頭の色が違っても同じ種類
コキンチョウはオーストラリア北部に生息し、学名はChloebia gouldiaeです。小型の鳥の仲間であるカエデチョウ科に属します。頭の色には黒、赤、黄みがかったオレンジ色があり、いずれも同じ種に見られる色違いです。飼育下で生まれたほかの色の型もあります。頭の色だけで雌雄を判別したり、別の種だと判断したりはできません。
若鳥は初め、成鳥ほど鮮やかではありません。色鮮やかな羽は、古い羽が新しい羽に生え替わる換羽を経て育ちます。迎える際は、成鳥のような色かどうかより、自力で安定して食べていることと、健康状態を確認できることが大切です。新しい家に来てから数日は、食べ慣れた餌と使い慣れた容器を用意しておきましょう。
すでに仲よく暮らしているつがいや、世話をしてきた人が鳥同士の関係をよく把握している群れは、迎えるときの選択肢になります。鳥同士の関係、年齢、これまでの餌、産卵歴を聞いておくと、どの鳥が一緒に休むか、確実に食べる餌は何か、繁殖行動があったかを把握できます。似た色の鳥が複数いる場合は、1羽ずつの写真があると、留守中に世話をする人も見分けやすくなります。
暖かく、飛べる広さのある飼育スペース
スイス動物保護協会は、6~10羽のコキンチョウに対し、床面積を少なくとも2 m²、たとえば2 m×1 m、高さを2 m確保するよう勧めています。この大きさの飼育スペースは、より小さな群れの飛行スペースを考える際にもよい出発点です。飼育スペースの容積の少なくとも3分の1は、物を置かずに空けておきましょう。とまり木の間に長く見通しのよい空間があれば、鳥は何度か羽ばたいて移動できます。
飼育スペースの奥側に外から見通せない部分を設け、鳥が身を隠せるようにします。太さの違う自然の枝を配置すれば、鳥は枝の間を飛び、休む場所を選べます。種類を確かめ、薬剤を散布していない葉付きのハシバミやヤナギの枝も、隠れ場所になります。餌入れと水入れは、上のとまり木から落ちるふんが入らない場所に置きましょう。
部屋の暖かさは安定して保つ必要があります。鳥が過ごす場所に温度計を置けば、スイス動物保護協会が勧める少なくとも20 °Cを夜間も保てているか確認できます。一方、ガラス越しの直射日光では暑くなりすぎることがあるため、日陰へ移れるようにしてください。鳥用の照明は、とまり木との位置関係も考え、飼育に詳しい専門家に相談して計画するとよいでしょう。毎日暗い時間を設け、夜は落ち着いて休めるようにします。冷たい隙間風、煙、調理中の蒸気は避けてください。
相性のよい群れをつくり、望まない繁殖を防ぐ
餌を食べる場所を複数設け、とまり木を離して配置すると、気の弱い鳥も邪魔されずに食べたり休んだりしやすくなります。毎日、どの鳥も餌入れと休む場所を使えているか見てください。いつも追いかけられる鳥や、隅から動かなくなった鳥がいれば、群れの組み合わせと配置を見直す必要があります。その際は、別の適切な飼育スペースがあると対応しやすくなります。
新しい鳥は、群れと接触する前に鳥の診療に詳しい獣医師の診察を受け、一時的に別の部屋で過ごさせます。この隔離は検疫と呼ばれ、感染の可能性がある病気を先住の鳥に広げないためのものです。隔離期間は、健康状態とこれまでの経緯に応じて動物病院で決められます。その後、少しずつ互いの存在に慣らせます。コキンチョウを、ほかのフィンチ類(小型の種子食の鳥の総称)やインコ類と安易に一緒に飼うことは避けましょう。餌場などでの鳥同士の力関係、食事、必要な温度が異なり、同居が難しい場合があります。
巣箱や巣材は繁殖行動に影響します。繁殖を予定していないなら、鳥を迎える前に、望まないひなが生まれないようにする方法を考えておきましょう。相性のよい同性同士の群れも、選択肢の1つです。予期しない産卵や繰り返す産卵があれば、新しく産んだ卵を何度も取り除いて雌に負担をかける前に、鳥の診療に詳しい獣医師へ相談してください。
小さな種子を含む、偏りのない食事
コキンチョウは、さまざまな種類のアワや草の種子など、小さな種子を食べます。ドイツの鳥類飼育団体AZは、カエデチョウ科の鳥向けに調合された種子の餌を紹介しています。ただし、種子だけでは必要な栄養をすべて満たせるとは限りません。鳥が好きな種子だけを選んで食べる場合は特に注意が必要です。フィンチ類向けのペレットは、材料を小さな粒ごとにまとめた加工飼料で、食事を補ったり、食事の中心にしたりできます。鳥の診療に詳しい動物病院で、これまでの食事や年齢、繁殖の時期などに合わせた組み合わせを相談できます。
種類を確かめて洗ったハコベや、小さく切ったキュウリ、チコリを生の餌として与えることもできます。複数の食べやすい場所に置くと、どの鳥も餌に近づきやすくなります。餌皿は毎日洗い、水分の多い食べ残しは食後に取り除きましょう。種子の空殻がたまると、食べられる餌がほとんど残っていなくても、餌皿がいっぱいに見えることがあります。
餌を変えるときは、食べているかどうかを丁寧に観察してください。初めは新しい餌を食べ慣れた餌と一緒に出し、体重と実際に食べた量を確認します。慣れない餌を食べさせるために、空腹のままにしてはいけません。カルシウム源などの補助食品は、食事全体との釣り合いを考えて使う必要があります。不溶性グリットは、胃の中で餌をすりつぶすための小石です。一般的な栄養補助食品ではないため、適切な助言を受けずに加えないでください。
水浴び、換羽、毎日の観察
足を安全にかけられる縁のある浅い水浴び皿を用意するとよいでしょう。新鮮な水を入れ、鳥が簡単に出られるようにし、使用後は皿を洗います。新しい枝、分散して置いた餌、飛べる空間も、鳥が活動する機会になります。少し離れた場所からなら、鳥が距離を取れるようにしながら、食事や水浴び、群れでの関わりを観察できます。
換羽では古い羽が新しい羽に生え替わります。この間は見た目が変わることもありますが、いつもどおり食べ、日々の生活を送れているか確かめましょう。羽が抜けて地肌が見える部分、傷ついた皮膚、長く羽を膨らませたままの状態は、診察が必要です。年齢を重ねた鳥には、餌や休む場所までの距離を短くすると役立つことがあります。一方、新たに動きにくくなった場合も、鳥の診療に詳しい獣医師に診てもらってください。
食べる量が明らかに減った鳥、弱って見える鳥、呼吸の様子が変わった鳥は、速やかに鳥の診療に詳しい獣医師に診てもらう必要があります。呼吸が苦しそうなら、すぐに動物病院か救急診療に連絡してください。適切な小型の移動用ケースを用意し、鳥を迎える前に、緊急時に連絡できる鳥の診療に詳しい動物病院や救急診療先を確認しておきましょう。留守中に世話をする人には、鳥ごとの写真、餌の詳しい情報、室温の目安が役立ちます。
よくある質問
コキンチョウをセキセイインコと一緒に飼えますか?
コキンチョウに合った飼育スペースを別に用意するほうが、必要な環境を整えやすくなります。くちばしの力、行動、必要な暖かさが異なります。体の大きさが似ていても、同居に向くとは限りません。
眠るために巣箱は必要ですか?
落ち着いて休める場所は必要です。ただし、巣箱や巣材は繁殖行動を促すことがあるため、望まない繁殖を防ぐ方法を考えずに加えないでください。その群れに合う休む場所や配置は、鳥の診療に詳しい専門家に相談できます。
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出典・写真クレジット
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写真の出典
写真: Chloebia gouldiae - Gouldamadine - Blaue Mutation - Deutscher Kanarien- und Vogelzüchterbund (DKB) - Vogelbund - Johann Alexi.jpg · Johann Alexi · CC BY-SA 4.0. ウェブ用に縮小してWebP形式に変換しました。画像の内容は変更していません。
写真: Gouldian finches, Fergusson River.jpg · Swimpanzee · CC BY 4.0. ウェブ用に縮小してWebP形式に変換しました。画像の内容は変更していません。
写真: Gouldian Finch at Auckland Zoo 2023.jpg · N Lindsay · CC BY-SA 4.0. ウェブ用に縮小してWebP形式に変換しました。画像の内容は変更していません。
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