枝や葉の間で暮らすヤモリ
原産地では、Phelsuma grandisは木やほかの植物の上で餌や隠れ場所を見つけます。庭や建物でも見られます。鼻孔と目の間にある赤い線が目立つ特徴です。古い文献ではPhelsuma madagascariensis grandisという亜種名で記されることがありますが、現在は独立した種として扱われています。
テラリウムでは、暖かい場所で過ごす様子や、枝を登り、昆虫を捕らえる様子を観察できます。一度の体色の変化だけでは、健康状態について多くは分かりません。数日間にわたり、どこで過ごすか、餌を食べているか、体つきがどう変わるかを見るほうが役立ちます。
枝や植物を入れた後も動ける広さに
ReptiFilesは成体1匹に対し、長さ、奥行き、高さの順に、少なくとも60 × 60 × 120 cmのテラリウムを勧めています。より大きなテラリウムなら、つながった登り道を長く取れます。枝と枝の間にも、ヤモリが狩りをしたり場所を移ったりできる空間を残しましょう。
垂直や斜めに配置した枝をしっかり固定し、異なる高さの場所をつなぎます。幅の広い葉、竹、コルクは止まり場所や隠れ場所になります。重い物は、ヤモリが跳んだときに倒れないよう固定してください。植物の陰で休むときも、熱いランプに触れない配置が必要です。
特に幼体は、驚くほど狭い隙間から抜け出します。扉の隙間、通気口の網、ケーブルを通す穴は、その個体の大きさに合っているか確かめましょう。扉を閉める前にはレールの中も確認します。もう1匹迎えるなら、別のテラリウムを用意するのがよいでしょう。同性同士は争うことがあり、雄と雌でも必ず一緒に暮らせるとは限りません。
明るく暖かい場所と、涼しい葉陰
ReptiFilesが示す日中の目安は、体を温める場所で29~32 °C、涼しい場所で25~28 °C、夜間は23~25 °Cです。テラリウム全体を同じ温度にせず、ヤモリが涼しい場所も選べるようにします。実際に止まれる場所に温度センサーを置き、暖房器具に合った温度調節機器を使うと、部屋の温度に合わせて環境を整えやすくなります。
オオヒルヤモリには、明るい可視光と適切なUVB照明が必要です。UVBはビタミンD3の生成を助け、カルシウムの利用を支えます。受ける光の量はランプまでの距離や網による遮り方で変わります。植物を配置し、光が直接当たらない日陰にも移動できるようにしましょう。サーモスタットは温度を調節する機器です。メタルハライドランプは、1つのランプから熱と光を出します。このランプは、一般的なサーモスタットを使って通常の保温ランプのように明るさを調節したり、点灯と消灯を繰り返したりすることはできません。ランプの方式に合った制御機器が必要です。
ReptiFilesは相対湿度の目安を約40~75%とし、テラリウム内の場所や時間帯によって変化があることを想定しています。相対湿度は、空気中の水蒸気量が、その温度で含める最大量の何%に当たるかを示す値です。ヤモリは葉についた水滴を飲みます。霧吹きの後は、換気によって表面が乾くようにしましょう。ヤモリが届く高い場所に新鮮な水を入れた小皿を置けば、別の水飲み場にもなります。
昆虫と専用の栄養バランスの整った飼料
野生では昆虫や花の蜜などを食べます。飼育下では、適した餌用昆虫と、この種のヤモリ向けと表示された、必要な栄養をそろえた配合飼料を与えられます。粉末飼料は水で溶いて使います。果物のピューレやベビーフードは栄養バランスが異なり、この配合飼料の代わりにはなりません。餌皿は、ヤモリが普段使う登り道のそばの高い場所に置けます。
ReptiFilesは、生後約6か月までの給餌の出発点として、適した昆虫を毎日、ヤモリ用の完全配合飼料を1日おきに与えることを勧めています。生後約6か月からは、昆虫を週2~3回、配合飼料を週1回としています。量は成長や体つきを見ながら調整しましょう。体に合った大きさのコオロギ、小型のゴキブリ、バッタを使うと餌に変化をつけられます。
餌用昆虫にも、与える前から栄養のある餌と水を十分に与えます。カルシウムや、必要に応じて使うビタミンの補給は、完全配合飼料とUVB照明の条件に合わせて考えます。爬虫類を診られる獣医師に給餌計画を確認してもらえます。水で溶いた飼料の残りは暖かいテラリウム内では早く傷むため、遅くとも翌日には取り除きましょう。
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慌てて捕まえずに世話をする
ヒルヤモリの皮膚は、強く引っ張ったり無理につかんだりすると、はがれることがあります。尾を自ら切り離すこともあります。掃除や通院のために移すときは、移動用ケースを先に用意し、枝を伝ってケースに入れるようにするか、餌でケースへ誘導するとよいでしょう。部屋の中を自由に歩かせると、安全に捕まえて戻すことがずっと難しくなります。
テラリウムを開ける前には、ヤモリの居場所を確認しておきましょう。短時間で済む作業なら、休み場所にいるヤモリを移さずに行えることが多いです。ふんや汚れた部分は定期的に取り除きましょう。テラリウム専用の掃除道具を使い、世話の後に手を洗うことで、食品やほかの動物に病原体が移るリスクを減らせます。
変化に早めに気づく
脱皮の後は、指先や尾の先に、締めつけるような古い皮が残っていないか確認しましょう。皮が残る場合は、爬虫類を診られる動物病院で原因と対処法を確認してください。皮膚が傷つきやすいこの種では、自分で引きはがすことは特に危険です。
体重の減少、目に見える傷、腫れた脚、食べ方の変化が続く場合も、獣医師に診てもらう必要があります。呼吸が苦しそうなとき、ひどく弱っているとき、重いけがをしたときは、すぐに獣医師へ連絡してください。最近の写真、餌と栄養補助剤の記録、ヤモリが普段いる場所で測った温度などの値が診察に役立ちます。
よくある質問
オオヒルヤモリは人になれますか?
世話をする人に慣れ、餌を求めて近づく個体もいます。ただし、慣れていても安全につかめるわけではありません。皮膚が傷つきやすいため、テラリウム内で観察する飼い方に向いています。
一緒に飼う仲間は必要ですか?
オオヒルヤモリは1匹でも飼えます。同じテラリウムで飼うと争いやけがにつながることがあるため、もう1匹迎える場合は別のテラリウムを用意しましょう。
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出典・写真クレジット
- Phelsuma grandisThe Reptile Database枝や葉の間で暮らすヤモリ
- Giant Day Gecko Care SheetReptiFiles, Mariah Healey枝や葉の間で暮らすヤモリ · 枝や植物を入れた後も動ける広さに · 明るく暖かい場所と、涼しい葉陰 · 昆虫と専用の栄養バランスの整った飼料
- Contribution à l’étude des geckos diurnes du genre Phelsuma, entretien et pathologieGeoffrey Mellerin, École Nationale Vétérinaire de Toulouse, veterinary thesis 2011枝や葉の間で暮らすヤモリ · 昆虫と専用の栄養バランスの整った飼料 · 慌てて捕まえずに世話をする · 変化に早めに気づく
- General carePhelsuma Farm枝や植物を入れた後も動ける広さに · 明るく暖かい場所と、涼しい葉陰 · 慌てて捕まえずに世話をする
- UVB Lighting for ReptilesFrances M. Baines, veterinary surgeon; LafeberVet明るく暖かい場所と、涼しい葉陰
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- Reptiles and AmphibiansCenters for Disease Control and Prevention慌てて捕まえずに世話をする
写真の出典
写真: Gecko diurno grande de Madagascar (Phelsuma grandis), Nosy Komba, Madagascar, 2025-09-12, DD 30.jpg · Diego Delso · CC BY-SA 4.0. ウェブ掲載用のサイズに縮小し、WebP形式に変換しました。画像の内容は変わっていません。
写真: Madagascar giant day gecko (Phelsuma grandis) head Nosy Komba.jpg · Charles J. Sharp · CC BY-SA 4.0. ウェブ掲載用のサイズに縮小し、WebP形式に変換しました。画像の内容は変わっていません。
写真: Phelsuma grandis in her enclosure.jpg · Marek Hlavinka · CC BY-SA 4.0. ウェブ掲載用のサイズに縮小し、WebP形式に変換しました。画像の内容は変わっていません。
写真: Phelsuma grandis juvenile.jpg · Phelsumagrandis · CC BY-SA 4.0. ウェブ掲載用のサイズに縮小し、WebP形式に変換しました。画像の内容は変わっていません。






