳥は自力で食べられる段階であることに加え、親やほかの鳥と関わりながら育つ機会が大切です。人がひなへの給餌を担う育て方を人工育雛といいます。その場合も、鳥同士の関わり方を学ぶために、ほかのオウムやインコとの接触が必要です。

2羽で暮らすことと、繁殖させることは別に考えられます。巣箱や暗い空洞は繁殖行動を促すことがあるため、普段の寝床として安易に置くべきではありません。背中や翼の下をなでることも、性的な反応を促す場合があります。鳥が触れ合いを求めるなら、頭をやさしくかくほうが適しています。

産卵を繰り返したり、繁殖に関わる行動で困ったりする場合は、鳥の診療に詳しい獣医師に相談しましょう。産卵の前後に弱る、いきむ、呼吸が苦しそうになる場合は、すぐに助けが必要です。卵詰まりとは、卵を正常に産み出せなくなった状態です。自分で腹部を押して解決しようとすると、傷つけてしまう恐れがあります。

数十年先まで続く暮らしを考える

キャンベラのNational Zoo & Aquariumは、モモイロインコの飼育下の寿命を30〜40年としています。その間には、飼い主の暮らしも大きく変わるかもしれません。引っ越しや勤務時間の変更、自分が病気になったときの世話まで含めて計画しておくと安心です。

予算には、飼育設備、日々の餌、交換する枝や遊び用の材料、動物病院の費用を含めましょう。費用プランナーを使うと、項目ごとに整理できます。旅行中の世話には、食事量、鳥が知っている合図、掃除の手順、連絡先をまとめたお世話プランが役立ちます。代わりに世話をする人には、事前に2羽と会ってもらい、扉やキャリーの安全な扱い方も伝えておきましょう。

モモイロインコは人と親しい関係を築いても、自分の意思と仲間との付き合いを持つ鳥です。互いに羽づくろいをする2羽、小枝を夢中でかじる姿、いつもの止まり木へ迷いなく飛ぶ様子。そんな日常を眺めることも楽しめると、一緒に暮らす喜びが深まります。

よくある質問

たくさん構ってあげれば、1羽でも飼えますか?

これから迎えるなら、相性のよい同種の仲間と暮らせるように計画したいところです。人は一緒に遊んだり練習したりできますが、鳥同士の関わりをすべて担えるわけではありません。長く1羽で暮らした鳥の相手を探す場合は、経験のある人に相談するとよいでしょう。

モモイロインコは静かな鳥ですか?

力強く、よく通る声で鳴くことがあります。静かに過ごす時間もありますが、いつも静かな同居相手とは考えないほうがよいでしょう。迎える前に飼育経験のある人を訪ねると、実際の鳴き声を知ることができます。

大きなケージを用意し、毎日ケージから出して室内を飛ばせれば十分ですか?

大切なのは、実際にどれだけ飛べる場所があり、毎日使えるかです。ケージだけでは足りません。World Parrot Trustは、人が中に入れる長さ7メートル以上の鳥舎を勧めています。鳥と地域の条件に合わせて、生活空間全体を考える必要があります。

言葉を覚えますか?

言葉や音をまねる鳥もいます。ただし、それを目当てに種類を選ぶべきではありません。人の言葉を覚えなくても、一緒に小さな練習を重ねることは楽しめます。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: Galahs · Robyn Jay · CC BY-SA 2.0.

写真: Galah · NAPARAZZI · CC BY-SA 2.0.

写真: Galahs · Caroline Jones · CC BY 2.0.

写真: Galah: Loop the Loop · I Am birdsaspoetry.com  · CC0 1.0.

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