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馬 · Fellfolio

リピッツァナー:歴史、調教と毎日の健康管理

スペイン乗馬学校のリピッツァナーは、難しい動きを軽々とこなしているように見えます。しかし、そのための力とバランスを身につけるには長い年月がかかります。乗馬学校以外でも、乗用馬や馬車を引く馬として調教されています。迎えることを考えるなら、どんな調教を受けてきたかを聞き、馬と自分の経験に合う活動を選ぶことが大切です。

屋外の囲いの中に立つリピッツァナー。
歴史
リピツァと、古典的な乗馬の技術に深く結びつく馬です。
調教
課題を分かりやすい小さな段階に分け、準備を重ねましょう。
健康
毛色が薄くなる芦毛の馬では、新しい皮膚のしこりを獣医師に確認してもらうことが大切です。

リピツァからウィーン、ピーバーへ

リピツァの牧場は1580年、現在のスロベニアに当たる地域に設立されました。オーストリアのリピッツァナーの群れは、1920年にピーバーへ移りました。古典的な乗馬の技術は、現在もこの馬のイメージを形づくっています。ピーバーでは、雌馬も乗馬や馬車を引くための調教を受けています。よく知られる雄馬の演技だけが、この馬の活躍の場ではありません。

迎える馬が何を学んでいるかは、一頭ごとに確認しましょう。馬車を引く経験がある馬と、乗馬を学ぶ若い馬では、身につけた日課が異なります。書類と以前の世話をしていた人の説明が、その経歴を知る手がかりになります。人が乗る間に静かに立てるか、単独で屋外に出た経験があるか、知らない馬の群れにどう慣れるかも、迎える前に聞いておきたいことです。

クロアチアのMESAPの催しで、人に引かれて歩く二頭のリピッツァナー。
クロアチアのMESAPの催しで、人に引かれて歩く二頭のリピッツァナー。

がっしりした体格と、変化する毛色

ピーバーは、リピッツァナーをがっしりして力強い馬と説明し、体高は153〜158センチメートルとしています。実際の馬の高さは、肩の付け根で最も高い部分であるき甲まで測って確認しましょう。体の長さ、背中の形、輸送する際に必要な広さも考慮することが大切です。

多くのリピッツァナーは芦毛です。生まれたときには色のついた被毛がありますが、年齢とともに毛色が薄くなります。その下の皮膚には色素が残ります。このため、暗い色の子馬が、成長するとほぼ白い馬に見えることがあります。一方で、一生暗い毛色を保つリピッツァナーもいます。

リピツァの牧場で撮影されたリピッツァナーの雌馬の頭部。
リピツァの牧場で撮影されたリピッツァナーの雌馬の頭部。

簡単な練習から、力とバランスを育てる

乗馬学校での調教には何年もかかります。難しい動きの前に、体と心の準備を少しずつ積み重ねます。個人が飼う馬にも、この考え方は役立ちます。課題は馬が理解でき、これまでの経験に合う内容にしましょう。通常の歩き方である常歩と速歩を落ち着いて切り替えることや、バランスよく大きく曲がることが基礎になります。

明確な合図を出した後は、馬が反応する時間を取りましょう。正しく反応したら、休憩や適切な褒美で、その反応がよかったことを伝えられます。練習が慌ただしくなったり、何度もうまくいかなかったりするときは、課題の難しさや痛みがないかを確認する必要があります。馬車を引かせたい場合は、経験のある人の指導を受け、装具に慣れることと馬車を引くことを別に教えましょう。

2014年の世界馬術選手権で、リピッツァナーが引く馬車を操るZoltan Lazar。
2014年の世界馬術選手権で、リピッツァナーが引く馬車を操るZoltan Lazar。

レッスン以外の運動と仲間との時間

飼育場所では、毎日自由に動く時間、ほかの馬と接する機会、雨風をしのいで休める場所を用意しましょう。馬は一日の大部分をレッスンの外で過ごします。そのため、食べ物までの通路、地面の状態、群れの組み合わせも、乗馬の設備と同じようによく考えることが大切です。どの馬も水と食べ物にたどり着けるように確認しましょう。

迎える前に、毎日の世話と担当者が不在のときの代わりを決めておくと役立ちます。ひづめの確認、食べ方の観察、病気になったときの助けの手配も含めましょう。飼育場所、指導料、継続する世話の費用を、長く払い続けられるかも考える必要があります。初めて馬を迎える人には、厩舎で相談できる人や、頼れる支援が特に役立ちます。

体の状態と、運動量を合わせて考える食事

乾草と、馬に適した放牧地の草を食事の基本にしましょう。追加の飼料は、実際の運動量、脂肪のつき方などの体の状態、手に入る飼料の質に合わせる必要があります。がっしりした体格だけで、太りすぎや痩せすぎを判断しないことが大切です。肋骨などにも触れ、脂肪のつき方を確かめましょう。

調教を休む期間には、運動量が減ったことを踏まえ、これまでの食事量が合うか見直しましょう。食事の変更は少しずつ進め、体重に問題があるときは専門家に相談することが大切です。届きやすい水と、食べやすい場所も日々の生活に必要です。食べ物を落とす、普段よりずっとゆっくり食べる、体重が減るといった変化は、検査を受けるきっかけになります。

芦毛の馬では、皮膚の変化にも注意を

芦毛の馬は、ほかの毛色の馬よりもメラノーマを発症することが多くあります。メラノーマは、色素を作る細胞から生じる腫瘍です。尾の下や唇の周囲などに、硬いしこりとして現れることがあります。新しいしこりを見つけたら、獣医師に確認してもらいましょう。色、大きさ、写真だけでは、どんな変化なのか、どのような対応が必要かは判断できません。

普段のブラッシングは、皮膚を見て変化に気づく機会になります。ひづめ、口の中、歩き方にも目を向けましょう。購入前の獣医師の検査では、分かっている皮膚の異常や、以前の治療について話すことが大切です。結果を分かりやすく説明してもらえば、その後の観察や必要な再検査を計画しやすくなります。

よくある質問

リピッツァナーはすべて白いですか?

いいえ。多くは芦毛で、年齢とともに毛色が薄くなります。暗い毛色の馬もいます。毛色から調教の進み具合や健康状態全体を判断することはできません。

高度な馬場馬術を覚えさせる必要がありますか?

これからの調教は、その馬と世話をする人たちに合わせて考えましょう。穏やかな乗馬でも、明確な合図、無理のない体づくり、毎日の運動とほかの馬との交流は必要です。

出典・写真クレジット

写真の出典

写真: Carrma.jpg · Traci Castleberry · CC BY 2.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: Lipicanec.JPG · Rude · CC BY-SA 3.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: Dva lipicanca na MESAP-u 2018.jpg · Silverije · CC BY-SA 4.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

写真: JEM2014-attelage-Zoltan-Lazar01.JPG · Eponimm · CC BY-SA 4.0. 画像を縮小してWebP形式に変換しました。写っている内容は変わっていません。

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